平成29年6月8日内閣委員会(櫻井充議員)

○櫻井充君 民進党新緑風会の櫻井でございます。
 ちょっと通告はないんですが、大臣、基本的なことを一点だけ確認させてください。
 国家戦略特区の所掌事務は内閣府ということでよろしゅうございますね。
国務大臣山本幸三君) 内閣府設置法で、総理大臣が特命担当大臣を置くことになっております。その際に私が任命されまして、その際に総理からこういうことを担当させるという指示があります。その中に、国家戦略特区を担当させるということになっております。
○櫻井充君 ありがとうございます。
 佐々木事務局長にお伺いしたいと思いますが、特区の提案者が、特区の提案者が総理官邸に行くということはあるんでしょうか。
○政府参考人(佐々木基君) 私どもとしては承知していないところでございます。
○櫻井充君 そういうことなんですよね。内閣府の所掌事務ですから首相官邸に行く必要性がないんですが、お手元にもう資料をお配りさせていただいております。これは同僚議員森ゆうこ事務所から提供いただいたものですが、これ、元々は市民の方が今治市に対して情報公開請求を行って、森議員はいつも風呂敷に相当、もう何十センチあるような資料を持ち歩かれておりますが、その中の一部でございます。
 本題に入る前に、ちょっと情報公開についてお伺いしておきたいと思いますけれども、どうして今まで、今まで情報公開を求めてきているのに、情報公開できないという話をされています。特に、審議過程のものについて情報公開しないということは理解していますが、審議が終わった結果が出たものについてなぜ情報公開ができないんでしょうか。
国務大臣山本幸三君) 御指摘のように、情報公開については、途中段階のものについてはお示しすることは差し控えるということになっております。これは、そうしたことによって今後の規制改革、そういうものを進める上において、関係省庁との率直な意見交換が難しくなるということからそういうふうにさせていただいているところであります。
○櫻井充君 そうなんですよ。審議の経過についてはできないんですよ。
 じゃ、審議が終わったものについてなぜ情報公開ができないんですか。
国務大臣山本幸三君) これは、規制改革というのは不断に進んでいるわけでありまして、将来の同種の様々な議論が存在する規制改革の検討において、関係省庁間の率直な意見交換が困難になるといった悪影響を及ぼすおそれがあることによるものであります。
○櫻井充君 済みませんが、根拠になる法律を示してください。
国務大臣山本幸三君) これは、行政機関の保有する情報の公開に関する法律でありまして、その中の第五条の五号ですね、国の機関、行政独立法人等、地方公共団体及び地方独立行政法人の内部又は相互間における審議と検討又は協議に関する情報であって、公にすることにより、率直な意見の交換若しくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれ、不当に国民の間に混乱を生じさせるおそれ又は特定の者に不当な利益を与え若しくは不利益を及ぼすおそれがあるもの、これについては開示から外されているというふうに理解しております。
○櫻井充君 済みませんが、正しく法律を読んでいただきたいと思います。
 この五条には何と定めているのかというと、開示請求があったときには、開示請求に係る行政文書に次の各号に掲げる情報、以下、不開示情報という、のいずれかが記録されている場合を除き、開示請求者に対して当該行政文書を開示しなければならないと第五条にまずそう定められています。
 今大臣がお述べになった五号についてはちゃんと前提が置かれています。要するに、検討又は協議に関する情報であってと、それ以外のこと、これ以下の文章はこれにつながってきています。そうすると、検討又は協議に関する情報でなければ情報公開しなきゃいけないんですよ。
 情報公開法でこういうふうに定められてきているにもかかわらずこれまで情報公開しないということは法律違反だと私はそう思いますけど、いかがですか。
国務大臣山本幸三君) 私どもは、この言われているところが、内部又は相互間における審議、検討又は協議に関する情報であるというふうに理解しております。
○櫻井充君 済みませんが、ここに書いてあるように、検討又は協議に関する事項であってと、これはだから協議中のものは出せないというのは、それはここに定められているんです。だから、それは法律上、それにのっとっておやりになっている。審議が終わったものについては情報公開できるじゃないですか。なぜしないんですか。これ、今のところはきちんとちゃんと答弁してくださいね。
国務大臣山本幸三君) 審議、検討等が終了し意思決定が行われた後であっても、国民の間に混乱を生じさせたり、将来予定されている同種の審議、検討等に係る意思決定に不当な影響を与えるおそれがある場合等があれば、本号に該当し得るというふうに理解しております。
○櫻井充君 済みませんが、正しく日本語を読んでください。
 ここには前提が置かれています。前提は何かというと、検討又は協議に関わる情報であってと、この情報の場合には公にすることによってと今大臣がおっしゃっている文章がその後に続きます。
 済みませんが、前提がここに書かれていて、その前提は違うでしょうと申し上げているんです。この点についていかがですか。
国務大臣山本幸三君) 何度も申し上げますが、審議、検討等に関する情報については、行政機関としての意思決定が行われた後、一般的には当該意思決定そのものに影響を及ぼすことはなくなることから、本号の不開示情報に該当する場合は少なくなるものと考えられると。しかし、当該審議、検討等に関する情報が公になると、審議、検討等が終了し、意思決定を行った後であっても、国民の間に混乱を生じさせたり、将来予定されている同種の審議、検討等に係る意思決定に不当な影響を与えるおそれがある場合等があれば、本号に該当し得るというふうに理解しております。
