平成29年12月7日参議院文教科学委員会内閣委員会連合審査会

○杉尾秀哉君 民進党新緑風会、杉尾秀哉でございます。本日は質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。白議員に引き続いて質問をさせていただきます。
 資料を配付させていただきました。
 早速でございますけど、林大臣に聞きます。この石破四条件について、これまで大臣は予算委員会そして文教委員会などで、設置審では四項目の審査していない、こういうふうに繰り返し答弁されておりますけれども、そういうことでよろしいでしょうか。
国務大臣林芳正君) この岡山理科大学獣医学部の新設につきましては、国家戦略特別区域計画に認定されたことを受けて設置認可申請がなされたものでございまして、大学設置・学校法人審議会では、申請された設置計画、これが国家戦略特区構想に合致しているかどうかについて審査する役割は有しておらないところでございます。したがって、設置審においては、四条件を含めて国家戦略特区のプロセスに係る議論はなされておらないところでございます。
○杉尾秀哉君 設置審の専門委員会の委員の一人の方がこういうふうに私に話してくれました。
 四条件は議論できないのかという複数の委員からの発言に対して、文科省の担当者が、ここは四条件を議論する場ではないと繰り返し説明した。最初から四条件が議論の対象になっていたらこの中身では絶対に通らない、こういうふうに委員全体が思っていた。私は今でも四条件はクリアされていないと思っています。
 こういうふうに専門家が指摘しているんですけれども、林大臣はどういうふうに受け止められますでしょうか。
国務大臣林芳正君) 委員会での個別の発言に関するコメントは差し控えさせていただきたいと思っております。
 岡山理科大学獣医学部の新設については、先ほど申し上げましたように、国家戦略特別区域計画に認定されたことを受けて設置認可申請がなされているということでございます。設置審では、この基準等に適合しているかについて審査をしておるというところでございます。
○杉尾秀哉君 今の大臣の説明にもありました。これまでも繰り返し林大臣は、特区のプロセスの中で四条件がクリアされているんだと、こういう発言をされています。
 大臣に伺いますけれども、その特区のプロセスのいつ、どこで、誰が、つまりどの段階で四条件をクリアしたというふうに判断したのか、大臣は御存じでしょうか。
国務大臣林芳正君) 今回の獣医学部の新設につきましては、これまで国家戦略特区を所管する内閣府を中心に段階的にそのプロセスが進められてきたところでございまして、この四項目につきましては、昨年十一月九日の国家戦略特区諮問会議における追加規制改革事項の決定の際に、内閣府文部科学省及び農林水産省の関係省庁において、四項目が満たされていると、こういうふうに確認を行ったところでございます。
 その後の国家戦略特区のプロセスの中で、本年一月十二日の今治市分科会において、加計学園による獣医学部設置の構想が追加規制改革事項に沿っていることを有識者や関係省庁により確認した際に、また一月二十日の区域会議、特区諮問会議において区域計画が承認された際のいずれの場においても、この四項目が満たされていないという異論が関係省庁等から出ず、結果として獣医学部設置に係る申請を行うことが可能となったというふうに認識しております。
○杉尾秀哉君 書いていないから、書いていないから、異論がなかったからクリアされたんだと、こういう理解ですか。
 ここに今全部持ってきましたけど、どこにも四条件クリアしたなんてことを書いているくだり一つもありませんよ。どうぞ。
国務大臣林芳正君) 書いていないというのは……
○杉尾秀哉君 議事要旨に書いていない、そういうことは。
国務大臣林芳正君) 議事要旨ということで理解をいたしましたが、今申し上げたように、国家戦略特区プロセスの中でそれぞれ、昨年十一月九日の追加規制改革事項の決定の際にまず三省庁で満たされているという確認を行った上で、さらに一月十二日、一月二十日、それぞれ異論が出なかったということでございます。
○杉尾秀哉君 満たされていないということをこの後順次証明してまいりますけれども、この設置審の審議で四条件以外にもおかしなことがいっぱいありまして、例えば、審議の過程で、加計学園から、改善できるのに不可にするとは何事かと訴訟を起こされたらどうするんだという話があった。委員の一人がこういうふうに証言しています。
 これ、審議の過程で訴訟リスクの話が出た、これについては、中身についてお答えできないというふうに文科省は言うと思いますけれども、一般論としてでいいんですけれども、この設置審というのはこういう訴訟リスクというのを審議する場なんですか、どうなんですか。
○政府参考人(義本博司君) お答えいたします。
 設置審の審査におきましては、大学設置基準等の法令に適合しているかどうかを精査するものでございまして、不認可とする場合は訴訟を、不利益を受けたということに訴訟が提起される可能性があることも踏まえまして、明確な法令違反の根拠を示す必要がございます。設置審査においては、そのような客観的で厳正厳密な指摘ができるかどうかを精査して審査意見を決定していく必要がございます。
○杉尾秀哉君 昨日ヒアリングさせていただいたんですけれども、過去に訴えられたケースってないんですよ、不認可にした。
 何で、このケースでそういう訴訟リスクの話が出るというのがおかしいし、そのやり取りを聞いた委員の一人がこういうふうに証言しているんです。これは脅し文句だと思った、そう言われたら何も言えないと、こういうふうに言っている。こんな、要するに脅し文句だと委員が取られるような、こういう審議のやり方で公正な審査ができるんですか。
○政府参考人(義本博司君) お答えいたします。
 委員御指摘のとおり、訴訟を提起されたということは過去にございませんが、不認可処分をしたケースは過去においてございます。その都度都度におきましては、先ほど申しましたように、不認可をする場合においては訴訟が提起される、いわゆる行政処分として相手方に対して不利益を与えるということでございますので、そこが提起される可能性があるということも視野に置きながら、明確な法令違反の根拠を示す必要がございますので、その観点から、この加計学園の問題に限らず一般的に厳正な審査をしていくということについてやっているところでございます。
○杉尾秀哉君 それは、こういう審議会っていっぱいありますけど、訴訟リスクと言い出したら何もできないですよ。
 さらに、申請内容についてこういうふうに言っているんです。最初の申請を見た段階ではとても認可できるような代物ではなかった、獣医学教育を理解している人が作ったものとは到底思えないような内容だった、こういうふうに証言している。そして、今度配られた、これ大体議事録が出ていないこと自体がおかしいんですけれども、ここに要約したのを見ても、最初にいろんな意見が付いていて警告が出されているじゃないですか。だから、こんなずさんな内容だから警告が出たんじゃないんですか、どうなんですか。
○政府参考人(義本博司君) お答えいたします。
 審査の過程におきまして、法令に適合しているかどうかも含めてでございますけれども、審査意見を作る場合、その申請内容全般について意見が付いて、このまま進めていく、改善が進められなければ認可できないというふうな場合については、警告という形で相手方にその状況を伝えまして、適切な補正あるいは改善を行っていただくというふうなことをしているところでございます。
 そういうケースは、この加計学園だけではなくてほかのケースにおいても年間数件あるところでございまして、その多くにおきましては誠実に補正あるいは改善をいただいて、それを厳正な審査した上で改善が認められたという形で審議会で判断した場合について認可するというふうな判断をしているところでございます。
○杉尾秀哉君 今、適切な補正、改善というふうにおっしゃいましたが、こういうふうに証言しています。駄目なところは審査が通るように一つ一つ答えを教えながら進めていく雰囲気だった、こういうふうに証言している。そして、最後までこれじゃ駄目かと思った、決を採ろうかと思った、そういうことまで証言している委員がいます。
 こういうふうに、要するに教えたんですよ、文科省側が。加計学園と通るように進めていったんです。こういうのを出来レースと言うんじゃないんですか、どうですか。
○政府参考人(義本博司君) お答えいたします。
 いわゆる審査意見を付けた際においては、大学に対してその状況を書面で出すと同時に、場合によっては大学から来ていただきまして、対話をしながらそれについての改善のポイント等についてお話をするところでございます。
 特に獣医学部、今回は五十二年ぶりの審査でございますし、その規模あるいは内容について詳細にわたるところでございます。その点については、法人からの要請もございまして、その審査意見についての状況についてお伝えすると同時に、しっかりした改善を行っていただくということを明確にする観点から、意見を詳細に整理し、それを大学の方にお伝えし、それに対して大学の方において誠実に受け止めていただいて改善をし、それを審議会の方で議論を専門的、学術的にやっていただきまして判断をいただいたものでございます。
○杉尾秀哉君 施設とか設備についても、こういう意見があるんです。おとといの内閣委員会で山本太郎議員も質問されていました。私は山本議員と全然打合せしておりませんけれども、全く一緒です、全く一緒。こういうふうに証言しているんです。
 鳥インフル鳥インフルとさっきから何度も出ています。だけど、ここの施設、加計の施設は鳥インフルの研究ができるような実験施設がない。設備が非常にお粗末である。あのような施設ではP3レベルの実験をやればウイルス漏れが起きるだろう、こういうふうに言っています。シラバスを見てもそんな研究はやらないだろうし、まともな研究をやる代物ではない、実際には普通の大学と同じレベルの研究しかできないんだと、こういうふうに言っているんです。
 おとといの山本議員の質問でも、BSL3のレベルの感染実験はしない、普通の獣医学部だと、こういう質問だったですよね。打ち合わせていませんよ。全く符合していますよ。
 これ、どう考えても、この加計の獣医学部というのは国家戦略特区の国際レベルのものでもなければ、要件を満たしたような、石破四条件をクリアするような代物、到底言えないと思うんですけど、いかがでしょうか。
○政府参考人(義本博司君) お答えいたします。
 今回の獣医学部につきましては、国家戦略特区のプロセスの中で、加計学園獣医学部設置の構想が先端ライフサイエンス研究の推進や地域の水際対策など、新たなニーズに対応するものであることが確認され、設置認可の申請に至ったものでございます。
 加計学園認可申請書によれば、岡山理科大学獣医学部においては、ライフサイエンス研究、公共獣医事研究、医獣連携獣医研究の三つの研究グループを構成しております。これらの研究を実施するために、獣医学部棟にオープンラボを設置し、BSL2、BSL3の実験室を備えることとしているところでございます。また、その構想の申請書におきましては、獣医学部棟には実験動物センターを設置し、マウス等の小動物に加え、猿、豚といった先端ライフサイエンスの研究に必要な中型動物の実験に必要な飼育室、手術室等の設備を備えることというふうに書いているところでございます。
○杉尾秀哉君 作文は幾らでもできるんです。中身、それから授業の内容、いわゆるシラバス、施設、設計図も含めて、見た専門家がこういうふうに言っている。
 そこで、林大臣に伺いたいんですけれども、これ、結局四条件を満たさないということが分かっていたんです、審査委員会の委員の人たちは。だから、既存の大学と同じレベルで設置認可の審査せざるを得なかったんです。それは確かにそうだと思います。現行法令にのっとって最低基準を満たしていれば認可できる、それは分かります。だけど、特区の獣医学部として認めるならば、四条件について委員会でそもそもの議論をしなければいけなかったというふうに委員が証言しているんです。じくじたる思いなんだと、こういうふうに言っているんです。これは本当に切実な声だと思いますけれども、それでも林大臣はまだ、まだ審査は適切だったというふうに思っていらっしゃるんでしょうか。
国務大臣林芳正君) 先ほどお答えをいたしたとおり、国家戦略特区のプロセス、また設置審のこの審査、それぞれ適切に行われていたということでございます。
 先ほど、冒頭にお答えいたしましたように、設置審における個々の委員のコメントについて、発言についてそれぞれコメントすることは差し控えたいというふうに思っております。
○杉尾秀哉君 森友のときもそうなんですけれども、一連のモリカケ問題って、適切だった、適切だったとずっと言っているんです。森友も、適切だったと言った内容が、事実は適切じゃなかったんです。会計検査院の報告で分かったんです。
 そこで、さっきからその四条件クリアしたということの一つの証左として専門家の意見を聞いたと、こういうのがありますけれども、この私が聞いた委員の方は、四条件について専門家の意見なんて聞いていないんじゃないかと、聞いていたら四条件満たしていないと言われるに決まっていると、こういうふうに証言しているんです。
 そこで、梶山大臣に伺います。
 特区のプロセスの中で、専門家の方の意見を聞く機会というのはあったのでしょうか。
国務大臣梶山弘志君) お答えいたします。
 特区のプロセスということでありますけれども、昨年十一月九日の諮問会議取りまとめに際しまして、関係府省において規制改革事項が四条件に適合することを確認の上で、最終的に文科、農水両大臣も出席された特区諮問会議で文案が異論なく了承をされました。
 また、加計学園の構想につきましては、本年一月十日に提出のあった応募書類に基づいて、一月十二日の今治市分科会で獣医学の専門家二人を含む有識者により審査を行うとともに、文科、農水両大臣が出席する一月二十日の区域会議、さらには文科大臣の書面同意を受けて同日に開催した諮問会議においても異論なく了承をされたところであります。
 規制改革の基本的な考え方は、自治体や民間の提案について、できない理由ではなくて、どう実現するかということを議論するというものであります。
 具体的には、閣議決定した国家戦略特区、構造改革特区や総合特区の基本方針で規制省庁が改革は困難とする正当な理由の説明を適切に行うことを求めているということであります。その説明がなされない場合は、提案に基づく規制改革を進めていくべきであるということでありますが、内閣府においても、この四条件については確認をさせていただいております。
 既存の獣医師養成ではない構想の具体化という点については、昨年十月下旬の段階で、今治市京都府からの提案書に既存の獣医学部とは異なる新たな分野に重点を置いた具体化された構想が示されたと判断をしました。
 新たな分野における具体的な需要については、昨年四月には、製薬会社の方からライフサイエンス分野のための獣医系大学を創設してほしい旨の要望書が出されている。また、提案者からはライフサイエンス研究や水際対策での分野で人材ニーズがあるとの提案に対し、民間有識者からも同様の認識が示された上で、更に人のための創薬人獣共通感染症の研究ニーズ等について指摘があったところであります。
 また……(発言する者あり)まだ答弁中です。また、獣医師等に関する統計を見ても、製薬会社等の会社に勤務する獣医師や新卒者の就職数は近年増加しておりまして、家畜衛生分野の公務員獣医師に就職する新卒者数も同様に増加していることから新たな分野の需要がうかがえるということで、診察をするだけではなくて、会社に入って、食品会社であるとか製薬会社であるとか様々な分野で活躍する獣医師の需要も、多様な需要が増えているということであります。
 このように、獣医師の職域が多様化する中で獣医師の新たな供給は毎年一定であり、新たな分野における獣医師の養成需要はあると考えております。
 既存の大学・学部では困難ということについては……(発言する者あり)いや、四条件ということですから、四条件について詳細にお話をしているところでありますけれども、水際対策や新薬開発などについて新たなニーズに特化した人材養成には、カリキュラムの抜本的な見直しや専任教員の大幅な入替えが必要であり、既存の組織で行うには定員増を含めて限界があると判断をいたしました。
 近年の獣医師の需要の動向についても、農林水産大臣が繰り返し発言されているとおり、産業動物獣医師の確保には困難な地域がある、偏在があるということでありまして、そういった意見も各地から寄せられているところであります。
○杉尾秀哉君 梶山大臣、私、四条件について全部聞いていませんよ、何にも。何でそんなことを全部言うんですか。おかしいでしょう。時間使っているでしょう。四条件について、一つ一つ私、確認して聞いていませんよ。専門家の意見について、それについて聞いたんですよ。
 で、言いますよ。九月二十一日の今治分科会で、浅野、文科省です、専門教育課長が、再興戦略の要件について、きちんと満たされることを確認することが重要だと、こういうふうに指摘しております。この発言、そのまま読みますと、この段階では四条件満たしていないという認識を文科省がしていたということなんですけど、どうでしょうか。
○政府参考人(義本博司君) お答えいたします。
