平成22年2月5日衆議院予算委員会

○石破委員 自由民主党の石破であります。  まず最初に、私のスタンスを申し上げておきます。  昨年の総選挙で自由民主党は敗北をいたしました。厳粛な事実であり、政権交代が実現をいたしました。  これは、なぜそのようなことが起こったか。民主党の勝利であると同時に、自民党の敗北であったと私は思っております。  私たちは、相手を批判するばかりではだめだ、そのように思います。そして、今何が一番問題かといえば、内閣の支持率も下落をしている、そしてまた民主党の支持率も下落をしている、しかしながら自民党の支持率がそれにかわるものとして上がっていない、そこが極めて問題だ、私はそう思います。  参議院選挙で、三年前、我々は厳しい警告を国民からいただいたと思っています。それに十分こたえることができなかった。たび重なる総理の交代、閣僚の交代、あるいは政策提示のまずさ、苦しい人、困っている人に対する思いやりの欠如、そういうものが自民党的なるものとして国民から審判を受けたのだ、私はそう思っております。  我々自由民主党は、批判をするだけではない。では、おまえたちはどうなんだ、必ずそう言われることがよくわかっています。私たちは、闘わねばならないものが二つある。一つは、権力をもてあそび、そしてまた、みずからのために権力を利用しようとする、そういう勢力とは断固として闘わねばならない。あわせて、我々は国民から拒絶された古い自由民主党とも闘っていかねばならない、そのことはよくわかっております。  私はそのスタンスに立って質問をしたい、このように思っております。  政治家の役割というのは何なんでしょうか。勇気と真心を持って真実を語る、私はそれが政治家の役割だと思っている。真実を語らねばならない、それを語る勇気と真心を持たねばならない、きょう一日自分がそうであったか、そういう自問自答はいつもしなければならない、そうでないとわかったならば、一日も早く政治家なんぞやめるべきだ、私はそう思ってやってまいりました。  私はこう思うんです。権力をもてあそんだ者は必ずその報いを受ける、そしてまた、安全保障をもてあそんだ者は必ずその報いを受ける、財政をもてあそんだ者は必ずその報いを受ける、国民の心をもてあそんだ者は必ずその報いを受ける、政治はそうあってはならない、そのように考えております。
○菅(義)委員 やはり私は、党としてのしっかりとした判断をすべきであるということを申し上げたいと思います。  また、きのう、横綱朝青龍、暴行事件の責任をとって本人は引退を表明しました。高い位置につく人間というものは、やはりみずからの判断ということが大事だというふうに思います。自身でけじめをつけられました。政界の最高権力者であると言われる小沢幹事長は全く潔さがない、こういうことも報道されておりましたけれども、そのとおりではないかなというふうに思います。  そして……(発言する者あり)委員長、静かにするように言ってください。注意してください。  政治資金と倫理についてお尋ねをしてまいりますけれども、私たち衆参両院議員で、政治倫理綱領というものを私どもは決めています。国会議員の手帳の中にもあります。その内容というのは、疑わしいことがあったら責任を明らかにするように努めていこう、みずから進んで解明しよう、説明をしようということです。いわゆる司法で言う推定無罪、疑わしきは罰せずとは全く異なることであります。  総理は、これまでの小沢幹事長の問題について、検察の捜査を見守りたい、こう言い続けてきました。きのうで起訴という新たな段階になったわけでありますから、総理の責任のもとで小沢幹事長に説明をさせる、私はそういう指示をすべきじゃないかと思いますけれども、いかがですか。