○櫻井充君 国民の皆さんを随分ばかにされていますね。この情報が出てきたら国民の皆さんが混乱するんですか。それはどういうことですか、本当に。国民の皆さんはこれを本当におかしいから正しい情報を知りたいとおっしゃっている。正しい情報を出さないから逆に混乱しているんじゃないですか、違いますか。
国務大臣山本幸三君) 私の申し上げたのは、情報公開・個人情報保護審査会、この答申の中でそういうことがきちっと書かれているわけであります。
○櫻井充君 済みませんが、法律に書かれているんです。法律に書かれているんです。法律が一番じゃないですか。
 ですから、ちゃんとその法律に従ってやってこなかったというのは非常に私はおかしな話であって、これからも協議事項だからとかそういうものについて情報公開できないというのは私は通用しないと思いますけど、大臣、いかがですか。
国務大臣山本幸三君) 私どもは、この個人情報保護法行政機関の保有する情報の公開に関する法律の規定に基づいてしっかりとやってまいります。
○櫻井充君 まあ水掛け論なのでしようがない、しようがないというわけじゃありませんが、これは、あとはどちらが正しいのかということは、これは国民の皆さんに判断していただくしかないと思いますが。
 しかし、今治市は、その結果、ちゃんとした情報を提供してくださってきています。お手元に資料二枚お渡しさせていただきましたが、これは審議の経過が、経過が終わったからこそこうやって私は情報公開されてきていると、そう思います。そういう点でいえば、国よりも今治市の方がはるかに情報公開が進んでいると、私はそう思いますが、大臣、いかがですか。
国務大臣山本幸三君) 今治市の判断は独自のものだと思いますが、私どもはそういう規制改革を担当しているわけでありまして、そういうものを不断にやる上において、将来の関係省庁間の率直的な意見交換が困難になるといった悪影響を及ぼすおそれがあるということで、さきの法律に基づいてきちんとやっているということであります。
○櫻井充君 ごもごも答弁されるとよく分かりませんので、きちんとした、ちゃんと答弁してくださいよ。正しいと思っているんだったら堂々とやったらいいじゃないですか。
 私は、今治市、本当に立派だと思いますよ。今日は、お渡ししているものには名前は黒塗りをした方がいいと、森議員も午後からこの資料を使われるので、両方合わせてその名前は伏せましたが、さて、この中で非常に不思議なことがあります。それは何かというと、首相官邸を訪れていることです。なぜ首相官邸を訪れるんでしょうか。
 先ほど佐々木事務局長から御答弁がございました。まず、その前に大臣から御答弁があったとおり、特区の担当は内閣府です。内閣府とこれは議論をしております。内閣府と議論した後にこれは総理官邸、首相官邸に訪れているんですが、実は、これは前日に急に決まりました。その前日に急に決まったものですから、今日は資料提出しておりませんが、決裁書がありまして、航空運賃から何から前日だったものですから多分高く付いたので、それで急に変わっていくわけです。なぜ、なぜ急にこうやって総理官邸、首相官邸を訪れるようになったんでしょうか。
国務大臣山本幸三君) そういうことについては、私どもは全く承知しておりません。
○櫻井充君 済みませんが、これは通告しております。これはめちゃくちゃ大事なポイントなんです。今までですよ、今まで、今まで、かつて提案者がですよ、提案者が首相官邸に呼ばれた例はないと先ほど言ったんですよ。おとといの森議員の質問に対しても同じような答弁されていますよね。
 いいですか、ちゃんと通告しています。いつどこで誰がどういうことを言った結果、急遽今治市は行程を変えなきゃいけなくなったのか、これは通告していますからね、ちゃんと答えてください。
○政府参考人(佐々木基君) 先ほど御答弁いたしましたように、私どもとしては承知していないということを先ほど御答弁で申し上げさせていただきましたけれども、今回の件につきましても、これは今治市が情報開示で出した資料でございますけれども、私どもとしては、ここにいろいろ会議らしきこともございますけれども、こういったものについて、いつ時点で誰がどのようにしたか、それからどういうことで官邸に行ったかということについては承知はしておりません。
○櫻井充君 済みませんが、私は内閣府じゃなくて内閣官房でも構わないからちゃんと答弁してくださいとお願いしています。
 これは国家戦略特区法において物すごく大事な観点なんです。国家戦略特区法が私は悪用されていると思っているわけですよ。これが悪用されているからこそ一回止めないといけないんじゃないかと思って我々が停止の法案出させていただきました。ここは大事なポイントです。答弁していただけるんでしょうか。ちゃんと私は通告していますからね。
 改めてお伺いします。前日に誰が今治市に連絡をして日程が変わったんでしょう。
国務大臣山本幸三君) 内閣官房によりましても、二〇一五年四月二日に今治市の職員が総理大臣官邸を訪問したかは、訪問者の記録は保存されていない、確認できなかったというところであります。
 なお、一般的にですね、まああとはいいですね、ということであります。
○櫻井充君 済みませんが、今治市の行程表にはそう書いてあるし、急に変わっているんですよ。それをないというのはおかしな話じゃないですか。