 御指摘の平成二十八年九月二十一日の国家戦略特区今治市分科会第一回会議におきまして、文部科学省の当時の浅野専門教育課長から、文部科学省といたしましては、日本再興戦略二〇一五の要件、いわゆる四項目につきまして、きちんと満たしていることを確認することが重要であると考えております、今後とも農水省厚労省とも連携をしていきたいと思っておるとの発言をしたところでございます。
○杉尾秀哉君 文科省として、その後どの段階で四条件が満たされたことを確認したんですか。
○政府参考人(義本博司君) お答えいたします。
 文部科学省におきましては、いわゆるこの告示で獣医師については定員増について抑制しておりますけれども、獣医師の需給状況についてはその所管する農水省のお考えを確認する必要があるということについて、内閣を通じまして内閣府に対して意見を申し上げたところでございます。
 その中において、内閣府の方において、農水省において新たな分野においての対応ということを前提にして需給全体に対して影響がないというふうなことについてのお答えがあり、それを踏まえまして、文科省の方としましてもその問題についてクリアしたと判断いたしまして、全体として、十一月の九日でございますけれども、国家戦略特区会議において追加規制改革事項について決定する際にその問題について見解を示したところでございます。
○杉尾秀哉君 梶山大臣、さっき私、聞かれていないことを答えて、後ろから今言われませんでしたか。私、次に質問するはずのことを答えたんですね。(発言する者あり)違う、違う。
 それで、もう一回言います。
 一月十二日の今治分科会に二人の専門家が呼ばれて発言しました。これはさっきのとおり。ところが、この二人の専門家は一回ずつしか発言していません、要旨を見ると。しかも、四条件について触れたくだりなんか一つもありません。学園の構想について長所と課題を指摘しただけです。短く一つずつしか言っていないです。
 こんな状況で専門家から意見を聞いたことになりますか、どうですか。大臣、答えてください。
国務大臣梶山弘志君) 四項目への適合性については、二十六年七月の新潟市の提案を受けて議論を開始して、ワーキンググループや諮問会議等において適合性を認める議論が行われてきております。これらの議論に加え、加計学園の応募書類に基づく最終段階の審査は、御指摘の今治市分科会で行われ、十分かつ的確な御意見をいただいたと認識をしております。
 このように、一連の議論のプロセスにおける関係者の御発言を通して四項目への適合性は確認されたものと考えており、発言の時間や回数だけで議論が不十分であるとの評価をすることはできないものと考えております。
○杉尾秀哉君 後で言いますけど、専門家の意見を聞いて、この四条件について閣議決定クリアされたかどうか、どこにも痕跡がないんです。
 それで、一月二十日の区域会議で、もう最終段階ですよ、これ加計学園が事業者に決まったその二十日の区域会議ですよ、有識者議員がこういう発言をしています。例えば坂根議員、教える側、研究者をどう集めるかが鍵だ、これは後でも指摘された、設置審で指摘された内容のとおりです。坂村議員は、獣医学部の認定申請に関しては地域的な特性を生かしたものだとは思うが、それ以外はほぼ独自性がない、独自性がないと言っている。地域的な特性、これは四国にないという地域的な特性、これを生かしたものだとは思うが、独自性がないと言っているんですけど、さっきから四条件クリアしたクリアしたとずっと言っていますけど、二十日の前に、二十日の段階に至っても民間の議員が、ほかの大学と一緒じゃないかと、こういうふうに指摘しているんですよ。
 これ、どういうふうに説明できるんですか、大臣。
国務大臣梶山弘志君) 一月二十日の区域会議につきましては、累次の会議における議論の蓄積の上に加計学園獣医学部新設事業を定めた区域計画を審議したものであります。
 坂根議員、坂村議員の御意見は、いずれもこれまでの議論を踏まえた上で、更に大局的な視点や今後に向けた要望を述べたものであります。その内容も創薬の歴史や現状といった具体例を交えたもので、示唆に富んだものであるとは考えております。
 したがって、御指摘は当たらないということと、最終的に取りまとめ、御意見はありましたけれども、取りまとめがなされたということであります。
○杉尾秀哉君 もう一度答えてください。独自性がないという発言と今の答弁って整合性取れていますか。独自性がないということは、ほかと一緒だというふうに言っているということじゃないんですか。
国務大臣梶山弘志君) 独自性がないということが四条件に関わってきますかね、これで。
 先ほど申し上げましたように、既存の大学との差は申し上げました。そして、この意見については、今意見として取り上げた上で取りまとめを行ったものだと思っております。先ほどの議論の中で私も独自性についてはお話をさせていただいたものと思っております。
○杉尾秀哉君 今のはちょっとびっくりですよね。ほかと同じだということが、これ石破四条件まるっきり満たしていないじゃないですか。
 こういうふうな話があるんです。一月十二日の今治分科会で意見を述べた、今話におります二人の専門家の方、ちょっと文科省に伺いますけれども、この二人の方というのは設置審の委員でもあるかどうか確認してください。
○政府参考人(義本博司君) 今治市分科会において有識者を務めた方、獣医学の専門家お二人おられますけれども、そのうち一人は、当時、大学設置・学校法人審議会獣医学専門委員会の委員であったところでございます。
○杉尾秀哉君 これ、二人の方はどっちも、この特区でも意見聞かれているし、設置審でも委員のメンバーになっているんです。このうちの一人の方がこういうふうに私たちに対して答えていらっしゃいます。我々、こう聞いたんですね。先生が今まで関わってきた議論の中で四条件がクリアされたという認識はおありですか、こういうふうに聞いたんです。それに対してこの先生が、それはありません。はっきり答えている。
 つまり、特区のプロセスでも設置審においても専門家の目で見て四条件はクリアされていない、こういうふうに判断したということじゃないですか。梶山大臣、いかがですか。
国務大臣梶山弘志君) 獣医学部の新設は、二十六年七月の区域会議で先ほど申しましたように新潟市が提案をして以降、特区のワーキンググループや諮問会議などで議論を積み重ね、検討してきたところであります。こうした議論の積み重ねを基に、最終的には諮問会議取りまとめについては、十一月九日の特区諮問会議で文科、農水両大臣も出席の上、四項目への適合が確認された文案が異論なく了承をされたところであります。
 加計学園の構想については、本年の一月十日に提出があった応募書類に基づき、一月十二日の今治市分科会における獣医学の専門家二人を含む有識者による審査、文科、農水両大臣が出席する一月二十日の区域会議、同日の文科大臣の書面同意、特区諮問会議において、いずれも四項目それぞれの適合を含めて異論なく了承され、特区認定の取りまとめを行ったところであります。
○杉尾秀哉君 つまり、このプロセスの中に専門家の意見が出ていないんですよ。これ、はっきり言って、特区のワーキンググループに出ている人たち、素人です。みんな素人。内閣府の役人だって素人なんだ、これ。
 結局、特区のプロセスにおいても、専門家以外の素人の役人とかそういう委員の人たちが、規制緩和派か何か分からないけど、岩盤規制という名の下にドリル空けるとか格好いいこと言って、四条件クリアしたって勝手に判断しているんじゃないですか。根拠がないじゃないですか。その判断のプロセス、これ結論も、議事要旨にもどこにも、どこにも専門家の意見が出ていないんですよ。こんなでたらめ、まかり通っていいんですか。
国務大臣梶山弘志君) 一月十二日の分科会におきましても、先ほど来言われている専門家の方は出ておりまして、御意見はいただきました。しっかりと取りまとめは行われたということであります。民間委員の皆様も、それぞれにこれまでの経験、そして、経済人であればそれぞれの産業界の実情というものも調査をした上で意見を述べられたと承知をしております。
○杉尾秀哉君 その原さんだか八代さんだか、こういう人たち、こういう人たちの意見でもって決まっちゃっているんですよ。
 それで、内閣府の中で議論したってさっき言いましたよね。内閣府の中に専門家はいるんですか、獣医師の。獣医の専門家はいるんですか。創薬プロセス、いるんですか。言ってください。
○政府参考人(河村正人君) お答えいたします。
 今御指摘のワーキングの委員の先生方は、独自にいろんな知見を集めておられまして、その上でいろんな御発言をされておりますし、内閣府の中でもいろんな知見を集めて、トータルで二十回の諮問会議、それから分科会、ワーキンググループを経た上で決定をしたものでございまして、十分に議論はされているというふうに承知をしております。
○杉尾秀哉君 答えていませんよ。専門家はいないということなんですよね。
 時間が余りないんで、林大臣に聞きます。これ、前川さんもおっしゃっているんですけれども、特区プロセスの段階では構想の作文なんです、これあくまで。書くだけだったら誰でもできる。設置認可申請をして、カリキュラム、教員、教育内容、そして施設設備とか具体的な学校の中身が出そろって初めて四条件満たしたと、こういうことが分かるんですよ。逆に言うと、それが分からなかったら四条件クリアしているかどうか判断できないんですよ。
 林大臣に伺いますけれども、これそもそも四条件がクリアされていないものについて認可をしていいものなんですか、どうでしょうか。
国務大臣林芳正君) 繰り返しの答弁になってしまうかもしれませんが、四条件は、この国家戦略特区のプロセスの中で適切にクリアされてきたと、その結果、この設置認可の申請が認められたということでございます。
 設置審の審査とは別に、この学校法人加計学園の設置認可の申請内容が国家戦略特区のプロセスの中で認められた構想に沿っているかは、これは設置審とは別に文科省として確認をしてきたというところでございまして、それを受けて認可をさせていただいたということでございます。
○委員長(高階恵美子君) 杉尾秀哉君、時間が参っております。
○杉尾秀哉君 時間が来ましたのでまとめますけれども、結局、文科省内閣府もどこも責任取っていないんですよ。これ、閣議決定に反していたら、認可の決定というのは内閣法に違反して、違法、無効です。無効な決定ならば取り消して、もう一回特区のワーキンググループに戻して議論し直すべきか、設置審に四条件を審議する権限を与えて審議し直すべきだということを申し上げて、私の質問を終わります。
 ありがとうございました。

平成29年11月30日参議院予算委員会(福島瑞穂議員)

○委員長(金子原二郎君) 次に、福島みずほ君の質疑を行います。福島みずほ君。
福島みずほ君 希望の会(自由・社民)福島みずほです。
 加計学園についてお聞きをいたします。
 私は、質問主意書を四月十八日付けで提出をしております。(資料提示)安倍首相が、加計学園の加計孝太郎理事長が今治市獣医学部をつくりたいと考えていることをいつから知っていたのか。四月二十八日の答弁書、二〇〇七年、平成十九年十一月、加計学園がその候補となる者である旨記載されているというふうになっております。
 総理、質問主意書に関する答弁書で、閣議決定しておりますから、総理はこの答弁書を了解しているということでよろしいですね。
国務大臣梶山弘志君) 質問主意書の内容ですので、私の方からまず説明をさせていただきます。さきの閉会中審査におきましても説明させていただきましたけれども、もう一度改めてということになります。
 今治市獣医学部新設に係る構造改革特区の申請は、平成十九年の福田内閣のときに初めて申請が行われ、それ以来、民主党政権の頃までは加計学園の事業主体である旨の記載がありました。合計で十五回申請をしておりまして、そのうちの最初の五回が加計学園の名前が出ているということであります。
 この答弁書では、政府は継続しているものであることから、まず、こうした第二次安倍政権が発足する以前の事実関係について記載をさせていただきました。第二次安倍内閣の発足以降も、今治市から四回にわたって構造改革特区の申請が行われました。これらについては、そのいずれにおいても今治市からの提案に加計学園との記載はございません。こうした事実関係を前提に、この答弁書においては総理が知っていたとは一言も書いておりません。
 ただし、政府は継続しているものであり、一連のこうした提案を受けてその後の様々な政府決定がなされたこと、構造改革特区に係る対応方針は総理が本部長を務める構造改革特区本部で決定していることから、この答弁書は、今治市からの提案について、今治市からの提案について総理が知り得る立場にあった趣旨を答弁をしたものであります。
 しかし、さきの閉会中審査で総理が改めて整理して申し上げたとおり、今治市の提案については、数十件ある案件の一つにすぎず、結果も四回とも提案を事実上認めていないものでありまして、しかも今治市の名称だけということでありまして、実際には全く認識をしていなかったものと考えております。
 最終的に、本年一月に事業者の公募を行い、加計学園から応募がありました。その後、一月二十日の諮問会議で認定することになりますが、その際は、総理は初めて加計学園の計画について承知したところであります。
福島みずほ君 総理は、この答弁書閣議決定していますから、了解していたんですね。
内閣総理大臣安倍晋三君) 閣議決定していたものについては了解をしております。
福島みずほ君 さっきの答弁、全く納得できません。
 これははっきりこう書いています。考えていることを二〇一六年十一月九日以前に安倍首相は知っていたのか、知っていたのであればいつから知っていたのか。知り得る立場なんて書いていないですよ。これ、文書で出して文書で回答です。これは、総理が了解していた、いつから知っていたのかということについて、二〇〇七年十一月、加計学園がその候補となる者である旨記載されているとなっているじゃないですか。ここで一月二十日など書いていないですよ。総理、いかがですか。
内閣総理大臣安倍晋三君) ただいま大臣から答弁したとおりでありますし、また私自身も閉会中審査で御説明をさせていただいたところでございますが、さきの閉会中審査で改めて整理して申し上げてきたとおり、今治市の提案については数十件ある提案の案件の一つにすぎないわけでありまして、結果も四度とも提案を事実上認めないものでありました。言わば、事実上これ認めていないもので、数十件あるものでありますから、それを私が一々これを、資料を読むということはないわけでありまして、実際に全く認識をしていなかったということでございます。
福島みずほ君 質問主意書に関して、安倍首相はという主語で私は聞いています。これ、了解しているんでしょう、答弁も。
内閣総理大臣安倍晋三君) 答弁は了解しております。
福島みずほ君 二〇〇七年ってはっきりしているじゃないですか。
 次に、この参議院予算委員会、次に、六月、この予算委員会、六月十六日の予算委員会の質問です。ここも端的です。
 総理、加計学園の加計孝太郎さんが今治市獣医学部をつくりたいというのはいつから知っていましたか。さっきの質問主意書と同じ答弁の中身です。構造改革特区で申請されたということについては私は承知をしていた、はっきり承知をしていたって書いているじゃないですか。同じですよ、質問主意書の答弁も、この予算委員会の答弁も一緒です。構造改革特区のときから加計学園を知っていたということでよろしいですね。
内閣総理大臣安倍晋三君) さきの閉会中審査においても私から、整理させて、答弁を既にさせていただいているものでありますが、構造改革特区における今治市の提案については、数十件ある案件の一つにすぎず、結果も、四度ともこれ案件を、提案を事実上認めないものでありました。実際には私は、先ほど申し上げましたように、全く認識はなかったわけであります。
 他方、その対応方針は、私が本部長を務める構造改革特区本部で決定していることから、当時私が、他の方の御質問に答弁していたように、今治市の提案について知り得る立場にあったことを申し上げようとしていたその答弁の前に、これはこう答弁をしていたわけでございます。
 この答弁では、今御指摘のあった部分に続けて、今その御紹介をいただいている私の答弁に続けて私はこう答えているわけでありまして、国家戦略特区に申請すれば私の知り得るところになるといったことも申し上げているわけでございまして、それを何か割愛しておられますが、当時は様々な論点についてこれ福島議員から矢継ぎ早に質問をいただいたわけでありまして、その中でお答えするに当たり、今治市の提案と加計学園の申請、構造改革特区と国家戦略特区などを混同して、整理が不十分なままお答えをしてしまったことは事実でありまして、正確性を欠いたことは率直に認めなければならないと思いますが、それを整理した上で、既に閉会中審査において整理した上に答弁をさせていただいているところでございまして、正確には知り得る立場にあったということでございます。
福島みずほ君 うそばっかり言わないでください。質問主意書は文書ですから、文書でやって文書の回答です。時間を掛けて文書で書いているものです。そして、この委員会も、はっきり総理は、いつから知っていましたかということに関して構造改革特区と、そのときから私は承知をしていたと言っているじゃないですか。これはそのとおりでしょう。これを……
○委員長(金子原二郎君) 福島みずほ君、福島みずほ君、質問中ですが、うそばかりという言葉はこの場に合わないと思いますので、そこは訂正してください。
福島みずほ君 じゃ、虚偽答弁じゃないですか。明確な虚偽答弁ではないですか。虚偽答弁ですよ。虚偽答弁ですよ。
