id:fuku33の年賀状配達

福耳先生のエントリを読んであまりのいい加減さに腹が立ったので。

今朝、何気なく郵便ポストを開けて、びっくりしました。というのは、正月の二日に年賀状が何通か配達されていたことにまず驚いたのですが(去年までは、元旦の次に年賀状が来るのは三日じゃなかったですか?)、その中に、昨年末の29日に始めてお目にかかった方からの賀状があったからです。

私は二日に年賀状の配達が行われていることをご存知でないことに驚きました。受け取る年賀状の少ない私でも今年も昨年も二日に届いたからです。福耳先生って社会人ですよね。

その方がどれだけ早く賀状を書いてくださったとしても、ポストに投函されるのは29日の深夜であったはずで、それを大晦日から元旦の間に整理して配達できるだけのパフォーマンスを発揮したということですよね。文京区内から文京区内宛てであるにはしても、去年はこんなことはなかった。

「去年はこんなことはなかった」ってそれはそうでしょう。年末に人と知りあってその方から年賀状を受け取るなんてそんなめったにあることではありません。さらにいえばその「パフォーマンス」とやらも「大晦日から元旦の間に」と書いて意図的なのかどうか分かりませんが30日を無視しています。仮に30日の午前中に投函しても二日の配達までに丸二日以上の時間があります。言わば三泊四日です。しかも同じ区内で。宅配便なら九州から東京まででも丸二日で済みます。それに比べてそんなにパフォーマンスが高いですか?
追記された部分がまたいい加減で与太話レベルでしかない。

年賀状配達にかかる時間を短縮する上で、おそらく葉書仕分け作業の効率が上がったのが比較的顕著な変化だったのではないかといまのところは推測しています。というのは、2日に配達をしようと取り組んでいたことは以前からの話で、臨時配達バイトを今年になって雇うようになったから配達できるようになったということは考えにくい。

「臨時配達バイト」は昔から雇っていますよ。私も高校生の時にやりました。私は内勤でしたが、外勤=配達も高校生がやっていました。年末のうちに一般郵便の配達をしながら道を覚えて年が明けたら年賀状の配達です。そういうのもご存知ないのかな。最近のことを言えば10月か11月ころに郵便物が投函されるときに年末年始アルバイト募集の広告も一緒に入っていました。それだけでも「臨時配達バイト」がいることはわかりますよね。

にもかかわらず、私の知人でも、何人かが「今年からは二日にも配達が来るようになった」と言っています。つまりは、2日に配達したくても実現できていなかった地域もあったわけです。

根拠は?個人的な体験だけですか?たまたま受け取る年賀状の少ない人がサンプリングされたんでしょう。
どうせ郵便事業に興味があったわけでもなくてただ正月二日に年賀状が届いたという個人的な体験だけで「生産性の改善」とか言える神経がわからない。
ブコメでも

fuku33 (略)作業の特性から言って、おそらく配達より仕分け作業の効率が上がったのではないかと。単に人数を増やせばよい種類の作業ではありませんから。 2009/01/03

なんて書いてありますが、葉書はまず郵便番号で分類しますが今の7桁の番号に基づいて人手で一度に処理するのは不可能ですから機械化するのが一番です。以前週刊誌で7桁の郵便番号を導入したものの仕分け機械の読み取りの精度が悪くて結局は手作業で処理しないといけない部分がかなり多くて効率が上がっていないという記事を見たことがあります。そのころに比べるとパソコンが普及したおかげで宛名を印刷する方が増えたので結果的に機械の読み取り精度も上がっているのではないかと想像します。しかし一定の割合で機械では仕分けのできないものや番号を間違えているものがあるのは想像に難くないでしょう。そこは結局は人間が宛名の住所を読んで分類しないといけないでしょう。そこで「生産性」をどうこう言うよりも早さを確保するなら人海戦術が一番です。
それはともかく郵便番号を5桁から7桁に増やしてそのコストを利用者に転嫁しておきながら昔よりも配達が遅くなっているのに「いまのところ年賀葉書の値上げはなくなおかつ配達サービスの品質は向上した」なんて書けるのはよほどの世間知らずでしょう。