 森友学園のときには資料は出さない、今度はこうやってきちんとした資料、これは今治市の、ちゃんと情報公開を求めて市民の方が今治市から提供を受けたものです。その資料にはちゃんと書いてあるんですよ。ちゃんと書いてあるんです。ちゃんと答えてくださいよ。
国務大臣山本幸三君) 何度も同じ答えにしかなりません。内閣官房に聞いても、今治市職員が総理大臣官邸を訪問したかは、訪問者の記録が保存されていないため確認できなかったということであります。(発言する者あり)
○委員長(難波奨二君) 速記を止めてください。
   〔速記中止〕
○委員長(難波奨二君) 速記を起こしてください。
 どなたが答弁されますか。佐々木局長。
○政府参考人(佐々木基君) 官邸から状況について、私ども御通告がありましたので、お聞きをしているわけでございます。
 官邸へ行く際には、当然その訪問予約ということで行くわけでございますけれども、この訪問予約届につきましては、手続が終わった後、使用目的が終わるということでございまして、遅滞なく、公文書管理法の規定に基づきまして遅滞なく廃棄をしているという、そういう取扱いだそうでございますので、したがいまして、一応官邸に確認を取ったんですけれども、やっぱり確認はできなかったということでございます。
○櫻井充君 なぜ今治市に確認しなかったんですか。
○政府参考人(佐々木基君) 先生御指摘ありましたように、これが今治市が開示請求で出している資料でございますので、今治市としてはこういう記録が残っているということはそれは確かだろうというふうに思っておりまして、確認するまでもないと思ったわけでございます。
○櫻井充君 だから、こうやって確認して、それはそのとおりだとおっしゃったんだったら、首相官邸行っているんじゃないですか。いや、首相官邸に行っているって今おっしゃったじゃないですか。
○政府参考人(佐々木基君) 今治市が出している資料はこういうことだということで私どもは認識したということでございます。
○櫻井充君 それでは、今治市がうそを、うその記録を残したということですね。それでよろしいんですか。
○政府参考人(佐々木基君) 正否については私どもは言う、そういう立場にないと思います。今治市は開示請求、出しておりますので、今治市がうそをついているなんということは私どもは一切言っておりません。
 ただ、これ、私どもとしては確認が取れないと、こういうことを申し上げているわけでございます。
○櫻井充君 済みませんが、今治市のこれ課長と課長補佐ですよ。この人たちが勝手に首相官邸に行けるはずがないんです。元々の行程表は、県の出先と、それからその後に内閣府を訪れる予定で全部行程が組まれていたんですよ。それが、前日急に首相官邸に行ってくれと。
 首かしげられますけど、だったらはっきりさせてから質問させていただきたい。今治市にちゃんと確認して、今確認して、それからちゃんと議論させていただきたいと思います。(発言する者あり)
○委員長(難波奨二君) 速記を止めてください。

○櫻井充君 午前中に引き続いて質問させていただきますが、今治市でそうやって認めてくれているものを、政府で何とかきちんと、別に官邸に行って悪いこと何もなければ、ちゃんと言ってくれればいいだけの話であって、それを隠そうとするからまた怪しいんじゃないかと思われるわけですよ。
 だから、きちんと説明していただきたくて、まず、四月の一日に急遽決まったと。誰がどういう説明をして、急遽今治市の行程が、今治市の職員の行程が変わったのか、御説明いただきたいと思います。
○政府参考人(佐々木基君) 午前中の審議で御指摘をいただきまして、今治市にこの四月二日の旅行行程の経緯についてお問合せをさせていただきました。(発言する者あり)
○委員長(難波奨二君) 速記を止めてください。
   〔速記中止〕
○委員長(難波奨二君) 速記を起こしてください。
国務大臣山本幸三君) そのことについては、内閣府としては承知しておりません。(発言する者あり)
○委員長(難波奨二君) 速記を止めてください。
   〔速記中止〕
○委員長(難波奨二君) 速記を起こしてください。
○政府参考人(佐々木基君) 今治市にお問合せをさせていただきました。今治市長まで上げていただいた話でございますけれども、回答は、今後の今治市の業務に支障が生ずるおそれがあるため、情報公開条例の趣旨にのっとり、相手方、内容についてはお答えできないということでございました。
○櫻井充君 まあ、多分それは内閣府から知恵を付けたんだろうなと、そう思いますが。
 これだって別に、先ほど示した資料は経過をずっと追ってきている中の資料でしてね、今日、あと、じゃもう一つお配りした方の資料の方についてお伺いしたいと思いますけど、これも、だって、その経過の中の資料の一つなんですよ。ここのところのポイントを申し上げれば、内閣府から、作業依頼の各事業のスケジュール表についてと、こういうメールが送られてきているわけです。このメールは今治市の情報公開から出てきたものですから、改めて確認しておきますが、これは本物ですよね。
○政府参考人(佐々木基君) お答え申し上げます。
 今治市が開示請求で出したものでございますので、これは実存しているものだというふうには思っております。
○櫻井充君 これは内閣府から送られてきているものですよね。内閣府から今治市に対してどうなっているかというと、各事業のスケジュール表についてということでして、この中で非常に興味深いところがありまして、「とある区域では、大事故になりかけています。いや大事故になっています。」と、これはどういうことなんでしょう。一体これは何を指しているんですか。
○政府参考人(藤原豊君) 開示文書にございます作業依頼にある事故、大事故という表現でございます。