 なぜならば、これ見てください。文書でも、そして委員会でも、総理はいつから知っていたかに関して、構造改革特区って答えているじゃないですか。(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 速記止めてください。
   〔速記中止〕
○委員長(金子原二郎君) 速記起こしてください。
 質問者は、質問の中身については十分注意してやっていただきたい。やっぱり断定的な言い方というのはいかがなものかと思いますので、そこは十分に注意しながら質問をしていただきたいと思います。
福島みずほ君 総理ははっきり断定しています。まさに六月十六日に、構造改革特区のときに私は承知をしていた。そして、文書による回答でも同じ回答です。
 次を見てください。
 質問主意書に対する回答と、六月十六日のこの参議院予算委員会の答弁は一緒です。唯一違うのが今年の七月二十五日、一月二十日に初めて知ったというものです。私はこれは本当に驚きました。総理は、三月十三日、十五年間頑張ってきたのが加計学園なんですよ、諦めないでやってきたのが加計学園なんですよと言っております。今年の一月二十日初めて知ったなんてあり得ないじゃないですか。
内閣総理大臣安倍晋三君) この件についても閉会中審査で既に申し上げているところでございますが、今治市のこの提案についてはまさに今治市が提案者であったわけでありますが、最終的にこの公募に応じて、加計学園が公募に応じた段階で、我々が知る立場になる本年一月に、事業者の公募を行い、加計学園から応募があったその後、一月二十日に諮問会議で認定することになりますが、まさに私が出席をするのは諮問会議でありますから、ワーキンググループ等に私は出席をしないわけでありますし、一々その状況について報告を受けることもありません。
 ですから、加計学園から応募があったその後、一月二十日に諮問会議で認定することになりますが、その際に私は初めて加計学園の計画について承知をしたところであります。
福島みずほ君 誰も納得しないですよ。
 総理は何度も、文書で、そしてこの委員会の中で、私は構造改革特区に申請されていることについて承知をしていたと言っているじゃないですか。二〇〇七年十一月です。さっきも言いました、十五年間頑張ってきたのが加計学園で、諦めなかったのが加計学園なんだと、三月十三日、この予算委員会で言っているじゃないですか。つい二か月前に加計学園というのを生まれて初めて知ったなんて言っていないですよ。
内閣総理大臣安倍晋三君) 私は、生まれて初めて知ったということは言ったことはないわけでございまして、私の答弁において、先ほども申し上げましたが、そこで御紹介されている、そこで申請されたということについては私は承知をしていたところでございますがと言って、その後、私は、申請をすれば私の知り得るところになるということでございます、つまり知り得る立場ということを申し上げようとしていたわけでございまして、この間、答弁において構造改革特区と国家戦略特区をこれは混同して答えているのは事実で……(発言する者あり)いや、それが事実でございまして、答弁した私が答えているわけでございますから。それを整理して、混同していたということについてお話をさせていただき、整理をさせて、既に、既にですね、これは閉会中審査で答弁させていただいているところでございます。
福島みずほ君 全く納得いきません。
 混同なんか総理はしていないですよ。質問主意書答弁書に、構造改革特区で二〇〇七年十一月ですよ。そして、この予算委員会で聞いたときに、二〇〇七、構造改革特区のときから私は承知をしていましたと言っているじゃないですか。
 混同なんかしていません。質問主意書で混同なんかできないでしょう、文書で回答するんだから。
内閣総理大臣安倍晋三君) 質問主意書では当然混同はしておりません。混同はしていないわけでありますし、その質問主意書においては、知っていたということは、先ほど梶山大臣が答弁をさせていただいたように、答えていないわけでありまして、その趣旨は知り得るところにあったということでございます。
 今委員は、この国会における答弁と主意書における答弁を混同して、まさに混同しておられるわけでありますが、主意書で述べていることはそのとおりでありますが、答弁においては、まさに矢継ぎ早に質問される中において構造改革特区と国家戦略特区をこれは混同して答弁をした。しかし、その後、承知をしたということを修正しようと思って、知り得る立場にあったということを申し上げたんですが、そのときに構造改革特区と言うべきところを国家戦略特区と、こう申し上げてしまったということでございまして、その後、閉会中審査においてはそれを整理させていただきまして、もう一度答弁をさせていただいたところでございます。
福島みずほ君 全く納得いきません。
 これは構造改革特区と、質問主意書の答弁でも、この六月十六日のまさに予算委員会でも言っています。主意書では、私の質問は簡単です、総理がいつ知ったのかというふうに聞いている質問主意書のトップに総理はこのように書いているわけです。二〇〇七年十一月、加計学園がその候補となる者である旨記載されておりと。いつから知ったのかという質問に対してこの答弁、構造改革特区のときから知っていたということじゃないですか。
 なぜこの質問をするのか。総理がなぜ一月二十日に初めて加計学園だというのを知ったのかと、どうして誰も信じないそういうことをおっしゃるのかということなんです。おかしいですよ。それは、加計学園ありきでやってきたことを隠すためではないですか。
内閣総理大臣安倍晋三君) これは、先ほどもう既に梶山大臣から答弁をさせていただいたところでありますが、今治市獣医学部新設に係る構造改革特区の申請は、平成十九年の福田政権のときに初めて申請が行われ、それ以来、民主党政権の頃までは加計学園が事業主体である旨の記載があった、これは福田政権までですね、あったわけであります。
 この答弁書では、政府は継続しているものであることから、まず、こうした第二次安倍政権が発足する以前の事実関係について記載をしていたわけであります。その記載において、福田政権の頃は加計学園が主体であるから私が知っていたということは一言も書いてないわけでありまして、言わばそれまでのどういう事実であったかという経緯について説明をさせていただいています。
 そして、その後の第二次安倍政権の発足以降も、この後は言わば主体がこれ今治市になるわけでありますが、今治市から四度にわたって構造改革特区の申請が行われました。しかし、これらについては、そのいずれにおいても今治市からの提案に対して加計学園との記載はないわけでありまして、これは安倍政権になってからは記載はないんです。しかし、それだけではなくて、一応念のためにそれまでの経緯も示しているということであります。
 こうした事実関係を前提に、この答弁書においては私が知っていたとは一言も書いていないわけでありまして、政府は継続しているものであり、一連のこうした提案を受けてその後の様々な政府決定がなされていること、構造改革特区に係る対応方針は私が本部長を務める構造改革特区本部で決定していることから、この答弁書今治市からの提案について私が知り得る立場にあった趣旨を答弁したもの。
 私、立場上知り得る立場にあったわけでありますが、先ほど答弁させていただいたとおり、数十件ある案件の一つでありまして、私が一つ一つそれをチェックをするわけでは全くないわけでありまして、全く事実上は見ていないわけでありまして、しかも結果も、結果も四度とも提案を事実上認めないものであって、事実上認めていないものは、そもそもこれ十数件見てはおりませんが、さらに認めていないものでありますから私がそれを見るということはない、実際にはないわけでありまして、つまり認識はしていなかったということでございます。
福島みずほ君 納得できない、全くできません。
 質問主意書の私の質問も予算委員会での質問も非常に簡単です。これは、安倍首相は、学校法人加計学園の加計孝太郎理事長が今治市獣医学部をつくりたいと考えていることを二〇一六年十一月九日以前に知っていたか。知っていたのであればいつから知っていたのかということに対して、二〇〇七年十一月と、こう出ているわけです。
 それだったら、もし本当に今治市に加計孝太郎さんがまさに獣医学部をつくりたいと思っているのを今年の一月二十日に初めて知ったのであれば、この答弁書は、今年の一月二十日に初めて知りましたとなるべきじゃないですか。そうなっていないんですよ。どうして、だから、総理が答弁を変えるのか。一月二十日に加計学園のことを初めて知ったなんて誰も信じないですよ。
 ずうっと御飯を食べ、ずうっとゴルフをし、クリスマスイブも去年もおととしも会って、ずうっと会っていて、そして、総理は三月十三日、この予算委員会でこうおっしゃったんです。加計学園は十五年間頑張り続けてきたと、十五年間申請をし続けてきたのは加計学園なんですよと。十五年間頑張り続けてきたのを総理は知っているじゃないですか。
内閣総理大臣安倍晋三君) それは、言わば一月二十日以降は私は知っているわけでありますから、そしてその後、これが問題になって後は説明を受けたわけで、事務方から説明を受けたわけでありまして、当然私は知っていたわけであります、この場で答弁したときにはですね。
福島みずほ君 あり得ないです。今までのその質問主意書や答弁と全く違う。しかも、腹心の友に関して、加計学園というのを初めて今年の一月二十日って、もうびっくり仰天ですよ。今までの私の質問主意書やこの予算委員会の答弁を踏みにじるような答弁は本当に許せないというふうに思います。おかしいですよ。何かを隠したいからこそ、一月二十日に初めて知ったとおっしゃっているんじゃないですか。
内閣総理大臣安倍晋三君) これについてはもう今までるる説明をしてきたとおりでございます。確かに学生時代からの友人でありますが、彼は私の地位を利用して何かを成し遂げようとしたことは一度もないわけであります。ですから四十年間友情が続いたんだろうと、こう思うわけでございます。
福島みずほ君 考えられません。
 このことについては更に追及をしていきます。森友学園の問題、加計学園の問題について真摯に丁寧に説明はないと思います。森友学園の問題について安倍昭恵さんの証人喚問が必要です。
 総理は、自分が妻の代わりに話すと言います。でも、夫と妻は別人格で、代わって話せることではないじゃないですか。
内閣総理大臣安倍晋三君) 言わば、家内が、妻がどのように関わっていたかということについては、私も妻から全て聞いているわけでありまして、私がここで責任を持って答弁をさせていただいているところでございます。
福島みずほ君 別人格ですよ。裁判の証人でも夫が妻の代わりに話すなんということはないですよ。まさに安倍昭恵さんの証人喚問と加計孝太郎さんの証人喚問を要求します。
 次に、憲法についてお聞きします。
 総理は、憲法九条三項に自衛隊を明記するというふうにおっしゃっています。この九条三項の自衛権の明記、この自衛権には、集団的自衛権の行使をするということも含まれるということでよろしいですね。
内閣総理大臣安倍晋三君) 基本的に、私はここには総理大臣として出席をさせていただいておりますので、言わばこの憲法の例えば自民党案について答弁をする立場にはないのでございますが、それを申し上げた上で、この自衛隊、一項、二項を残した上においてこの自衛隊を明記する場合は、言わば一項、二項、そして二項を残すわけでありますから二項の制約は残るということでございますので、言わばもう既に一項、二項のある中において、我々、集団的自衛権の行使について一部容認、三要件を満たせば一部容認をするということについて解釈を変更したわけでありますが、それはそのままということでございます。
福島みずほ君 集団的自衛権の行使は憲法違反だと歴代の自民党言っておりましたが、今の答弁でも、その自衛隊が行使する自衛権の中に集団的自衛権の行使を含むという答弁がありました。ですから、戦争をしない国から戦争をする国への九条三項が九条一項、二項を完璧に破壊するものになるというふうに思います。
 先ほどまさに、委員長、私は証人喚問、安倍昭恵さんと加計孝太郎さんの要求をいたしました。よろしくお願いします。
○委員長(金子原二郎君) 正式な要求でいいんですか。
福島みずほ君 はい、そうです。
○委員長(金子原二郎君) それじゃ、後刻理事会で協議いたします。
福島みずほ君 総理、「総理」という本を書いたジャーナリストを総理は御存じですか。面識はあるでしょうか。御存じでしょうか。
内閣総理大臣安倍晋三君) 私は、取材対象として知っているということでございます。
福島みずほ君 公権力の行使について検証しなければならないと思っているので質問させてください。
 無罪の推定があり、不起訴になっておりますが、逮捕令状が発付され、そしてこれが執行の直前に取消しに、執行されませんでした。このことを総理は御存じでしょうか。
内閣総理大臣安倍晋三君) それはどういう案件でございましょうか。
福島みずほ君 不起訴になった犯罪の被疑事実は準強姦事件です。
○委員長(金子原二郎君) 中身を言わないと。質問者、中身が、内容が分かりませんので、内容が分からないので。
福島みずほ君 そうしたら、やはりこれは、先ほど総理は、「総理」という本を書いたジャーナリストを取材対象として知っていらっしゃるというふうにおっしゃいました。そのことに関して総理自身が、逮捕令状が発付され、しかしそれが、逮捕が執行されなかったという事実を知っているかどうか、総理の認識をお聞きしているわけです。
内閣総理大臣安倍晋三君) いずれにせよ、個別の事案について総理大臣としてお答えすることは差し控えさせていただきたいと思います。
福島みずほ君 知っているかどうかということについてお聞かせ願えませんでしょうか。
内閣総理大臣安倍晋三君) 私は、内閣総理大臣としてこの場に立っておりますので、個別の事案についてお答えすることは差し控えさせていただきたいと思います。(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 速記を止めてください。
   〔速記中止〕
○委員長(金子原二郎君) じゃ、速記を起こしてください。
 先ほどの福島君の発言中に不適切な言葉があったとの指摘がありました。委員長といたしましては、後刻理事会において速記録を調査の上、適当な処置をとることといたします。
福島みずほ君 性暴力のことについてお聞きをいたします。
 この間、集会があり、レイプドラッグ、デートレイプドラッグのことの蔓延や、それに対する防止などをやるべきだということが大変議論になりました。まだまだ性暴力についての政府、警察を含めた取組が弱いと考えますが、総理、いかがでしょうか。
国務大臣小此木八郎君) 警察と申されましたので私からお答えいたしますが、警察では、性犯罪の捜査において被害者の聴取内容から薬物が使用された疑いが認められる場合、必要な証拠収集に努めているものと承知しております。
 先般成立した性犯罪の重罰化等を内容とする改正刑法の趣旨を踏まえ、的確な捜査活動により迅速に性犯罪を検挙することが重要と考えており、引き続き、薬物を使用された場合を含め、性犯罪捜査について現場の警察官に対する研修等を徹底するよう警察を指導してまいる所存であります。
福島みずほ君 ただ、被害者あるいは女性の中には、尿検査をすべきであるとか、そういう知識そのものが非常にまだ不足をしています。
 是非、大臣、現場の警察にそういうしっかり、必要があれば、あるいは様子を見て尿検査をする、尿検査はどうですかとか、証拠の採取をするなど、マニュアルを作り、徹底していただきたい。いかがでしょうか。
国務大臣小此木八郎君) 先ほど申し上げましたように、引き続き、薬物を使用された場合を含め、性犯罪の捜査について現場の警察官に対する研修等を徹底をしてまいります。
福島みずほ君 その集会でも申し上げたんですが、デートレイプドラッグ、あるいはレイプドラッグと言った方がいいかもしれませんが、まだまだ女性の中には知られておりません。
 ですから、是非警察が、アメリカではデートレイプドラッグと言われますが、私はレイプドラッグでいいと思いますが、撲滅大作戦、こういうことが問題もあり、まさに何かおかしいと思ったら、準強姦じゃないか、おかしいと思ったらまず警察に行き、尿の採取をするなど、まさに徹底していただきたい、いかがでしょうか。
国務大臣小此木八郎君) 同様の答えになりますが、今申された点、性犯罪捜査について、あるいは薬物を使用された場合を含めて、現場の警察官に対する研修等は徹底するよう私からも警察当局に対し指導してまいりたいと存じます。
福島みずほ君 野党で性暴力被害者支援法案を提出しましたが、解散で残念ながら廃案になりました。病院拠点型で、まさに性暴力の女性たちを受け入れる、そういうことをもっと増やしたり、性暴力をワンストップでできるように、政府がもっと性暴力あるいは子供たちに対する啓発も含めやっていただきたい。
 総理、この性暴力の撲滅、根絶についての政府としての対応、もしよろしければ、野田大臣、ちょっと質問通告していませんが、是非答えていただきたいと思います。
国務大臣野田聖子君) 当然のことだと思っております。しっかり取り組んでいきたいと思います。
内閣総理大臣安倍晋三君) 先ほど小此木大臣からも答弁をしたところでございますが、しっかりと取り組んでいきたいと思います。
福島みずほ君 これもちょっと質問通告していないんですが、刑法が改正をされました。これによって随分変わる面もある……
○委員長(金子原二郎君) 時間が来ておりますので。
福島みずほ君 じゃ、もう終わり。