 これは一年近く前の日付になっているようでございますけれども、当時の私どもの担当者に確認したところ、当時担当者の間で意思疎通が十分でないことが幾つかあって、それを事故、大事故という表現を用いたことはあるという記憶があったようでございます。とある区域では大事故と言ったことがあったかどうか、これは定かではございませんということでございました。
○櫻井充君 まあいいでしょう。とにかくそういうやり取りをまずしたわけです。
 それで、大事なことは何かというと、北九州市の別添のデータを参考にスケジュール表を作成願いますと、もうちゃんとこうやって内閣府が手取り足取りやっているんですよ。そして、このことは情報共有資料として用いるのみであって、どこかオープンになる資料としては考えておりませんということで、こうやって内閣府の方がこの今治市に対して様々な指導を行ってきたわけではないんですか。
○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げます。
 内閣府として、今治市ができる限り早くという意向を有していることはかねてから承知しております。また、昨年八月の時点でございますけれども、設置認可申請のタイミングや審査期間を考慮すれば実質的に最速のスケジュールが平成三十年四月となることは客観的な事実だと思いますが、しかしながら、昨年八月の時点で今治市が具体的に、私ども、三十年四月開学の意向を有していたということは承知しておりません。
 以上でございます。
○櫻井充君 済みませんが、何について承知しておりませんですか。ちょっと言葉が聞こえませんでした。
○政府参考人(藤原豊君) 市が具体的に平成三十年四月の意向を有していたことは承知していないということでございます。
○櫻井充君 それでは、内閣府はそのように、そのことを目指してやっていましたか。
○政府参考人(藤原豊君) 内閣府はこの時点ではそういった意向はございません。
○櫻井充君 それでは、二十八年の十月の時点ではどうですか。
○政府参考人(藤原豊君) 二十八年十月ということでございますと、まだ制度化がなされていない段階でございますので、そういった内閣府としての開学時期等についての判断はしていないところでございます。
○櫻井充君 今日は資料で出しておりませんが、今治市の国家戦略特区特別委員会協議会資料というのがございます。これは平成二十八年の十月二十五日ですが、ここの中に、今後の動き、スケジュール感についてということでこう書かれています。内閣府主導で進められるため動きが不透明であるもののと、もうここに明確にこう書かれているんですよ。そして、内閣府としても最速で平成三十年四月の開学を目指していることがうかがえると。もうここまでこういうふうに言い切っていますが、これは事実でしょうか。
○政府参考人(藤原豊君) お答えを申し上げます。
 市議会の資料だというふうにお聞きしておるところでございますが、私ども、その内容については一切承知をしておりません。
○櫻井充君 それでは、これ多分、後から森委員からも質問が来ると思いますから、農水委員会での森委員の質問までにちゃんと準備してくださいね。
○政府参考人(藤原豊君) 確認を続けたいと思います。
○櫻井充君 ここは大事なポイントなんですよ。大事なんですよ。内閣府が主導してきたかどうかということの最大のポイントなんですから。だから、内閣府がこうやって閣議決定事項をゆがめようとしているかどうか、ここが最大のポイントなんですから。
 結局は、国家戦略特区というのはそういうことが起こり得る可能性があるから、だから情報公開をちゃんとしなさいというのは、これは国家戦略特区法の中にも定められているでしょう。違いますか。
○政府参考人(藤原豊君) 情報公開あるいは透明性を高めるということは、特区法ないし特区の基本方針でも定められているところでございます。
 いずれにしましても、この市の資料、市議会に提出した資料につきましては、市も御自身の責任で書かれているということでございましたし、私ども、一切中身については承知していないということだけは事実でございます。
○櫻井充君 済みませんが、じゃ、市は勝手に書いたんですか。内閣府と、内閣府と何の話もしないで勝手に市が書いたものだと、今治市が暴走しているものだと、そういう認識ですね。
○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げます。
 暴走かどうかというところはお答えを差し控えさせていただきますけれども、市の責任で書かれたものだというふうにお聞きをしております。
○櫻井充君 済みませんが、スケジュール表についてのこの資料を見ていただきたいんですが、「本資料は事務局と各区域との情報共有資料として用いるのみであり、」と、これ、内閣府の名前でこう書いているんですよ。要するに、今治市と情報共有してやりますよと内閣府自ら言っているんじゃないですか。違いますか。
○政府参考人(藤原豊君) こちらは担当者のレベルで、これからどういった項目が議論になるかということについてブレーンストーミングで議論させていただいた資料というふうに伺っております。当時、我々もこういったやり取りがあったことは把握しておりませんでしたけれども、担当者のレベルで、この項目だけではなくて、これは市のペーパーだというふうにクレジットが書いてございますけれども、市の中で頭の整理をして、この項目ではなくて幾つも項目ございますけれども、そのスケジュール感をお考えになっていただいたものだというふうに承知をしております。
○櫻井充君 こうやって皆さんがちゃんと指導しているわけですよ、北九州市のまねをして。もう一枚出しておけばよかったですね。