 刑法が改正になりました。ただ、まだまだ積み残した問題もたくさんあります。性暴力は魂の殺人です。是非、政府を挙げて、性暴力被害者支援法案を含め、是非頑張ってやっていただきたい。野田大臣が決意を示していただきましたが、女性にとってもっといい社会になるように政府が頑張ってくださるよう要請し、私の質問を終わります。
○委員長(金子原二郎君) 以上で福島みずほ君の質疑は終了いたしました。(拍手)

平成29年11月15日衆議院文部科学委員会(逢坂誠二議員)

○冨岡委員長 次に、逢坂誠二君。
○逢坂委員 立憲民主党逢坂誠二でございます。それでは、きょうはよろしくお願いいたします。
 早速質問に入りたいと思います。大臣、よろしくお願いします。
 まず、大臣、前提条件を確認させていただきたいんですが、今回の加計学園の大学の設置申請ですけれども、これは、特区の認定がなければ設置申請はなかったもの、特区の認定が前提になっていて設置申請が行われた、そういう理解でよろしいでしょうか。
○林国務大臣 先ほどの御質疑でもプロセスについてお話がありましたが、告示でもって新設の学部の抑制をしております。その告示に対する、ある意味では規制緩和といいますか、例外を認めるということで特区が位置づけられておりますので、そういう意味では、委員がおっしゃったように、特区として認められた、その結果申請がなされた、こういうふうに理解しております。
○逢坂委員 それから、もう一点、大臣に前提を確認したいんですけれども、今回の加計学園の問題に対して総理や官邸が何らかの肩入れをしたのではないかとか関与をしたのではないかというふうに言われているわけですが、総理や官邸が加計学園の問題に肩入れをする、関与をするということについては適切なことだと思っておられるでしょうか、それとも不適切だというふうに理解されているでしょうか。
○林国務大臣 プロセスにつきましては先ほどお答えしたとおりでございますが、加計学園と総理のかかわりについては総理が国会で御答弁をされているとおりである、こういうふうに承知をしておりますし、また、松野前文科大臣が、総理、官邸から私、私というのは松野前大臣のことですが、に指示があったことはないということで、獣医学部の設置に関して総理から文科省に対して指示はなかったというふうに承知をしております。
 そういうことがあったとすれば、それは適切ではないというふうに認識しております。
○逢坂委員 最後に御答弁いただきましたけれども、そういうことがあったとすれば適切ではないという御認識だというふうに理解をいたしました。
 さてそこで、今度は長坂政務官にお伺いをしたいんですが、これまで内閣府の皆さんとは事務方と随分いろいろやらせていただいたんですけれども、どうも事務方の答弁では判然としないものですから、きょうは政治家としての答弁を聞きたいということでお越しをいただきました。
 まず、一昨年の六月のいわゆる石破四条件、これは閣議決定されたわけでありますけれども、この閣議決定というのは今も有効だという認識でよろしいでしょうか。
○長坂大臣政務官 お答えいたします。
 そのように考えております。
○逢坂委員 もう一点、前提条件を確認させてください。
 今回の加計学園の特区認定の前提になるのは、石破四条件のクリア、これが前提になっている、石破四条件のクリアがなければ特区認定の前提は成り立っていないということでよろしいですか。
○長坂大臣政務官 そのように考えております。
○逢坂委員 そこでなんですが、私は、この間、事務方からいろいろ話を聞いているんですが、石破四条件がクリアされたというふうには全く思えないんですよ。どこのどの時点でどうクリアされたのか、きょうはそれを明確にしていただきたいと思います。
 これは非常に大事な問題だと思います。全ての前提がここにあるわけでありますので、石破四条件がクリアされている、そのことを長坂政務官にはしっかり政治家として説明をしていただきたいと思います。
 まず、お伺いします。
 石破四条件の一つ、現在の提案主体による既存の獣医養成ではない構想が具体化しというふうにございますが、現在の提案主体というのは一体何なんでしょうか、誰なんでしょうか、どこのことを指しているんでしょうか。
○長坂大臣政務官 お答え申し上げます。
 現在の提案主体とは、獣医学部の新設を制度上可能としようとする際に現に提案している主体のことを指すものでございます。
 したがって、新潟県今治市京都府のいずれも現在の提案主体に含まれるものであり、いずれを排除するものではございません。
○逢坂委員 長坂政務官、本当にそれでよろしいですか。現在の提案主体と言っている現在というのは平成二十七年六月三十日です。その時点で京都産業大学は提案をしておりません。それでも京都産業大学は入るということですか。
○長坂大臣政務官 京都は二十八年の三月というふうに伺っておりますが。
○逢坂委員 今の答弁の意味がちょっとよくわかりません。整理してください。
○冨岡委員長 長坂内閣府大臣政務官。(発言する者あり)
 ちょっととめてください。
    〔速記中止〕
○冨岡委員長 起こしてください。
 長坂内閣府大臣政務官
○長坂大臣政務官 失礼いたしました。
 先生御指摘のとおり、平成二十七年六月三十日は今治市と新潟でございます。
○逢坂委員 それでは、再確認ですけれども、石破四条件の第一番目の、現在の提案主体による構想が具体化しということは、新潟県今治の構想が具体化をする、こういうことでよろしいですね。(発言する者あり)
○冨岡委員長 では、とめてください。
    〔速記中止〕
○冨岡委員長 では、起こしてください。
 長坂内閣府大臣政務官
○長坂大臣政務官 現在の提案主体による既存の獣医師養成でない構想が具体化し、ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野における具体的な需要が明らかになり、かつ、既存の大学、学部では対応が困難な場合には、近年の獣医師の需要の動向に考慮しつつ、全国的見地から本年度内に検討を行うということは、二十七年六月三十日でございます。
○逢坂委員 私が聞いたのはそういうことではありません。
 私が聞いたのは、現在の提案主体というのは新潟と今治、二つなんだ、であるならば、石破四条件の第一番目の構想が具現化するというのは、新潟と今治の構想が具現化することが四条件のまず一番目ですねという質問をしているんです。
○冨岡委員長 答えられますか。(発言する者あり)
 では、とめてください。
    〔速記中止〕
○冨岡委員長 では、起こしてください。
 長坂内閣府大臣政務官
○長坂大臣政務官 何度も失礼いたします。
 現在というのは、先生御指摘の六月三十日現在を指すわけではございませんで、現在、過去、未来という意味での現在でございますから、御理解をいただきたいと思います。
○逢坂委員 全く意味がわかりません。
 六月三十日時点で現在という閣議決定をしている。だがしかし、その現在という言葉は六月三十日という時点を指すものではない、現在、過去、未来の中での現在だと。どういう意味なんですか、これは。
○冨岡委員長 いいですか。(発言する者あり)
 では、もう一度時間をとめてください。
    〔速記中止〕
○冨岡委員長 起こしてください。
○長坂大臣政務官 私の申し上げ方が不明確であったと思いますが、現在というのは、要するに、過去に出したけれどももう取りやめてしまったものは入りませんし、現在というのは、これから未来に向けて出てくるということを前提にした現在ということでございます。
○逢坂委員 これは六月三十日の閣議決定なんです。六月三十日の閣議決定で現在の提案主体によると書いてあったら、普通、日本語を解釈するものは、現在の提案主体だから現在提案されているものだというふうに読むのが通例だと思います。もしこれに将来も含むということであれば、現在及び将来とか、これからとか、そういう言葉がなければおかしいんじゃないですか。
 いや、何もこの点を私は問題にしたいわけじゃないんですよ。議論の出発点として、どこが対象になっているのかをただ確認しているだけなんです。
○冨岡委員長 よろしいですか。(発言する者あり)
 では、とめてください。
    〔速記中止〕
○冨岡委員長 では、起こしてください。
 長坂内閣府大臣政務官
○長坂大臣政務官 恐れ入ります。こちらの理解は、判断する時点での現在ということだと思います。
○逢坂委員 わかりました。わかりましたというのは、それを納得したというわけではなくて、判断した時点での現在だ、そういう解釈だということなんですね、そちらの言い分は。わかりました。
 それでは、具体的な質問に入りましょう。
 この既存の獣医師養成ではない構想が具体化した、この四条件の一番目がクリアされたのはいつですか。どの構想によってクリアされたんですか。しかも、それはどの会議の場でそれが確認されたんですか。
○長坂大臣政務官 内閣府による確認は、昨年十一月の諮問会議取りまとめに当たりまして、今治市京都府からの提案、特区ワーキンググループ等における民間有識者や関係省庁間の発言、製薬業界等からの要望書、獣医師数等に関する統計資料をもとに段階的に行ってまいりました。
 諮問会議の取りまとめが四項目に合致することは、最終的には、取りまとめの文案の事務的な調整に際し、関係府省庁において確認をされております。その後、十一月九日の特区諮問会議で、文科、農水両大臣の御出席のもとに文案が原案どおり了承されたものと考えております。(発言する者あり)
○冨岡委員長 一応とめてください。
    〔速記中止〕
○冨岡委員長 では、起こしてください。
 長坂君。
○長坂大臣政務官 お答え申し上げます。
 既存の獣医師養成ではない構想が具体化であるとの点を含め、四項目との関係で問題がないことについては、内閣府としては山本前大臣が確認し、文科、農水両大臣もこれに異論を唱えることなく、昨年十一月九日の諮問会議で、両大臣の御出席をいただいて本件の制度化を決定いたしました。
○逢坂委員 大臣が確認をしたと。
 だから、私が聞いているのは、具体的にどういう事実を確認したのかということを聞いているんですよ。ただ大臣が確認したでは、確認した根拠がわからないんですよ。こういう構想の提案があった、これが具体化されたもとなんだ、根拠なんだ、それを言ってもらわなかったらわからないですよ。
○長坂大臣政務官 お答え申し上げます。
 今治市の平成二十七年六月の提案書では、ライフサイエンス分野、例えば医療、創薬、医療機器における連携研究や食品貿易の安全確保のための人材育成、さらに越境感染症の防疫のための人材養成に、従来にない教員規模で臨むものとしておりました。
 また、京都府の平成二十八年十月の提案書では、既存の獣医学部にないライフサイエンス分野に精通した獣医師の輩出を期待するとして、創薬分野における病理学、実験動物学、薬理学などのさらなる充実を図ることといたしております。
○逢坂委員 長坂政務官、今、今治と愛媛の構想のことについて話をされましたが、それが提出されたのは六月五日なんですよ。閣議決定は六月三十日なんですよ。
 だから、要するに、これは事務方にも確認しているんですけれども、六月三十日の時点では、構想が具現化したものはあるのかないのかという話をしたら、それはないであるかのような発言なんですよ。だからこその閣議決定なんですよ。六月五日に提案されていて、それが具体化しているんだったら、こんな閣議決定をする必要はないんですよ。構想はもう具現化しているわけですから。
 五日に提案されて、それがまだ十分ではないという認識だから、六月三十日に閣議決定したんじゃないですか、構想が具現化しという。いかがですか。
○長坂大臣政務官 ただいま申し上げましたのは、二十八年十一月九日に制度化を決定したときのことを申し上げております。
○逢坂委員 ならば、どの構想が具現化したというふうに判断したんですかということを聞いているんです。
 私は、京都府の提案というのは、石破四条件も念頭に置いた非常に丁寧な提案だなというふうに読ませていただきました。ところが、六月五日の今治の提案というのは必ずしも具体性に及んでいるものではない。
 だから、その意味でいうと、まさか、よもやこのままを構想が具体化したというふうに判断しているのかどうか、その点、いかがですか。
○長坂大臣政務官 一つには、ヒアリングを通じていろいろ確認をしておりますし、先生も御承知だと思いますが、構造改革特区のときからの積み重ねがございますので、総合的に判断をしたということでございます。
○逢坂委員 六月五日の今治、愛媛からの提案以降、公に開かれた場で構想の中身についてきちんと聞いている場面はございますか。
○長坂大臣政務官 六月五日のワーキンググループの会議でしっかりと自治体からのお話は聞いているということでございます。
○逢坂委員 だから私は言っているんですよ。六月五日の時点で聞いている構想が具体化しているんだったら、逆に、何で六月三十日に、特区を認める要件の一つに構想が具現化する、具体化するということを入れるんですかと。既に構想が具体化しているんだったら、そんなものを入れる必要ないじゃないですか。
 六月三十日の時点では構想が具体化していない、そういう判断なんじゃないですか。
○長坂大臣政務官 ワーキンググループのお話と四条件のことは並行して進んでいるわけでございまして、それを条件にしているわけではございません。
○逢坂委員 四条件とワーキンググループは並行して進んでいる。だから、四条件に、今、最後、何とおっしゃったんですか。
○長坂大臣政務官 六月五日のワーキンググループで聞いたことを直接の条件にしているわけではございません。
○逢坂委員 極めて奇異な答弁ですね。
 では、何を条件にして石破四条件の一番目をクリアしたと判断したんですか。六月五日の構想は四条件の対象範囲外だというふうに今答弁をしたわけですよね、それを考慮したわけではないと言ったわけだから。
 では、何を、どの構想を見て石破四条件の一番目がクリアされたと判断したんですか。(発言する者あり)
○冨岡委員長 とめてください。
    〔速記中止〕
○冨岡委員長 では、起こしてください。
 長坂内閣府大臣政務官
○長坂大臣政務官 恐れ入ります。日にちの問題もきちっと精査しなきゃいけませんので。
 二十八年の十一月九日の制度化の決定に際しまして、前年の六月三十日に設定されました四条件の充足性を確認したわけでございます。
○逢坂委員 充足性を確認した。
 だから、私は、充足性を確認したという言葉は、それは結果としてはそうなんでしょうけれども、何を見て、どういうことだから、具体的にこれこれこういうものを見て充足されているなという判断をしたかということを聞いているんです。しかも、それは公開の場で行われているのか、それとも、公開しないで、事務方がそれはそれで充足されていますねと判断したのか。
 今回のことはプロセスの透明性ということが非常に強く求められているんですよ。だから、具体的な事実に基づいて誰がどう判断したのかということを聞いているんです。
○長坂大臣政務官 お答え申し上げます。
 既存の獣医師養成ではない構想が具体化であるとの点を含め、四項目との関係で問題がないことについては、内閣府としては山本前大臣が確認し、文科、農水両大臣もこれに異論を唱えることなく、十一月九日の諮問会議で、両大臣の御出席のもとに本件の制度化を決定いたしました。(発言する者あり)はい、申し上げます。
 内閣府といたしましては、既存の獣医師養成でない構想が具体化であるとの点について検討した点は次のとおりでございます。
 昨年十一月の諮問会議取りまとめにもあるとおり、先端ライフサイエンス研究や地域における感染症対策など、獣医師が新たに対応すべき分野に係るニーズが一層顕著になっている。具体的には、OIE、国際獣疫事務局が提案する家畜の越境感染症ゾーニング対策における四国の学術支援拠点として、地域の迅速な危機管理対応を支援するといった点で新たなニーズに応えるものでございます。
 このように、既存の獣医師養成でない構想が具体化との判断は、内閣府でも問題ないことを確認しつつ、三府省でしっかり合意、確認したものと承知をいたしております。
○逢坂委員 それは公開されている議事録に残っておりますか。
○長坂大臣政務官 その判断は、ワーキンググループ等により段階的に積み上げていった、判断をしたということでございます。
○逢坂委員 ワーキンググループ等により段階的に判断をした、議事録には残っていない、公開されていない、それでよろしいですか。
○冨岡委員長 議事録について。
○長坂大臣政務官 失礼いたしました。お答え申し上げます。
 議事要旨はホームページにも載っております。公開されております。
○逢坂委員 議事要旨に、石破四条件の第一番の条件が確実にクリアした、そういう要旨は残っておりますか。
○長坂大臣政務官 ワーキンググループの中ではその四条件に対する御異論がないという趣旨のことは載っていると思いますが。異論がないという中での議論をしているということでございます。
○冨岡委員長 ちょっととめてください。
    〔速記中止〕
○冨岡委員長 起こしてください。
 長坂君。
○長坂大臣政務官 議事要旨は公開されているわけでございまして、そこには、四条件に対する異論が出ていないことは載っているわけでございます。
○逢坂委員 後に理事会にその議事要旨を御提出いただきたいと思います。
 それから、異論がないことがわかるということでありますけれども、異論がないということは、議論していないことも異論がないことの一つなんですよ。議論されているかどうかの痕跡はありますか。