 それで、個別事業として獣医学部の新設と、ちゃんとしたこれ一枚紙がありまして、スケジュール表が送られてきているわけですよ。そこの中に何と書いてあるかというと、平成三十年四月開学の場合と、こういうふうにちゃんと書かれていますからね。いいですか、藤原さん、ちゃんと答えてくださいよ。また止まりますよ。こっちもちゃんと全部調べてやってきているんだ。ちゃんときちんと答えてくださいよ。いいですか。
 しかも、ここの中でこういうことも書いてある。何かというと、ボーリング調査についてです。市の土地ですよ、市の土地なのに、まだ譲渡もしていないのにボーリング調査が行われているんです。私はおかしいと思いますよ。なぜボーリング調査が行われたのかというと、内閣府の考えているスケジュール感に対応するためと書いてある。いいですか。今治市が言っていることが正しいのか、あなた方が隠しているのか、ここが最大のポイントだ。
 今治市はこう書いていますよ、情報を共有しましょう、スケジュール表もみんなありますよ。いいですか。であったとすれば、ここに書いてある内閣府の考えているスケジュール感に対応するために、まだ事業者も決めていないのにボーリング調査が行われたと。ただし、ここはすごく公平にやっています。加計学園だけではなくて全部に呼びかけましたが、ボーリング調査を行ったのは加計学園だけです。つまり、もうこの時点で、結局は加計学園ありきで始まっているわけですよ。いいですか。
 さあ、改めてお伺いしますが、ここの中にちゃんと、内閣府の考えているスケジュール感に対応するためと書いているんです。内閣府でちゃんとそういう計画を立てているんじゃないですか。
○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げます。
 別の委員会の方でも御答弁させていただいておりますけれども、私どもの方として、こういったスケジュールについて当時全く了解をしておりません。市にも確認をさせていただいておりますけれども、ボーリング調査あるいは建築確認の話も含めてでございますけれども、市の御自身の判断でされたというふうに聞いてございます。
○櫻井充君 済みません、参考人で、今治市の職員の方、これに関係した職員の方、それから内閣府でこの当時のやり取りを行った方、この方の参考人招致を求めたいと思います。
○委員長(難波奨二君) ただいまの件につきましては、後刻理事会で協議いたします。
○櫻井充君 要するに、今治市が勝手にやったことだと、私たちは知らぬ存ぜぬと、そういうことでよろしいんですね。改めて聞いておきます。
○政府参考人(藤原豊君) 今治市の責任を持って書かれたものというふうにお聞きしております。
○櫻井充君 市が書かれたものについて、ここに内閣府がと書いているんです。じゃ、事実は違うんですね。違うんなら違うと言ってくださいよ。
○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げます。
 私どもとしては、そういった認識は当初も現在もございません。
○櫻井充君 そういうことではありません。この文書が違っているのかどうか、そのことについて明確に答えてください。
○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げます。
 当時書かれた文書としては不正確なところがあるというふうに考えております。
○櫻井充君 つまり、じゃ、この文書は不正確だということでよろしいんですね。
○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げます。
 今治市があくまで書かれた文書でございますので、その当時私ども認識していなかったんでございますけれども、いずれにしましても、今この文書を見たときに、当時の判断、当時の記述として不正確というふうに言わざるを得ないと思います。
○櫻井充君 じゃ、後でまたこれ今治の市議会の方に、市議会というか市役所の方に尋ねなければいけないと思いますけれども、これはかなりきちんとしたやり取りをやられていて、今治の分科会などでも、今治の分科会などでも、内閣府はこうやってやっていきますということでしたという報告も実は議会の方に報告されているんですよ。ですから、今治市単独でこういうことができるとはとても思えないし、ここに書いてあるとおり内閣府主導で進められているためと。当たり前なんです、これ当然です。これはなぜかというと、文部科学省もそれから農水省もこの時点では何の関与もしていないと。これはもうこの委員会でも、それから農水委員会でもちゃんと答弁していただいていますから。
 そうすると、内閣府の主導で進められるため動きが不透明であるもののと、こう書いてあるのは何かというと、今治市議会の中では何も決めようがないと、だからあとは国の動きを待つしかないんだと、そういうことだと思います。
 これは、ここだけ言っているわけじゃないんですよ。愛媛県知事が記者会見で何とおっしゃっているかというと、最初は構造改革特区で随分出してはみたけれど、なかなかうまくいかなかったと。だけど、国家戦略特区で出してみたらどうかと、そう思って、まあ言われたので取りあえず出してみたら、あれよあれよという間に進んでいって夢のようなことだったと。これ、知事の会見でそうおっしゃっているんですよ。
 だから、内閣府が関係していないはずがないんですね。こういったことも含めて、知事の発言はどこかおかしいことがありますか。
○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げます。
 農水委員会の方でも御質問をいただいておりましたので、そのときも御答弁申し上げましたが、今委員御指摘の知事の記者会見、先月の五月二十二日にも中村愛媛県知事が記者会見を行っておられます。私どもも拝見させていただきました。
 二十七年春頃に当時の担当課長が新任挨拶で内閣府を訪問した際に、担当者の方が、構造改革特区の窓口を新たな制度である国家戦略特区の窓口に一体化することになったので、二つの制度が一体化した窓口に提案してはどうかという助言を受けたとの発言があり、そのとき記者から、内閣府側からこういった形で出せば通るとか、そういった具体的な助言があったわけではないということかという質問に対しまして、そういう具体的な助言があったわけではない旨、知事がその後発言されております。
 したがって、助言を受けたのか、あるいはこちらから説明をしたのかという言葉の問題はあるにせよ、私ども内閣府愛媛県の認識は一致しておるというふうに思っております。
 構造改革特区制度と国家戦略特区の制度が、この時期、国会の御指摘もございまして、別々の提案募集を前提にそれまでしていたんですが、この一体的にするという新しい試みを始めた時期でございます。その二つの制度を前提にするようなアドバイス、すなわちどちらからどちらかに切り替えるとか、そういったアドバイスは私どもからはしていないというふうに認識しております。
○櫻井充君 まあ都合のいい記者会見だけ出してくるわけですよ。五月はそうなんです。微妙に変わったんですよ。四月は違いますからね。四月は、四月は何も分からずにそうお答えになったと。五月になったらいろんなことが起こってきたので、これは私の想像ですよ、ここは恐らく内閣府からいろいろな助言があって、それでああいうような記者会見の内容が変わっていったんだと思います。
 こうやって五月のことだけ取り出しておっしゃるのは、私はアンフェアだと思いますけどね。ちゃんと調べていますから、こちら側は。きちんと答えてくださいよ。そうやって隠すからおかしいと思うんですよ。首かしげるけど、隠しているんでしょうよ。
 じゃ、この日、三時から四時半まで今治の担当者は首相官邸にいたんですよ。あそこの資料の中にはそう書かれているんです。これは事実でいいんですね。
○政府参考人(佐々木基君) 確かに、今治市からはそういうことで開示請求で資料は出されておりますが、ちょっと私どもがこれについて確認はできておりません。
○櫻井充君 済みませんが、通告しております。先ほどもこの件で止まっているはずです。ちゃんと答えてください。
○政府参考人(佐々木基君) それで先ほども御答弁申し上げたわけでございますけれども、内閣官房に私どもから確認したところでは、平成二十七年四月二日に今治市の職員の訪問があったかどうかは確認できないということだったということで、先ほど御答弁をさせていただいております。
○櫻井充君 ここは事実確認ちゃんとしてほしいんです。なぜかというと、この日の総理の動向を見てみると、三時五分に河村、河村さんは関係されているか分かりませんが、自民党衆議院議員、それから三時三十五分、下村文部科学大臣と山中伸一文部科学事務次官が総理のところを訪れてきているんですよ。この時間とぴったり合うんですよ。ですから、だから聞いているんです。
 このときにどういう、首相、総理の首相公邸に行かれたとすれば、総理にお会いになっているのかどうかとか、ここのところで何らかの話合いがあったのかどうか、ここが最大のポイントなんですよ。いいですか、ちゃんと答えていただかなかったら、これまた止まりますよ、はっきり言っておきますけど。
 さあ、ここは肝腎なところですから答えていただきましょう。この一時間半の間、一体何をされていたんでしょう。
○政府参考人(佐々木基君) 先ほど御指摘がありまして、今、情報開示請求出した側の今治市に対しましてその内容を問い合わせさせていただきました。
 その結果、先ほど申し上げましたように、今治市としては、その相手方、内容についてはお答えできないということで御返答をいただいたということでございます。
○櫻井充君 それでは、誰に言われたかは言えないと、それから、ここであったこと、あったものについてはどういう内容だったか言えないと。まあいいでしょう。
 じゃ、官邸には行っているんですよね。
○政府参考人(佐々木基君) これも先ほど申し上げさせていただきましたけれども、内閣官房に私どもが確認したところ、今治市の職員の訪問があったかどうかは確認できないということでございましたので、こういう事実があったかなかったかということについては、そういうことで確認ができないということでございますので、今治市はこれで情報開示請求、出しておりますので、先生おっしゃるように、なかったとも言えない状況だと思っております。
○櫻井充君 半歩も百歩も譲って、誰に言われたかぐらいは、じゃ、しようがないなと思いましたよ。だけど、ここの紙に書いてあることが事実かどうかについて、それについて聞いているんですよ。これもあったかないか答えられないと、これ以上質問できるわけないじゃないですか。ちゃんと答えてくださいよ。
○政府参考人(佐々木基君) 先ほど今治市に問い合わせた、相手方、内容についてはお答えできないということでございましたけれども、その前提といたしまして、開示請求がありましたこの資料のように、官邸に行っているということについては今治市もそうおっしゃっておりました。
○櫻井充君 最初からちゃんと言ってくださいよ。じゃ、官邸に行っているんじゃないですか。官邸に行っているんですよ。で、四月の一日に急遽決まったんです。誰かに呼ばれているんですよ。誰かに呼ばれて急遽ここに行ったんです。
 事実関係だけ申し上げておけば、総理は三時三十五分から、下村文部科学大臣、山中文部科学事務次官とお会いされてきています。その時間帯は総理官邸に今治市の職員はいたことになります。