○長坂大臣政務官 規制改革の基本的な考え方について申し上げますが、自治体や民間から提案が寄せられたときは、できない理由を探すのではなく、どうしたらできるかを前向きに議論すべきであるということでございます。
 これは平成二十六年二月に閣議決定した国家戦略特区の基本方針だけでなく、構造改革特区や総合特区の基本方針として閣議決定したものでございます。
 特区の基本方針は、規制を所管する省庁が改革は困難だと判断した場合には、その正当な理由の説明を適切に行うことを求めております。その説明がなされない場合は、提案に基づく規制改革を進めていくべきだと考えております。
○逢坂委員 四条件の一番目がクリアされたかどうかの答弁には全くなっておりません。
 構造改革特区、国家戦略特区の基本的な考え方が今おっしゃったようなことであることは私も多少は理解しています、それが適切であるかどうかは、私は相当異論がありますけれども。
 それでは、聞き方を変えましょう。
 法律、国家戦略特区法の八条第七項三号に、実は、構想の実現性、具現性についての言及があるんです。実現可能性が必要だということがあるんです。法八条第七項三号、円滑かつ確実に実施されると見込まれるものでなければ国家戦略特区では認めませんよと言っているんです。だから、もっとわかりやすい言葉で言うと、単に提案者が言っているとか、言葉の羅列があるとか、ライフサイエンスが書いてあるだけではだめなんですよ。
 では、この実現性について、構想の具現化の段階で、専門家から話を聞くとか、実現性を検証しましたか。(発言する者あり)
○冨岡委員長 ちょっととめてください。
    〔速記中止〕
○冨岡委員長 では、起こしてください。
 長坂君。
○長坂大臣政務官 お答え申し上げます。
 先生おっしゃいました八条七項は翌年の一月二十日に係る話で、今先生が前段でおっしゃっているのは十一月九日のことでございますので、それには係らないというふうに考えておりますが。
○逢坂委員 それでは、石破四条件のうちの一番目の、既存の獣医養成でない構想が具体化しという、この具体化しというところについては、円滑かつ確実に実施されると見込まれるというようなことは加味しなくてもよい、言葉の羅列でよい、そういう意味ですか。
 私は政務官が答弁しているのを十分理解しているんです。この八条七項というのは国家戦略特区の構想に係るものだということは、条文上明らかなんです。だがしかし、そうはいうものの、それの出発点になる提案そのものに具現性がなければ、一月二十日の構想だって具体化できるはずがないんですよ。
 だから、石破四条件をチェックするときに、具体性があるかどうか、具現化できるかどうか、チェックしていますかと聞いているんですよ。
○長坂大臣政務官 お答え申し上げます。
 十一月九日の段階では、具体的にどの地域とか、そういうところまでは要件を求めておりませんので、できる見込みということで進めているわけでございます。
○逢坂委員 十一月九日の段階では、具体的にどこの地域だということは想定はしておらないと。
 それでは、ここで言う石破四条件のうちの一番目の、獣医師の養成でない構想が具体化しの具体化は、極めて曖昧な具体化。できるかもしれませんね、できないかもしれませんね、とりあえず、言葉の羅列、それを受けとめたという理解でよろしいですか。
○長坂大臣政務官 一月二十日のそういった段階では、そこのところはしっかりと確認をいたします。
○逢坂委員 今の答弁は極めて大事な答弁ですよ。一月二十日の段階では、もう一つに絞られているわけですから。
 実は、十一月九日の段階、それから十一月十八日のパブリックコメントの段階、この段階で京都産業大学が徐々に徐々に申請できないような状況に追い込まれていくわけですよ。
 二十日の段階で具現性を見る、そうじゃないでしょう。十一月九日の判断をするときに、どちらが具現性があるのだというようなことをちゃんと判断しなければ、この条件をクリアしたことにはならない。そこを曖昧にしてパブリックコメントをやるなんというのは、できレースじゃないですか。これはちゃんと答えてくださいよ。
○長坂大臣政務官 お答え申し上げます。
 お言葉ではございますが、十一月九日の段階で、どこかのところを特定したような判断はございません。
○逢坂委員 それでは、繰り返しますが、石破四条件の一番目、現在の提案主体による既存の獣医師養成ではない構想が具体化し、この閣議決定が間違っているということですか。もし今のような答弁をされるのであれば、既存の獣医師養成ではない構想が具体化しというなら私はまだわかります。提案主体というところまで踏み込んでいるんです、この閣議決定は。この閣議決定に反するんじゃないですか、今の答弁は。
○長坂大臣政務官 変わっているとは思っておりません。それは特定しているわけではございませんし、この四条件にたがえているとは思っておりません。
○逢坂委員 私は、この間、事務方から四条件の達成状況についていろいろ話を聞いたんですが、全く理解できないんですよ。それで、最終的には政治の判断ですから、政治家である副大臣でも政務官でもどちらでもよろしいですから、答弁できる方に来ていただきたいという話をしたんです。
 きょうは、ここは文科委員会の場でありますけれども、林大臣が申請を受け付けるその前提になっている条件、石破四条件がクリアされているかどうか、そこが曖昧だったらこの話は全て御破算なんですよ。だから、まず、入り口のイの一番の第一番目、構想が具現化しているかどうか、具体化しているかどうか、それを誰がどういう事実に基づいて確認したんだということを聞いているんですよ。今まで三十分近くやりましたけれども、全く明らかにならないじゃないですか。出発点がそもそもおかしい。私はそう思いますよ。
 まだ質問していません。
 もう一回聞きます。
 石破四条件のうちの一番目、現在の提案主体による既存の獣医師養成ではない構想が具体化、これは、どういう事実に基づいて、誰がどの場で判断をしたんですか、明示ください。
○長坂大臣政務官 恐れ入ります。
 もう一度申し上げますが、十一月九日の制度設計の段階では、四条件と同じように、具体性は対象となる事業に求められております。
 そして、今おっしゃいました、例えば、既存の獣医師養成でない構想の具現化ということは、先ほど申しましたが、昨年の十月下旬の段階で、今治市京都府からの提案書に獣医師が対応すべき新たな分野や新たなニーズが明記されるなど、既存の獣医師養成大学と異なる、獣医師が新たに対応すべき分野に重点を置いた教育構想が示され、また、さらに検討を加えることにより、こうした構想がより一層具体化していくものと認められると判断したわけでございます。
○逢坂委員 今の答弁の最後、より一層具体化していく。では、その時点では具体化していないということを答弁したかったんですか。
○長坂大臣政務官 提案がより一層具体化していくというふうに見込まれると判断をしたわけでございます。
○逢坂委員 今の答弁は矛盾していませんか。
 十一月九日に決めたことというのは、一月四日に共同告示になって出ていくわけですよ。そこからは、今度は、単なる獣医養成の新たな構想ではなくて、具体的な獣医学部の設置に対する申請の前段階になるものなんですよ。だから、もうその六月五日に提案された構想が具体化していくという段階ではないんですよ。さらに次の段階へ入っていくわけですよ。
 それでは、ちょっとまた聞き方を変えましょう。
 六月五日に今治と愛媛から提案があった後、その構想を深化させるための提案というのは具体的にどこでございましたか、十一月九日までの間に。
○冨岡委員長 長坂君、いいですか。少し時間をとりますか。(発言する者あり)
 では、とめてください。
    〔速記中止〕
○冨岡委員長 起こしてください。
 長坂内閣府大臣政務官
○長坂大臣政務官 お答え申し上げます。
 九月二十一日の今治市分科会等で議論をしております。
○逢坂委員 多分その答弁をされるだろうと思って、そのペーパーを手元に用意してあります。これで構想が本当に具体化しているでしょうか。
 これは、今治商工会議所の特別顧問である加戸さんという方、前の知事さんでありますけれども、が提案をしたものです。でも、私から見れば、これは構想は何も具体化していない。ただ単に目指す目標を羅列しただけ。基本コンセプトを書いてある。そして、既存の大学のことについてはアドバンス教育はほとんどできていないということが書いてあるだけ。これで構想が具体化したと言えるんでしょうか。これは二枚のペーパーです。
 もう少し言いますと、私は薬学部の出身です。それで、研究職を目指していました。一昨日の夜も、国立大学法人の遺伝子の専門家、教授と意見交換をさまざまさせていただきました。そういう経験を持つ私から見て、この加戸さんのペーパーでさらに構想が具体化したと判断するには相当に危ういんじゃないでしょうか。
 では、もう一回、別な聞き方をします。
 これらの構想について専門家からきちんと意見聴取しましたか、構想の実現可能性を含めて。
○長坂大臣政務官 お答え申し上げます。
 関係省庁で会議を重ねていくに当たっては、各界専門家や製薬業界の要望をいただきながら判断を行っております。
○逢坂委員 二点。要望を聞いたということと、出されている構想の中身をチェックすることは別です。
 それともう一点。今おっしゃったことは議事録などに残っておられますか。残っておられないとするならば、だから、判断が恣意性があるんじゃないか、密室なんじゃないかと勘ぐられるんですよ。
 いかがですか、二点。
○長坂大臣政務官 要望に関しましては、要望書をいただいております。
○逢坂委員 要望を受け付けることと、提案されている構想の中身をチェックすることは別です。
 私の質問は、提案されている構想の中身を専門家によるチェックを行っておりますか、そしてそれは公開されておりますか、この二点です。
○冨岡委員長 長坂内閣府大臣政務官。(発言する者あり)
 ちょっととめてください。
    〔速記中止〕
○冨岡委員長 では、起こしてください。
 長坂内閣府大臣政務官
○長坂大臣政務官 お答え申し上げます。
 今おっしゃいました一つ一つの詳細は残っておりませんが、その会議の結論は当然残っております。
○冨岡委員長 ちょっと待ってください。
 一応、速記停止七分を含めて持ち時間が経過しておりますので、最後の質問にしてください。よろしいですか。
 逢坂誠二君。
○逢坂委員 個別のことは残っていないけれども結論だけ残っている、その答弁は、だから結果ありきだと批判されるんですよ。
 きょう明らかになったのは、石破四条件の第一番目の条件すらクリアされていない、これが明らかになったんじゃないですか。私はこの後、石破四条件の二番目、三番目、四番目、さらにたくさん質問しなければならない。これが明らかにならないから、国民の皆さんはおかしいと思っているんですよ。きょう何にも答弁できないじゃないですか。
 以上申し上げて、終わります。

朝日新聞での報道

「加計同席WG、発言と議事要旨に食い違い 事後に調整」

http://digital.asahi.com/articles/ASK8761QJK87UUPI007.html

 獣医学部新設をめぐる政府の国家戦略特区ワーキンググループ(WG)のヒアリングに学校法人・加計(かけ)学園の幹部らが同席していた問題で、公表された議事要旨の内容に、実際のやりとりと異なる部分があることが7日、内閣府などの説明で明らかになった。安倍晋三首相は、特区WGの議論が「すべてオープンになっている」としているが、その根拠が揺らいでいる。
 この日の民進党調査チームの会合で焦点になったのは、愛媛県と同県今治市獣医学部の新設提案を説明するため2015年6月に開催され、今年3月に公表されたヒアリングの「議事要旨」のやりとりだ。
 議事要旨には、内閣府の藤原豊・地方創生推進室次長(当時)が冒頭、「資料その他、議事内容は公開の扱いでよろしゅうございますでしょうか」と問いかけ、愛媛県の山下一行・地域振興局長(当時)が「はい」と了承したやりとりが載っている。
 WGの八田達夫座長は6日、愛媛県今治市側は当初、非公開を希望していたと説明。今年1月、同学園が今治市獣医学部をつくることが決まったのを受けて、「できる限りオープンに」との八田氏の判断で議事要旨を公表したという。
 調査チームの会合では、公開・非公開をめぐるやりとりについて民進党の議員から「改ざんされているのではないか。山下局長は本当に『はい』と言ったのか」(山井和則氏)などと批判の声が上がったが、内閣府の塩見英之参事官は否定。「非公開を希望したことはあえて書かず、公表用に、そこは公表を希望しているとも読める議事要旨を作った」などと述べた。
 塩見氏は「非公開を希望したという内容のまま議事要旨という形で外に出ると、非公開を希望しても公開されると誤解され、新しい提案をされる方が萎縮する恐れがある」とした。
 この日、WGの八田氏と原英史委員も記者会見を開いた。原氏の説明ではヒアリングの冒頭、(1)内閣府から議事内容の公開の可否を質問(2)愛媛県が非公開を希望(3)内閣府獣医学部の新設提案自体の公表の可否を質問(4)県が了承――というやりとりがあったという。
 議事要旨では(2)と(3)のやりとりを削除したため、愛媛県が議事内容の公表を了承したとするやりとりになっている。原氏は「公開にあたって内容を調整した」と説明した。
 一方、ヒアリングに同席した加計学園幹部の発言については「公式な発言ではない」(原氏)として、議事要旨にも、今後公開される議事録にも載らないという。
 八田氏はこれまで、議事内容の公表を根拠に「一点の曇りもない」と繰り返し説明してきた。会見で現在の認識を問われた八田氏は「(議事要旨の)冒頭のところは変えたが、正式な発言はすべて公開している」と強調した。

平成29年7月25日参議院予算委員会(青山繁晴議員)

○委員長(山本一太君) 予算の執行状況に関する調査を議題とし、安倍内閣の基本姿勢に関する集中審議を行います。
 これより質疑を行います。青山繁晴君。
青山繁晴君 皆様、おはようございます。自由民主党・こころの青山繁晴です。党利党略のためでなく、ただ国益のためにこそ、不肖ながら質問いたします。
 参考人の方々におかれましては、参議院に足をお運びいただき、感謝いたします。
 最初に、九州北部豪雨災害の犠牲者に魂からのお悔やみを申し上げます。さらに、現在進行形の北部九州、秋田を始めとする東北、さらに大雨被害拡大のおそれが高まる新潟、北陸の皆様にも最善の救援をお誓いいたします。こうした被災地の国民におかれましては、国会でこのような審議を行う、そのこと自体に内心でお怒りではないかと思います。一人の国会議員としておわび申し上げます。
 国土交通大臣にお尋ねいたします。
 今国民が心配しているのは、気候変動によって起きている短時間での集中豪雨にこれまでの治水の在り方では対応できていないのではないのかということではないでしょうか。被災地の現在の苦しみを繰り返さないために新しい治水をどうなさるのか、お答えください。
国務大臣石井啓一君) 本年も、九州北部豪雨、秋田県を中心とした東北地方の豪雨等により、今多くの被害が発生をしております。今後、気候変動の影響によりまして更に大雨の頻度や降水量が増大をし、水害が頻発化、激甚化することが懸念をされております。このような災害に対しましては、施設では防ぎ切れない大洪水は発生するものとの考えに立ちまして、社会全体で洪水に備える水防災意識社会の再構築の取組をハード、ソフト一体となって進めることが重要であると考えております。
 具体的には、特にハード対策中心に申し上げますが、洪水氾濫を未然に防ぐためのハード対策といたしまして、堤防整備や河道掘削等を着実に推進をする取組、ダム再生等の既存ストックを最大限に活用する取組等、地方部の河川も含めて強力に進めてまいります。
 今後とも、国土交通省の現場力を最大限に活用いたしまして、水害から国民の生命と財産を守るため、全力を挙げまして防災・減災対策に取り組んでまいりたいと考えております。
青山繁晴君 総理にお尋ねします。
 治水を含む防災もまた国家の危機管理であります。安倍政権の本来の使命、天命として取組をお答えください。
内閣総理大臣安倍晋三君) まず、今回の大雨による河川の氾濫や土砂災害によりお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りしたいと思います。御遺族に対して哀悼の意を表します。また、負傷された方々、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。
 政府としては、引き続き行方不明者の捜索に全力を尽くすとともに、地方自治体と力を合わせてインフラの復旧や被害者の皆様の一日も早い生活再建に向けて全力で取り組んでまいります。
 今般の大雨による災害を始めとして、これまで何十年に一度とされてきた大規模な災害が近年は全国各地で毎年のように発生しているところであります。今後も、気候変動の影響により、台風の強大化、豪雨頻度の増加等、自然災害の更なる大規模化が懸念されているところであります。このような事態を踏まえて、危機管理の問題として社会全体で自然災害に備えるべく、河川の氾濫を防ぐ対策を強力に進めていくとともに、氾濫した場合にも被害を軽減する対策や、地域住民への水害リスクや取るべき避難行動の周知等の総合的な取組を地方自治体と一体となって推進をしているところであります。
 今後とも、国民の生命と財産を守るため、ハード、ソフト一体となった総合的な防災・減災対策に徹底して取り組み、国土強靱化を進めていく所存でございます。