 ですが、ここからこういう事実関係を積み重ねてきても、何もその内容について、誰と会ったかとかそういうことを教えていただかないから疑念は幾らでも広がっていくわけです。状況証拠はこういうふうにあるわけですから、それが違うのであれば、こういう内容の話なんですと、そうおっしゃったらいいじゃないですか。
 そして、内閣官房というか、首相官邸に特区の提案者が行くことは今まで余りなかったんだ、余りじゃないですよ、知る限りではないとおっしゃっているわけだから、何らか特別なことがあったんじゃないですかと思いたくなるんですよ。こういう疑念を晴らすこと自体が私は内閣府の責任だから聞いているんですよ。内閣府、何でこうやってちゃんと答弁してくれないんですか。
○政府参考人(佐々木基君) 大変恐縮でございます。知り得る範囲についてはできるだけ確認を取って御答弁をさせていただいているつもりでございまして、そういう意味で、今治市にも確認を取らせていただきましたし、内閣官房にも確認を取らせていただいた結果、先ほど申し上げました答弁ということでございます。
 官邸につきまして、どういうメンバーで誰と会ったかということについても私どもとしては確認できないところでございます。
○櫻井充君 済みませんが、それは内閣府だから確認できないんですか。
○政府参考人(佐々木基君) 先ほど申しましたとおり、内閣官房に私どもから一応確認はさせていただきまして、その結果、四月二日というときに今治市の職員の訪問があったかどうかについて確認できないという返答をいただいたということでございます。
○櫻井充君 こうやって幾ら証拠を突き付けても、最後は分からないと言って逃げ切るわけですよね。おかしな話ですよ。
 そして、ちょっと、じゃ、まあしようがない、話題変えますが。文部科学省の現職の官僚が、心ある官僚がこうやって、マスコミの報道によればですけれど、自分自身はこうやってリークしましたと、そういう話をしているわけですよ。ここまで言っているわけですから、改めて文部科学省として調べなければいけないと思いますが、いかがですか。
副大臣義家弘介君) 基本的には、メールを含む文書について、その出どころや入手経路が明らかになっていない場合においては、その存否や内容の確認の調査を行うことは考えておりません。
 また、この獣医学部新設に関わった、直接関わった者は、高等教育局専門教育課が担当部局として、課長補佐以上の職員で折衝を私も含めて行ってきたところであります。このため、これら以外の者については直接情報をそもそも得る立場になく、正確な事実関係を把握していないことから、対象には含めなかったところでございます。
○櫻井充君 副大臣副大臣は、文部省の役所の方々、官僚の方々に対してどのような思いで接していらっしゃいますか。
副大臣義家弘介君) 連日様々な報道等がありまして、極めて複雑な思いでいると思います。例えば、相談のメールが自由に送りにくくなってしまう、あるいは、何か話したことが歪曲されて仮に外に出ることになったらこれ大変だという形で、非常に困惑している状況でございます。
○櫻井充君 それだけでしょうか。今回の決定の仕方に対して不満を感じている方はいらっしゃいませんか。
副大臣義家弘介君) それぞれ思いはあるというふうに思います。しかしながら、直接担当していないわけですから、あの秋から冬にかけての一連の流れというものを具体的に関わっている人間は限られた人間でありまして、しかし、現在のような国会状況や様々な情報が報道されていく中で疑心暗鬼になっていくということは、これは事実であろうと思いますし、報道された情報を正面から受けて、そうだったのかと思うことは避けられない状況にあろうかというふうに思います。
○櫻井充君 私は、そういうことではなくて、こうやって本当に自分たちの良心に従ってやりたいんだけれども、結局行政がゆがめられていると、ゆがめられてきたんだと。これは前川前事務次官がおっしゃっていることです。それに同調している人たちもいるわけですよ。そういう意味でいえば、副大臣がどの立ち位置に立って調査されるのか、どの立ち位置に立ってその官僚の方々と接してくるのかというのは、私はすごく大事な観点だと思っているんです。まあ、ここは水掛け論になるので。
 改めて、ここのことを明確にしていくためには、前川前事務次官がちゃんと来ていただいてお話しされることが大事だと思っていますので、参考人か証人喚問をお願いしたいと思います。
○委員長(難波奨二君) ただいまの件については、後刻理事会で協議いたします。
○櫻井充君 それでは、ここはお答えいただけるかどうか分かりませんが、首相の動静の四月の二日三時三十五分に下村大臣、それから山中文部事務次官と総理はお会いになっていますが、このときどんな話をされたんでしょう。
副大臣義家弘介君) 内閣総理大臣が主宰する教育再生実行会議の前には必ず当日の進行や内容の説明を総理に行うため、大臣と事務次官で官邸に伺うこととなっております。
 平成二十七年四月の七日、第二十九回教育再生実行会議が開催されたところでございます。
○櫻井充君 こうやって都合のいいところはちゃんと全部、ちゃんと全部記録があって、そうやって御答弁いただけるんですよ。都合の悪いことになると分かりませんとか定かではありませんとか言って、ごもごもされるんですよ。
 この時点からおかしいんです。だって、今のようにちゃんと分かっているんですよ。分かっているんだったら、ちゃんと調べていただきたいと思いますね。
 改めてこれは資料請求しておきたいと思いますが、四月の二日の東京出張の日時の変更を行ってきたのは、これは別に今治市の情報公開じゃありません、これは内閣府にちゃんと調べてくださいとお願いしていることであって、いいですか、この点について、どうして、内閣府から連絡があったはずなんです。内閣府のどなたがどういう理由でそうなったのか。だけど、理由の中で申し上げれば、その後から首相官邸に行くことになっているんです。だから、首相官邸に行くためには、何らかの理由がなきゃ行かないんですよ、日程を変えて。
 ですから、どういう理由で、誰が今治市に伝えたのか、これについて、きちんとした形で資料請求を、資料を提出していただきたいと思います。
○委員長(難波奨二君) ただいまの件については、後刻理事会で協議いたします。
○櫻井充君 もう一つお伺いしておきたいと思いますが、文部科学省加計学園の間で、十一月九日の諮問会議の前に、改めてですが、文言の調整など行ったことはありますか。
副大臣義家弘介君) 一般論として、文部科学省に対して学部の新設を検討している学校法人から設置認可の手続に係る問合せや相談が行われることは間々あることでございます。
 学校法人加計学園からも設置認可の手続についての問合せや相談があったと考えられますが、その相談の状況については、公にすることにより当該法人等の利益を害するおそれがあるため、従来よりお答えすることは差し控えさせていただいております。
○櫻井充君 当該法人の利益の方が大事なんでしょうか。この学校が認可されていけば私学助成金が入ってまいります。国民の皆さんの税金です。国民の皆さんに知る権利があるはずです。いかがですか。
副大臣義家弘介君) 組織の改廃は経営判断に大きく関わるものでございまして、学校法人による設置申請のための問合せの状況については公開していないところでございます。
○櫻井充君 済みません、これ、設置審と全く関係ないですよ。これは、申し上げておきたいのは、二〇一六年の十一月八日の話ですよ。部局でメールのやり取りがあったんだと、これまたどうせ認めてくださっていませんが、こういうやり取りがあったのかどうかについて今お伺いしているんです。
副大臣義家弘介君) 繰り返しで申し訳ありませんけど、一般的には、学部の設置認可、これを検討している大学においては様々な相談があるというふうに認識しております。
○櫻井充君 いいんです、そこは別にいいんですよ、それはあるんですから。問題は、十一月八日という日付なんです。これは、九日に、九日に諮問会議が開かれる、その前日にそういうやり取りがあったのかどうかということです。
副大臣義家弘介君) お答えは控えさせていただきます。
○櫻井充君 なぜ答えを控えるんでしょうか。私は不思議でなりません。先ほどのように、総理の部屋に行かれたときに、こういう理由だって明確にお答えになっているんだから、ここを答弁できませんということはないと思いますけれども。
副大臣義家弘介君) 先ほどの教育再生実行会議の議事については、これは既にホームページで明らかになっていることでありまして、何時から何時までどの内容で開催していたかということも公開していることでございまして、これは、文科省の中に、次官あるいは大臣と一緒に官邸に行ったという記録は、これはデータの保管上ありませんけれども、この官邸での会議が行われたということで、その前に話合い、報告をするのは当然のことなので、そういうふうに丁寧に答えさせていただいた次第であります。
 また、特定の学校法人がいつどれぐらい文部科学省に設置認可の相談をしているかということについては、学校法人の経営戦略に関わる情報の場合があると考えられるもので、公表するものではないというふうに考えております。
○櫻井充君 義家副大臣、先ほどから申し上げているとおり、内閣府主導でずっと進められてきているんですよ。それに対して文部科学省はまともなことをずっと言い続けているんですよ。文部科学省は犠牲者ですよ、はっきり言っておきますけど。その犠牲者でお気の毒だからこそ、こうやって名誉挽回のために質問させていただいているんですよ。これ、真っ当なことをやっているんですよ、真っ当なことを。だけど、真っ当なことを真っ当な日付にやっていないから問題なんです。つまり、十一月九日に認可、認可というか、ここで決まるわけですから、その決まる前からこういうことをやっていたこと自体に問題があるわけですよ。
 じゃ、改めて、これもお願いしておきたいと思いますが、十一月八日に加計学園とそれから文部科学省の間で何らかのメールのやり取りなどがあったのかどうかについて、資料の提出を求めたいと思います。
○委員長(難波奨二君) ただいまの件につきましては、後刻理事会で協議いたします。
○櫻井充君 時間が来たので終わりますけれど、こうやって資料を出したって、まともに答えていただかない、まともに調べもしない、こんなことで疑念が晴れるはずがないんです。このことが本当に適切に行われているとするならば、ちゃんとこういうことでやったんだということを立証してくださいよ。これ、我々が資料を出したものについて、ここはちゃんと違いますとか、そういうふうに明確に言ってくださいよ。
 繰り返しになりますが、内閣府と共有してやっているんだ、内閣府が主導でやってきているんだ、いろんな場面で出てまいります。これなのに、いろんな場面で出てきている中で、今の関係を否定されること自体、私はおかしな話だと思います。なぜこういうことが起こってくるのかというと、構造改革特区と違って与党の審査も入らない、それから関係の各省庁も入らない、内閣府だけで勝手に簡単にやれるようになってきている、ここのところに私は最大の問題があるんだと。
 ですから、この国家戦略特区法案について、もっともっときちんと議論しなければいけないということを申し上げて、私の質問を終わります。ありがとうございました。