青山繁晴君 さて、愛媛県今治市岡山理科大学獣医学部を新設する件をめぐって昨日も衆議院予算委員会が開かれました。
 恐縮ながら、まず前川参考人にお尋ねします。
 前川参考人におかれましては、和泉総理補佐官と会われたときの印象を、加計学園ありきだったと主張される上での大きな根拠になさっています。
 その会われた日時について、昨日の小野寺議員の質問へのお答えで昨年九月九日の午前十時頃とおっしゃいました。ところが、その同じ小野寺議員に九月九日の午後三時頃と、大幅に時刻が変わりました。さらに、大串議員には再び九月九日十五時とおっしゃいました。しかし、前川参考人が六月三日に毎日新聞のインタビューを受けられた際には、九月五日午前十時二十五分に和泉補佐官と会ったとおっしゃっています。昨年の九月九日ではなくて、この場合、九月五日です。今度は日にちも違います。また、時刻はなぜか午前に戻っています。毎日新聞の紙面によれば、前川参考人は、御自分のスケジュールを管理なさっているスマートフォンを記者にお示しになりながら、昨年九月五日午前十時二十五分にアポイントが入ったとおっしゃっています。
 恐縮ながら、一体どれが本当なのでありましょうか。お答え願えますか。
参考人前川喜平君) 御質問ありがとうございます。
 獣医学部新設の件で和泉総理補佐官に最初に呼ばれましたのは、昨日衆議院予算委員会で申し上げましたとおり、九月九日の十五時頃でございます。これが正しい日時でございます。その日のうちの二十時頃にはその様子につきまして高等教育局専門教育課を呼びまして伝達したという経緯がございます。十時頃と最初に申し上げたのは、これは言い間違いでございます。
 また、メディアのインタビューで九月五日というふうに言ったこともございましたけれども、これは、手元の記録と記憶に基づきまして再確認しましたところ、この日に和泉補佐官から呼ばれましたのは産業革命遺産の情報センターの件であったということでございます。これは私の単純ミスでございます。
青山繁晴君 今、前川参考人がおっしゃったとおり、当然言い間違いというのはあり得ると思います。ただし、やはり社会の見方は、文科省の前の事務次官でいらっしゃいますから、常に正確に記録に基づいておっしゃっていると国民は思いますので、この神聖な国会審議において信憑性に疑問を持たざるを得ないような御答弁はやっぱりいかがなものかと思います。
 一方で、前川参考人は昨日の質疑では率直なお答えもなさっています。それは、加計ありきということを事務次官として総理に直接お尋ねになったのではなくて、また、和泉総理補佐官との面会でも、加計学園にしなさいと言われたのではなくて、前川参考人の持たれた印象としてそうだろうと思われたということをきちんとお話しになりました。そして、和泉補佐官と会われた日、今、前川参考人がいみじくもおっしゃったとおり、その日の夜八時頃に文科省の高等教育局の専門教育課に対して和泉補佐官からこのような話があったと伝えたとおっしゃったわけです。つまり、文科省内に総理の御意向によって加計ありきで決まってしまっているという情報を省内につくられたのは前川参考人、あるいは当時の前川事務次官、それもあくまで御自分の印象を根拠にしてのことではありませんか。
 前川さんは、和泉補佐官は、総理は自分の口からは言えないと、言えないからとおっしゃったと証言なさり、一方、和泉補佐官はこれを全否定なさいましたが、いずれにしても、和泉補佐官も加計と言ったという話は前川さんの主張においてもないわけですから、したがいまして、例えば、以下は仮にの話ですけれども、前川さんがお会いになった中に木曽功さんという加計学園の理事を務められ、あるいは同じように文科省の先輩でいらっしゃる方もいらっしゃいますから、そういう方と会われた印象でこのような加計ありきという前川さんの主張の一番大事な部分がつくられたんではないですか。そこ、いかがでしょう。つまり、具体的な証拠に基づいておっしゃっているのか、そうでないのかということです。
参考人前川喜平君) 私の理解では、初めから加計ありきでございました。
 私、和泉補佐官に呼ばれる以前に、八月の二十六日でございますけれども、内閣官房参与であり、かつ加計学園理事である、文部省の先輩でもあります木曽功氏の訪問を受けたわけでありまして、その際に今治獣医学部の新設の件をよろしくと言われたと、こういう経緯がございます。これは間違いなく加計学園獣医学部を早くつくってほしいという、こういう御要請であるというふうに受け止めたわけであります。
 また、その後ですね、担当課である高等教育局の専門教育課からその時点での経緯を説明してもらいましたけれども、その説明におきましても、懸案となっているのは今治における加計学園獣医学部の問題であると、こういう認識を文部科学省全体として持っておりましたし、これは内閣府も共有していたと思っております。
 また、九月九日に和泉氏に呼ばれまして、私が国家戦略特区の獣医学部を早くつくれるようにしてほしいと、こういう御要請を受けた際に、今、青山先生がおっしゃったようにですね、総理は自分の口からは言えないから私が言うのであると、こういうお話がございました。これは私はどう受け止めたかと申しますと、一般的に規制改革をスピード感を持って行えという趣旨であればこういうせりふは出てこないわけでありまして、総理がおっしゃっているからやりなさいと、こういう話になるわけであります。総理が自分の口からおっしゃれないということであれば、これは親友である加計孝太郎理事長の学校のことであると、それを早くしなさいと、そういう趣旨であるというふうに受け止めたわけでありまして、私は、このようなことからですね、その時点におきましてもこれは加計学園のことであるということは明確に理解したわけであります。
 また、その後ですね、文部科学省の者が内閣府から伝達された事項、これはペーパーになって残っております。これは私はもう極めて信憑性の高いものだと思っておりますけれども、九月の二十六日に内閣府の藤原審議官から伝達を受けた事項、この中に、今治獣医学部について平成三十年四月開学を前提に最短のスケジュールを作るように、これは官邸最高レベルの言っていることであると、こういう記述がございます。また、十月に入ってから、内閣府に対して文部科学省の懸念事項を伝えた際に、その回答として、これもペーパーに残っておりますけれども、開設の時期について、つまり三十年四月という開設の時期について、これも今治というのはこのペーパーの中から明らかでございますけれども、今治獣医学部の開設の時期については総理の御意向であると聞いていると、こういう藤原審議官の言葉が記されている。
 さらには、これもまた信憑性の高い文書だと思っておりますけれども、十月二十一日の日付の入っております萩生田官房副長官御発言概要というペーパーがございます。この中でも、総理は三十年四月開設とお尻を切っていたと、こういう言葉が入っておりまして、こういったいずれの資料から考えましても、私が九月九日に得た理解というのは正しかったというふうに思っております。
青山繁晴君 今丁寧にお話しいただいたんですけれども、要は今まで前川参考人がおっしゃってきたことと寸分たがわぬ、同じであります。
 それで、今の証言の中に加計という言葉は実は一言も出てこないんです。それは愛媛県今治市に、今まで空白だった四国に獣医学部を早期につくる、そして、最短で来年の春につくるということは繰り返し、その根拠になっていることを根拠とされた側は国会の質疑で否定なさっているわけですけれども、でも、それは言った言わないの話にもなるから、それをおいておいても、もう一度言います、前川参考人の話に一度も加計という話は出てこないんです。だから、加計ありきという言葉はむしろ、言い方は厳しいですけれども、むしろ前川さんの胸の中で加計ありきであって、これを一般的に言うと、残念ながら思い込みと言わざるを得ないんです。
 さて、昨日の答弁につきましては総理にも一点お尋ねしたいことがあります。総理は、特区に加計学園が申請していることは今年一月の特区諮問会議で初めて知ったとおっしゃいました。もし違っていたら、後でおっしゃってください。
 昨日の質問では、総理出席の国家戦略特区諮問会議がそれまで何度も開かれて、何度もという言葉はなかったですね、開かれているのだから知らないはずはないという御指摘がありました。そこで、議事録や事実経過を調べてみました。不肖ながら記者出身でありますから、関係者にも複数当たっていきました。
 そうすると、例えば皆様がお読みになれる議事録で申せば、一月二十日の国家戦略特区諮問会議、これは十九分間行われているんですけれども、この会議で山本大臣から、御出席の山本大臣から、獣医学部の新設についても、ちょっと中略します、本事業が認められれば昭和四十一年の北里大学以来我が国では五十二年ぶりの獣医学部の新設が実現しますと。全ての、これを含めたほかの項目もありましたから、今治もほかの項目ありましたけれども、ほかの項目について関係大臣の同意を得ております、これらにつき御意見等はございますでしょうかとお話があって、議事録によると異議なしの声があって、それはそこで終わっているわけですね。実はこの会議でも、議事録を拝読する限りは加計学園という名前は出てこないんです。
 しかし、関係者によれば、総理は事前の事務方のブリーフィングで加計に決まったことを知り、そして、関係者の一致した証言によると、総理はこれまで、今治市が特区に指定され、その前に名のりを上げて指定され、そして獣医学部の話があることは御存じであったけれども、そこに加計学園が申請していることは知らなかったというふうに関係者が、複数の関係者がおっしゃっています。
 この経緯、総理、この経緯で正しいでしょうか。日本の最高責任者としてお答え願います。
内閣総理大臣安倍晋三君) 改めて、私がいつ何をどのように知ったかということについて御説明をさせていただきたいと思います。
 まず、大前提として、獣医学部新設の提案者は、構造改革特区でも、その後の国家戦略特区においても、自治体である今治市であり、加計学園ではありません。
 今治市からの提案は、平成十九年の福田政権のとき以来、構造改革特区として申請が行われてきました。第二次安倍政権になってからも四度にわたって申請がございました。その対応方針は私が本部長を務める構造改革特区本部で決定しており、今治市からの提案については私は知り得る立場にありました。しかし、数十件あるこの案件の一つにすぎないわけでありまして、結果も、安倍政権、第二次安倍政権においては四度とも提案を事実上認めない、まあ事実上認めないというわけですから却下と言ってもいいんですが、事実上認めないものでありましたので、実際には今治市の提案については全く認識をしていなかったわけであります。
 その後、国家戦略特区制度が誕生し、二年前の十一月から私が議長を務める国家戦略特区諮問会議において今治市の特区指定に向けた議論が進む中、私は今治市獣医学部新設を提案していることを知りました。しかし、その時点においても、またその後のプロセスにおいても、事業主体が誰かという点について提案者である今治市から説明はなく、加計学園の計画は承知をしておりませんでした。
 最終的には本年一月に事業者の公募を行い、加計学園から応募があった、その後の分科会でのオープンな、加計学園から応募があったわけであります。その後、分科会でのオープンな議論を経て一月二十日に諮問会議で認定することになりますが、その際、私は初めて加計学園の計画について承知をしたところであります。
 もちろん、私と加計氏は政治家になるずっと前からの友人であります。しかし、私と加計さんの間において、言わばお互いに立場が変わっていきますが、その立場を利用して何かを成し遂げようとしたことはただの一度もないわけでありまして、具体的に獣医学部をつくりたいとか、あるいは今治にという話は、これは一切なかったわけであります。まさに、そういう関係があるからこそ、そういう関係があるからこそ友人としてお互いに長い付き合いをすることができたと、私はこのように考えているところでございます。
青山繁晴君 今の総理の御答弁、僕は総理と事前に打合せしたわけじゃありませんから今初めて伺いましたけれども、御答弁の後半、実はそれ、今からお聞きしようと思っていたことでありました。
 といいますのは、この昨日の総理の御発言、御答弁について国民が普通に持つだろう疑問は、総理、今自らおっしゃったとおり、長年の友人である加計孝太郎理事長から一度も聞いたことがないというのは、なかなか普通信じられないんですよね。
 これも関係者の証言たどっていきますと、加計孝太郎理事長が総理に教育論をぶつことはあったと。しかし、具体的にどの学部を、加計学園たくさん学部チャレンジされていますけれど、どの学部をどこにつくりたいという話はしないということだと。ゴルフをなさっても食事をなさっても、政治家の利害に関わる話はしない習慣になっていた、だからこその友達だと。
 まさしく今総理がおっしゃったことと一致していますけれども、そういう友人関係だったということでしょうか。もう一度、念のためお願いします。
内閣総理大臣安倍晋三君) 彼は、教育者として時代のニーズに合わせ新たな学部や学科の新設にチャレンジしていきたいという趣旨の話をしたことはありますが、具体的にどの学部をつくりたいということは一切私に話したことはございません。
 今まで彼は様々な既に学部等をつくってきておりますが、そうした学部についても事前に一切私に説明や話はございません。ですから、獣医学部の新設について相談やあるいはまた依頼は一切なかったということは明確に申し上げておきたいと、こう思いますし、まさに友人として相手の立場を利用しようとするということであれば、もう友人とは言えないわけでありまして、その点はきっちりと踏まえていたと、このように思います。
青山繁晴君 実は今総理が確認された経緯、すなわち今年の一月二十日に至るまで総理が加計学園のこの件に関するチャレンジを御存じじゃなかったということであれば、実は、これまでの加計ありきじゃないのかということを最大の争点にしてきた国会審議、正直なところ何だったのかなというふうに思います。
 総理、あえてお聞きしますけど、なぜ最初からそういうふうに正面からおっしゃらなかったんでしょうか。勝手に推測すれば、やましいことをしていないのだから説明をする必要がないというお気持ちもあって今のような御説明を今までなさらなかったのでしょうか。お願いします。
内閣総理大臣安倍晋三君) 私も全く身に覚えのない話でありますから、その意味において、少し至らぬ点があった、言葉足らずであったことは率直に認めなければならないと思うわけでございます。
 しかし、昨日も加戸委員も証言をしていただいたように、第一次政権においても、文科省に対して今治市がこの獣医学部の新設について相談に行ったわけでありますが、これ第一次政権のときであります。全くけんもほろろであったということでありますし、今御紹介をさせていただきましたように、安倍政権、第二次安倍政権のときに四回申請されております。実は民主党政権時代に一回申請されたものを安倍政権で認めなかったというものを含めれば、五回にわたって申請されたものを第二次安倍政権においては認めていないということも申し添えておきたいと思います。
青山繁晴君 これまで昨日の衆議院の質疑をめぐってお聞きいたしました。
 さて、七月十日のこの本参議院における閉会中審査における加戸参考人とそれから前川参考人の証言によって、客観的な経緯というものがかなり明らかになったと考えます。
 加戸参考人にお尋ねしますが、加戸参考人がおっしゃった経緯というのは、物すごく短く縮めますと、鳥インフルエンザ口蹄疫狂牛病といった新しいリスクに対応するために愛媛県今治市でたくさん大学にも声を掛けたけれども、その中で唯一、加計学園だけが誘致に応じてくれた、これは県議と加計学園の事務局長の方の人間関係に元々はよるものであったと。ところが、加計学園がようやく手を挙げてくれたけれども、これは加戸参考人のお言葉をそのままいただいて申せば、文科省の岩盤規制というゆがめられた行政によって実現していなかったと、構造改革特区のノウハウをもってしても難しかったと。あるいは、民主党政権のときに総合特区という試みはありましたけど、それはおっしゃっていなかったですけれども、いずれにせよ、そういう特区で突破口を開くというやり方がうまくいっていなかったけれども、それがようやく、国家戦略特区というものが登場したことによって、言わばそれをドリルとして、ついに実現して行政が正されたというふうに証言されました。
 今まとめたこの経緯でよろしいでしょうか。どうぞお願いします。
参考人(加戸守行君) まず冒頭に、参考人としてお呼びいただきましたことを心から感謝申し上げます。
 私自身が、今御指摘がありましたように、この今治獣医学部の誘致に一番先頭を切って旗を振った首謀者でございますだけに、今回こういう形で安倍総理への疑惑あるいは批判というような形で議論が展開されていることを大変悲しく思い、このぬれぎぬを晴らすせめてもの、いささかでも役に立ちたいと思って参上いたしました。
 冒頭に申し上げますが、私は加計理事長が安倍総理との友人であったということは昨年まで全く存じませんでした。そして、今までの間に私は安倍総理を拝見しておりましたけれども、平成十三年の二月にえひめ丸事故が起きたときに、当時、安倍首相の下で、官房副長官として危機管理を担当され、国内での調整、アメリカ、在日米軍との関係、あるいは様々な形での総合調整、便宜を計らっていただいた私にとっての大恩人でありますから、それ以来の安倍総理との何十回にわたる様々な会合を通じて加計のカの字も聞いたことはございませんし、私自身も申し上げたことはありません。
 ただ、言及したのは、教育再生実行会議の委員になりまして、このデッドロックに乗り上げている状態を側面射撃が、援護射撃ができないかなと思って、場違いではありましたけれどもその場で、愛媛県が獣医の問題でこんなに岩盤規制に面して困っていると、当時、安倍総理の言葉を使いまして、愛媛県の小さなドリルでは穴が空かないから教育再生実行会議のドリルで穴を空けてもらえないかというような発言をいたしました。
 しかし、そのときには、一回目は場所を言いませんでしたが、二回目は愛媛県で用地を準備してという言葉は言いましたけれども、今治という言葉は触れておりません。まして加計学園のカの字も出しておりませんから、多分私が発言した趣旨は、そのとき総理がいらっしゃったからこの話は少しは気にしてもらえるかなと思ったんですけど、恐縮ですが、余り関心なさそうにお聞きになっておられまして、それから間もなく提案が下ろされ、また、二回目に発言したときにはまた提案は駄目で全く反応がなかったので、今にして思えば、そんなときの友人だったんだ、だったのか、もし御存じだったら少しは反応が違っていたんだろうななんて今想像しているところであります。
 ところで、誘致の問題に関しまして、先ほど総理もちょっと触れられましたが、昨日の予算委員会で申し上げましたように、元々は愛媛県の県会議員が加計学園の事務局長と今治での同級生でございました。その関係で、平成十七年の一月に県会議員が話を持ちかけました、今治への大学誘致、進出を。その後二年間経て、検討の結果、昭和十九年の一月に、獣医学部でつくりましょう、つくりますという構想が出てまいりまして、当時、安倍政権下でございまして、私も安易に考えていましたのは、文部省は私の出身地でもありますし、後輩が少しは私の意向をそんたくして便宜を計らってくれるかなと思って参上いたしましたが、言葉はいんぎん、丁重でありましたけど、中身は、農水省の協力が得られないと難しい、特に権益擁護の、既得権益の強力な団体があってというような話で、ああ、一筋縄ではいかないなと、これはということで悩みに悩みながら模索しておりましたら、ちょうど小泉内閣時代からの構造改革特区があるということを知りまして、そして中四国ブロックでの説明会、これは何回も何回もやっているようですけど、それに愛媛県の担当者と今治市の担当者に聞きに行ってもらって、ひょっとしたらこの構造改革特区で道が開けるかもしれぬという形で、福田内閣の時点で申請をいたしました。
 考えてみますと、このなかなかうまくいかなかった理由は、結局、構造改革特区で、特区の本部長は総理大臣でありますけれども、実務は全部所管省がやりますから、文部科学省が仕切って農林水産省とお互いに、できません、できませんと返事が返ってくるから、とても総理の手の及ばないところで既得権益団体の岩盤に阻まれているんだということを感じながら、しかもそれが十五連敗いたしましたから、大相撲でいえば十五戦全敗だと引退を、こういうふうになるわけでございます。
 正直言いまして、構造改革の特区のときには愛媛県今治市がタイアップしてやりましたけど、愛媛県は十五戦全敗で成績悪しということで引退して親方になりまして、構造改革特区の方は今治市があえて白星を得るべく頑張るという形で特区の申請をして、そして有識者会議の英明なる判断と、内閣府の、あるいは虎の威を借りるようなキツネの発言を用いてでも強行突破していただいたことを私は大変喜んで今日に至っておりますけれども、ただ、様々な今日の情勢で心配していることも幾つもございますが、それは後ほど時間がございましたら私に申し上げる機会を得させていただければ有り難いと思います。
 概略の経緯はかようなところでございます。
青山繁晴君 念のため、さっき昭和十九年とおっしゃったのは平成十九年ですね。はい。
 今、更に補足もなさって、とても御丁寧な説明いただきました。その上で一つだけ付け加えて確認いたしたいことがありまして、それは、岡山理科大学獣医学部のための土地は、今治市に学園都市構想があって、既に用意されながらどこの大学もあるいは大学関連も来なくて空き地になっていた土地、そのことでよろしいですか。
参考人(加戸守行君) このことにつきましては、私の思い入れもございますのは、知事に就任した時点でもう既に何十年か前から今治には学園都市構想を持っておられまして、そして、言うなれば、新都市整備事業として森林を開発して整備してそこに学園都市をつくろうという構想はありましたが、神棚に上がったままで眠っていました。
 私は知事着任早々、この問題を今治市と尻をたたいて一緒にやろうよということで建設省に、旧建設省に参上し、都市整備公団に参上し、やっとの思いで御了解をいただき、ゴーサインをいただきましたから、その年には今治市も土地の買収に掛かりまして、翌年には都市整備公団の現地事務所も設置されて、工事をもう設計から開始いたしました。そして、造成ができて土地はあるんですが、二つの地区がありまして、一つは第一地区が産業地域、商業地域、第二地区が学園都市構想地域でありまして、こちらの方が地元の大学の誘致等々、話がまとまりかかっては潰れというような状況で、全く、整地をされてスタンバイしておりますけれども、来ていただく大学が存在していないという空白地域の状態で、そこを何とかしたいというのがまず出発点でありました。
 と同時並行で、先ほど申し上げましたように、先生も御指摘がありましたような鳥インフルエンザ狂牛病口蹄疫等々との関係で何とか、公務員獣医師が足りない、来てもらえないこの状況、四国の空白地域、また研究機関もないという中で何とかしなければという思いがあったところに、私の指南役でございますけれども、アメリカで獣医学の発祥の地と言われておりますコーネル大学に留学し、その後ジョージタウン大学の客員教授として六年間勤務された方が、アメリカとの往復をしながら私に様々なアメリカの情報を教えていただいて、加戸さん、このままでは日本は立ち遅れると、まさにアメリカは国の政策として、国策として人畜共通感染症の防止、特にアメリカは、まあもちろん当然牛で食べている国ですから畜産業は生命線だということもありましたが、国策として取り組んで獣医学部の増員を図り、新設を認めていくと、こんな歴史の流れの中に、日本は遅れているんだよねとぼやきながら言われたことを覚えておりますし。
 そんな意味で、私は、まさに学園都市としての今治の、若者の活気あふれる町にしたいという今治の願いと、愛媛県が困っている、四国が困っている公務員獣医師、大動物獣医師の確保の問題、それに、国際的な潮流に合わせて、今は小さいかもしれませんけど、これだけ難産だから立派に育つであろう世界に冠たる感染症対策、あるいはライフサイエンス等々、あるいは動物実験を通じた創薬の分野で鍛えられた若者が愛媛のために、四国のために、日本のために、そして世界のために活躍するのだ、今治が誇れる大学と、その三つの願いを込めて、今治市民、愛媛県民の夢と希望の未来を託してチャレンジしてまいりましただけに、この十年の道のり、ある意味では特区申請以来、悲願十年の手前で白紙に戻せだ何だという議論が出ていると、またあと十年待たされるのかなという。
 アメリカより十年以上遅れているんです。二十年も遅らせるようなことは、それは日本国家としての恥だと私は思っております。
青山繁晴君 今総理も、言わば初めての部分も含めてこの経緯をお聞きになったと思うんですけれども、総理として、この当事者の加戸参考人らから明らかにされた経緯については今どのようにお考えでしょうか。
内閣総理大臣安倍晋三君) 加戸前知事がおっしゃったように、まさに昭和四十一年を最後として、その後獣医学部は全く新設されていないわけであります。それから半世紀が経過をして、鳥インフルエンザの問題あるいは口蹄疫の問題、動物から動物、動物から人にうつる伝染病が大きな問題となっています。この問題に対応するために、専門家の養成あるいは公務員獣医師の確保は喫緊の課題であります。それでもですね、それでも新設を認めない、時代の変化に対応できない制度であるのならば、その制度こそがゆがんでいると考えるわけでありまして、時代のニーズに合わせて規制を改革をしていくことは、行政をゆがめるのではなくて、ゆがんだ行政を正していくことであろうと、このように思います。
 岩盤規制改革を全体としてスピード感を持って進めていくことは、これはまさに今も、そして今後も私の総理大臣としての強い意思であります。しかし、当然ですね、当然、今、加戸さんも、一生懸命頑張ってきたけれどもこんな議論になっていることは残念だということをおっしゃっておられました。だからこそ、プロセスは適切、適正でなければならないわけであります。
 国家戦略特区は、民間人が入った諮問会議、そして専門家も交えたワーキンググループでオープンな議論をし、そしてその議事録もちゃんと残していきます。また、文部科学省も始め関係省庁はそこに出ていって主張すべき点は主張できるわけでございます。そしてまた、告示等を出しますが、告示も関係省庁が合意をしながら進めていくというプロセスになっているわけでございます。まさにこの適正なプロセスの上、今回の規制改革も行われたものでございます。
 ただ、まだ多くの国民の皆様に御納得いただいていないのは事実でございますので、事実に我々は基づいて丁寧に説明を続けていきたいと、このように考えております。
青山繁晴君 七月十日の連合審査、閉会中審査につきまして、もう一点だけ加戸参考人のお話をお聞きしたいんですけれども、実は七月十日、加戸参考人が経緯も含めてとても分かりやすくお話しいただいたんですけれども、ほとんど報道されませんでした。ちなみに、僕という国会議員はこの世にいないかのような扱いになっておりましたが、それは、有権者には申し訳ないけれども、はっきり言ってどうでもよいことであります。
 問題は、当事者の前川参考人と並んで一方の当事者の加戸参考人がまるでいなかったがごとくに扱われたということを、加戸参考人としては、前川さんの先輩の文部官僚でいらっしゃり、官房長までなさり、そして愛媛県知事をなさり、本当は、そして僕、加戸さんとも打合せしていませんけれど、例えば、この後、拉致事件のことを総理にもお尋ねしますけれども、愛媛県知事時代に初めて愛媛県として拉致事件の取組を強化されて、それに感謝している特定失踪者の方々、実はたくさんいらっしゃるんです。たくさんお声をいただきました。
 そのように今までできなかったことを打ち破ろうとする政治をなさってきた、行政と政治をなさってきた加戸参考人におかれては、今回のこのメディアの様子を含めて、社会の様子、今どのようにお考えでしょうか。どうぞ御自由にお話しください。
参考人(加戸守行君) 私も霞が関で三十数年生活してまいりまして、私の知る限り、今までメディア批判をして勝った官僚、政治家は誰一人いないだろうと思っておりますし、ここで何を申し上げても詮ないことかなとは感じますが、ただ、今回七月十日の証人喚問の後、私はその晩、イタリア旅行に出かけまして、日本のことは知りませんでした。十日間旅行して帰ってきましたら、いや、日本では報道しない自由というのが騒がれているよと。何ですかと聞いたら、何か一覧表を見せられまして、加戸参考人の発言を紹介した、丸、三角、バツで新聞、メディア、テレビ等の勤務評定がありまして、ああ、そうなのかなというのを見たとき、私、役人時代から慣れっこでございますから当然そうだろうなと思いながら、ただ、報道しない自由があるということに関しても有力な手段、印象操作も有力な手段、で、そのことはマスコミ自体が謙虚に受け止めていただくしかないことでございますけれども、このことに関してあえて申し上げなければならないことが一つあります。
 それは、今、実はあるテレビ局の報道で、報道された中身に関して、そのこと自体を私はどうこう言うわけじゃありませんが、その取材に応じられた前川参考人の発言で、報道のときにはカットされた部分があります。このことについて、やはりこの場でおいて、安倍総理がこんなに窮地に立っているときに、このことはやっぱり私のこれは披露しなければ気が済まないから申し上げさせていただきます、ちょっと時間取って恐縮ですけれども。
 私が松山にいるときに、東京のテレビ局のキーステーションの系列局から話がありました。それは、私の知事時代の県政担当記者から、東京のキー局が取材をしたいと、急いでいるけどという実は連絡があったときに、私は東京へ用事があって上京する、松山へテレビカメラを担いで取材に来る時間ないでしょうと、東京に着いたら、東京でその夜なら時間が取れますよと言ったら、テレビ局がカメラ二台、記者二名、そして私のあばら家に来ていただいて、立会人は私の妻一人でありますけれども、その場で、何でカメラが二台かと思ったら、一台は前川参考人の取材したビデオ取材の記事を映像で私に見せながら、このことに関して加戸さんに取材をしたいんだということでございました。
 言うなれば、教育再生実行会議に安倍総理に頼まれて私がこの加計問題をため込むという構図になっているわけでありまして、で、私が笑い飛ばした部分はカットされましたから多くの国民には分かりませんけれども、獣医学部新設の疑惑追及か何かというタイトルの番組だったようでありますけど、その後、翌日のホームページに載っていまして、そこのホームページには画面に私の画像とテロップが流れ、その下に御丁寧に教育再生実行会議の議事録のコピーまで載っていますから、よく見ていただくと分かるんですけれども。
 まず、加戸さんは安倍総理と加計、友人関係御存じでしたか、そんなことは全く知りませんでしたよという話から始まって、それから、教育再生実行会議の委員にはどうしてなられたんですかと。それは、前川参考人が、加戸委員は安倍総理が直接頼まれたんですよねと。で、記者の方が、えっ、何で御存じなんですか。いや、私が教育再生実行会議の委員の人選に関与していましたから知っておりますと。
 そして、その次、カットされた。そのことから、私に対するインタビューは、何でお受けになったんですかと言うから、安倍総理から、教育の再生は安倍内閣の重要事項として取り組みたいから加戸さんの力を借りたいというお話でしたので喜んでお受けしましたと。その後がカットされた部分ですが、前川参考人が、あれはですね、安倍総理が加戸さんに加計学園獣医学部の設置を教育再生実行会議の場で発言してもらうために頼まれたんですよと。記者が、えっ、そうなんですかと。だって、その後、教育再生実行会議で、私も出席しておりましたが、唐突に発言をされました、この加計学園の、それから、しかも二回にわたってとありました。で、このことどうですかと言うから、私は高笑いしましたよ、そんなことあるわけないじゃないですかと。
 そして、その部分はカットされたのは、恐らく、私は考えました、後で。このまま報道すれば恐らく安倍総理から名誉毀損の訴えを提起されるおそれなしとしない。加戸先輩はそれは踏み付けられてもいいけれども、そこまで想像をたくましくして物を言われる方なのかな。でも、このことに関しては、総理補佐官御発言メモが残っているわけでもあるまいし、何でそんなことをおっしゃるのか。安倍総理をたたくためにそこまで、全国に流れるテレビの画面の取材に応じて、私の取材がもしできていなければあのまま生で流れているかもしれないということを考えたときに、私は自分の後輩ながら精神構造を疑いました。
 私は彼を買っています。それは、私が愛媛県知事のときに、小泉内閣三位一体改革の名の下に義務教育国庫負担金制度の廃止を打ち出して大もめにもめて、玉を丸投げして全国知事会で結論を出してくれときたときに、数少ない有志が語らって徹底抗戦しました。十数人が反対しましたけれども、全国知事会の評決では三分の二の多数決ですから、三分の二の多数決でこの理不尽な廃止制度が議会、全国知事会で認められました。そのときに、当時文部省の初等中等教育局の課長として前川参考人は、奇兵隊、前へというブログの中で徹底してこれを批判し、あえて職を賭してまでこの義務教育国庫負担廃止に論陣を張ってもらいました。気骨のあるすばらしい人材で、嘱望しておりました。彼が事務次官になったときには、私、一番うれしかったです。本当に文部省を代表し、気骨を持ってチャレンジするすばらしい次官が誕生したなと思いました。
 その彼が何で虚構の話を全国テレビで話すんだろうと。これはテレビ局が放送をカットしてくれたから彼は救われましたけれども、でも、その後の発言の様子を見ていると、私はそう思います、想像します。想像が全部事実であるかのごとく発言されていると。同じ伝で言われているんじゃないだろうなと。でも、そのことが国民をそういう方向へ持っていくことになるんじゃないのかという危惧を持ちながら、あえてこの場で私は報道の批判をしません。良識を持ってその場面場面をカットしたテレビ局の見識には感謝しています。でも、そのリスクを冒してまで言わなければならない、作り話をしなければならない彼の心情が私には理解できないんで、でき得べくんば青山委員から御質問いただければと思います。
青山繁晴君 あっという間に時間がなくなってきてしまったんですけれども、やっぱりフェアネスのために、予定外ですけど、前川参考人、お話しになることがあれば、済みませんが、時間が足りないんで、できれば手短に。お任せします。
参考人前川喜平君) いや、これは誤解だと思います。
 私は、メディアの取材に対しまして、加戸委員が教育再生実行会議の委員になられたことにつきましては、これはもう総理直々のお声掛かりであったと、特にこの人にしたいという御指名があったと、こういう経緯は確かに話したことはございます。
 それから、教育再生実行会議の席上ですね、愛媛県今治市獣医学部をつくりたいと、こういう御発言が二度にわたり、私は自分で陪席しておりましたので聞いたわけですけれども、そういう発言があったと、この事実も伝えたことはございます、これは議事録に残っているわけでございますけれども。
 しかし、それを、総理に頼まれてその発言をしたんだというようなことは、私、言った覚えはございません。それは恐らく、私は、まさか加戸先輩が事実を捏造するとは思いませんので、誤解があると思います。その点はちょっと、メディアもそれを公開してくれるかどうかは分かりませんけれども、チェックすれば分かることだろうと思っております。
 加戸前知事が本当に熱意を持って獣医学部加計学園獣医学部の誘致に努められて、その念願がかなったということは本当に御同慶の至りだというふうに思っておるわけでございますけれども、しかし、いわゆる加計疑惑と言われるものは、やはり加計ありきで、国家戦略特区という仕組みがそのために曲がった形で使われたんではないかと、様々な条件を付すことによって結果的にこの結論ありきのところに持っていったと、そういうふうなところに問題があるわけでありまして、そこのところをきちんと解明するということが大事であって、加計学園ありきであったことはもう間違いないわけですけれども、愛媛県今治市が一生懸命やっておられたと、これは事実として認めなければならないと思っております。
青山繁晴君 今、前川参考人は、加計ありきだったことは間違いないとまたおっしゃっていて、ずっとそうではないということを僕の質疑で明らかにしているわけです。
 その上で、メディアの問題も指摘しましたけれども、政府にも大きな問題点が間違いなくありました。こうした経緯であることを正面から、こうしたというのはさっき短く申した経緯であることを正面から説明せず、しかも経緯の中で現れる文書は、最初は見付からなかったと言い、後で見付かったと言い、普通の国からしたら当然隠蔽やごまかしがあるのではないかと、むしろ正当に疑わせたことに大きな問題があります。
 なぜそのようなことが起きたのか、どう改善なさるのか、まず文科大臣にお聞きします。
国務大臣松野博一君) お答えをいたします。
 文部科学省は、民進党等から提示をされました文書について調査を行いました。当該文書の存在は確認をできなかったという調査結果を五月に発表をいたしました。その時点においては、この調査方法に関して一定の合理的な調査であったと考えておりましたけれども、しかしながら、追加調査を行うべしという国民の声を真摯に受け止めまして更にファイルを、対象のファイルを広げ、またヒアリング対象を広げた結果、前回確認できなかった文書の存在が明らかになったということが事実関係でございますが、この経緯に関しましてはもう大変申し訳なく思っておりますし、私としても真摯に受け止めているところでございます。
 これらのことを受けて、今後、文書の作成、管理の在り方の改善、職員の意識改革等に取り組んでまいりたいと考えております。
青山繁晴君 今、文科大臣も反省を込めておっしゃった経緯と改善策について、総理はどのようにお考えでしょうか。
内閣総理大臣安倍晋三君) ただいま文部科学大臣からも答弁をさせていただいたところでありますが、内部文書をめぐる調査について国民の皆様の政府への不信を招いたことは率直に認めなければならないと思います。
 その上で、それらの文書の記載をめぐり国民の皆様から大きな疑念を、国民の皆様から大きな疑念を抱かれた、この原因を冷静に分析をしてみますと、内閣府文部科学省の間で様々な省庁間の調整が行われたわけでありますが、これは直接行われておりまして、第三者が加わっておりません。当事者の間だけで言った言わないの水掛け論になっているわけであります。こうした省庁間の直接のプロセス、調整プロセスが透明性に欠け、国民的な疑念を招く大きな要因であったと考えております。
 国家戦略特区制度の運営は、もとより政府だけでなくこの第三者である民間議員が加わった諮問会議やワーキンググループで議事も全て公開するオープンな形で議論を行っております。そういう仕組みでありまして、民間議員が入る諮問会議、そしてまた、民間の専門家によって、これも交えて、民間人によって構成されるワーキンググループ等において議事録を残してオープンに議論をしているという透明性の高い仕組みになっており、これが岩盤規制改革の大きな原動力となっておりますが、省庁間の細かい点の調整も含め、更なる透明性の向上に向けて運用強化を検討していきたいと思います。
青山繁晴君 さて、これは参議院の継続調査でありまして、通常国会でも実は議論が少なかった大事なこと、本来は朝鮮半島の非常な緊張をめぐって例えば一番大事なことの一つは、拉致被害者をどのように、もしも有事その他の緊張が高まった場合にどのように救出するかと、あるいはこのまままさか四十年、五十年、拉致されたままの人々をほっておくわけにいかないはずですということを、通常国会予算委員会で不肖私はこのように聞きました。
 自衛官を中心に、警察官、海上保安官消防官、医師、看護師、保健師、そして北朝鮮の方言も使える朝鮮語の専門家らで編成する包括的な救出部隊をつくって訓練すべきだと質問いたしまして、防衛省の若宮副大臣から、自衛隊はまずは訓練開始していますという非常に有益な答弁もいただきました。
 しかしながら、現在、当事者の一人でいらっしゃる稲田防衛大臣におかれては、今、南スーダンへのPKO部隊派遣をめぐるいわゆる日報問題で忙殺されている感があります。
 しかし、日報は、問題になっている日報というものは、二月六日から七日にかけて統合幕僚監部、いわゆる統幕から既に発表されています。なぜならば、ここが一番肝腎なところですけれども、南スーダンに行っていたのは陸上自衛隊の部隊ですが、指揮は統幕が行っています。それは、PKO部隊については統幕がそうするんです。このことに対する理解が、実は残念ながら国会でも十分だとは僕は思いません。メディアにおいても不十分です。
 したがって、既にこの指揮をしている統幕が発表済みであるにもかかわらず、問題にされている会議はこれ二月十五日ですから、もう一回言います、二月六日と七日の両日をかけて統幕が発表していますので、そこで、その会議で同じ日報が陸幕から出ても、実はそれ、本当は公表するしないの問題では僕はないと思います。これをどうして稲田大臣は説明なさらずに、稲田大臣にもその意味では僕は責任の一端はあると思います、大臣として。
 本来の職務よりもこういうことが中心になってしまうということを含めてどのようにお考えでしょうか。
国務大臣稲田朋美君) この南スーダン派遣部隊の現地で作っている日報に関しては、私はもう当初からこの日報については公開すべしという立場を一貫して取ってまいりました。
 昨日も総理も御答弁になりましたように、七月の衝突時のあの日報について、戦闘という表現も含めてしっかりと公表すべしという立場を取っておりました。
 昨年の秋に開示請求があったこの日報について、十二月に不開示、用済み後破棄、不開示という報告を受けましたときに、私は、どこかに探せば日報はあるんじゃないの、しっかりと探して公表するようにという指示をいたしました。そして、今委員が御指摘のように、統幕から日報が見付かって、二月六日に開示請求されているものの日報の公表、そして十三日には不開示決定をしたものを取り消して開示決定をしたわけであります。
 私は、一貫してこの日報については開示すべきであるという、そういう一貫した立場を貫いておりましたし、しかしながら、どうして不開示になったのか、さらには、国会で、私に対する報告が遅れていたということについて、また再発防止策について、省内で次官に対して、しっかりとした事実解明と、さらには再発防止策をまとめるように指示をしていたところでございます。その後になって報道で、陸自の日報を破棄をさせたというような報道があって、特別防衛監察に切り替わったわけでありますけれども、私の政治スタンスは一貫して公表すべしということであり、仮にその日報が存在するということであれば公表すべし、それを隠蔽やまた非公表にするというような指示をするということはあり得ないということでございます。
青山繁晴君 時間も迫ってまいりますので、本来のことを、拉致事件に関してお聞きしたいんです。
 先ほど申しました拉致被害者救出のための包括的な部隊、さきに私が質問いたしましたときは総理は御出席でありませんでした。そういう予算委員会でありました。
 今お聞きになって、この編成と訓練、訓練を北朝鮮にもアメリカにも見せるという意味で、政府全体で、今申しましたとおり、自衛官だけじゃなくてお医者様たちも含めてのことですから、政府全体の取組としてどうお考えでしょうか、総理。
内閣総理大臣安倍晋三君) 海外でこの拉致被害者も含めまして邦人が危険にさらされたときに、その保護、救出に全力で当たることは国としての当然の責務であります。
   〔委員長退席、理事二之湯智君着席〕
 政府としては、朝鮮半島において在留邦人の保護や退避が必要となった場合など、平素から様々な状況を想定して必要な準備、検討を行っています。また、平和安全法制により在外邦人の救出も可能となるなど、邦人保護の強化を図っているところであります。あらゆる事態において拉致被害者の安全を確保することは極めて重要であり、半島有事の際は同盟国たる米国との協力が特に重要と言ってもいいと思います。
 いずれにせよ、委員御指摘のとおり拉致被害者の方々の安全確保は極めて重要でありまして、今後とも、拉致被害者の救出のために何ができるかという点について、関係省庁が一体となって不断の、不断の検討を継続してまいりたいと、このように思います。
 また、今、青山委員から訓練等を公開すべきとの御意見がございました。この訓練を公開することによって国はしっかりと対応できるんだよということを示して、国民の皆様に安心感を与えようという御主張だと思います。その御主張はよく理解できるわけでありますが、他方、事柄の性質上、政府による検討内容の詳細を明らかにすることは邦人の安全確保に重大な影響を及ぼし得ることから、政府としては、言わばどのように手順でやるということについては、公開することについては適切ではないと考えております。
 いずれにせよ、拉致被害者の方々の安全確保は極めて重要でありまして、あらゆる事態において拉致被害者の安全確保を図るべく全力を尽くしてまいります。
青山繁晴君 総理は、拉致事件の解決を内閣の最重要課題と終始一貫位置付けておられます。朝鮮半島危機、報道などで報道ぶりが減ったりすると、つい何か事態は改善しているかのような誤解を国民にも与えますけれども、実際は悪化するばかりです。その悪化する半島情勢というのは、逆に言えば、まさかチャンスではありませんけれども、あえて英語で申せばオケージョン、最初で最後の契機になるかもしれない、拉致被害者を最後の一人まで取り返すために。
 そのために総理にお答えいただきたいのは、拉致事件の解決に向けて外務省は、長年、本当にすり減らして努力してこられました。しかし、外務省が中心となる限り相手の北朝鮮も外交部です。北朝鮮の実態からいって外交部は拉致事件について実は把握もできないと思われます。工作機関やあるいは軍の一部が行った拉致事件について北朝鮮の外交部と幾ら日本の外務省が頑張って交渉しても、相手に当事者能力はありません。
 したがって、不肖私の長年の提案として従前から申し上げておりますけど、拉致問題対策本部をこの際改組して、今も本部長は総理でいらっしゃいますが、より強力な総理直轄の組織として官邸内に置き、拉致問題担当大臣は、実は国民に意外に知られていないんですけれども、御家族の担当でいらっしゃいます。
   〔理事二之湯智君退席、委員長着席〕
 しかし、外務省に交渉を任せるんじゃなくて、当然政治家がやるべきですから、拉致問題担当大臣をまさしく交渉の担当役として、そうすると北朝鮮もそれなりの人物が出てくることはあり得ますから、別途御家族については担当大臣を新設して、交渉は常に政治家が行う。これは総理に訪朝してくださいという意味ではありません。そうすると相手の術中にはまることもあり得ますけれども、でも、まずは政治家が交渉を担うという体制を再構築いただけないでしょうか。
 総理、お願いします。
内閣総理大臣安倍晋三君) この拉致問題の解決においては、まさに私が総理大臣として大きな責任を持っております。言わば、まさにこれも私たちが国民の代表として、政治家として取り組み、解決をしなければならないのは当然のことであります。そして、拉致問題について、御指摘のとおり北朝鮮との対外交渉を専任で担当する大臣が必要というお考えがあることは私も承知をしておりますが、そのような問題意識を踏まえつつ、第二次安倍内閣の発足に伴い拉致担当の国務大臣を指定するとともに、私を本部長として全ての国務大臣を構成員とする拉致問題対策本部を新たに立ち上げ、オールジャパンの体制で取り組んでおります。
 拉致問題安倍内閣の最重要課題であり、被害者の方々と御家族の皆様が抱き合う日が訪れるまで私の使命は終わらない、こう決意をしております。引き続き私が先頭に立って拉致問題の解決のために全力を尽くしてまいる決意でございます。
青山繁晴君 今日は冒頭に、大雨の被災者の方々がこの審議に本当は何を期待されるかということにも触れました。正直申しまして、私はまだ一年生議員でありまして、予算委員として一年間この場におりましたけれども、さきの通常国会も、衆議院では閉会中審査、参議院の用語だと継続調査、その中で、森友学園事件、加計学園の件で時間と国民の税金がどんどん費やされる中で、例えば日本の安全保障の根幹が揺らいでいると言わざるを得ません。
 例えば、北海道では水資源を狙ってのことなのか分かりませんが、でも水資源が多いところによく見られるのが中国による大規模な土地取得であります。それから、尖閣諸島では依然として領土問題は存在していません。日本の領土ですけれども。まるで中国が支配しているがごとくに連日、中国の武装した海警局の船が入って、これ、私のルートで中国側と議論しますと、我々はパトロールしているんだと、パトロールしているところに、けしからぬことに、日本の漁民と日本の武装した海上保安庁の巡視船が入ってくるというのはけしからぬ話だという反応なんです。しかも、これを英文で海外に発信しています、世界に発信しています。
 こういうことを考えますと、違う二つのことを申したようですけど根幹は同じで、何をかまけて日本の安全保障をおざなりにしているのかということを国民の方々が憂えていらっしゃると思います。
 したがって、お答えにくくても是非お答えいただきたい。まずは、石井国交大臣におかれては、先ほどの土地の問題について何らかの規制、直ちに導入すべきではないでしょうか。
国務大臣石井啓一君) 我が国の安全保障上重要な国境離島やあるいは防衛施設周辺等における外国人や外国資本による土地の取得に関しましては、国家安全保障に関わる重要な問題であると認識をしております。
 ただ、土地の売買に関する現行の規制につきましては、個人の財産権を尊重する観点から取引の安全や土地利用の適正化等を目的とした制度となっておりまして、買主が外国資本等であることのみをもって規制することにはなってはございません。
 委員御指摘の水源、特に地下水の水源の保全という観点からは、外国人に限らず、誰が土地を取得いたしましても、その土地が持つ水源涵養等の機能が十分に保全されることが重要であります。
 地下水の保全と活用につきましては、これまで地域の実情に応じまして地方公共団体が主体的に条例等による取組を進めております。現時点で少なくとも既に四十都道府県、五百四の市区町村において地下水の保全に関する条例が制定され、それぞれの地域の固有のルールの下で適正な地下水の利用がなされているものと承知をしております。
 平成二十六年に制定されました水循環基本法に基づく水循環基本計画におきましては、政府が総合的かつ計画的に講ずべき施策といたしまして、持続可能な地下水の保全と利用を推進するため、地下水マネジメントに取り組むことが位置付けられております。
 これを受けまして、計画は、これは自治体が計画を策定するわけですが、その計画作成のためのマニュアル作成や必要性の高い地域における計画策定を国土交通省といたしまして支援をしてまいりたいと考えております。
青山繁晴君 自治体の取組はよく理解しておりますけれども、もう一度申します。時間がありませんけれども、国の取組が更に必要だと思います。外国人だからといって規制の対象にするというのは、もちろん国際法上も全く間違いです。そうではなくて、国土保全ということを国家の戦略としてきちんと立てていただきたいと思います。
 最後に、先ほど申しました尖閣諸島での実態について、様々本当は課題ありますけど、一点だけ、最後に一点だけ。石垣島の漁家の方々が安全に操業できる体制を海上保安庁によってつくるべきではないでしょうか。プロパーの保安監出身であります、安倍内閣でそれが実現した海上保安庁長官、是非お答えをお願いします。
○政府参考人(中島敏君) お答えいたします。
 海上保安庁は、尖閣諸島周辺海域の中国公船に対して領海に侵入しないよう警告するとともに、領海に侵入した場合には退去要求、進路規制を行い、領海外へ退去させているところであります。これらの措置を尽くしてもなお領海に侵入した中国公船が日本の漁船に接近し、安全を脅かす……
○委員長(山本一太君) 時間ですので、短くおまとめください。
○政府参考人(中島敏君) あるいは操業を妨害するなど不測の事態が懸念される場合には、日本漁船を保護する対応を取っております。
 引き続き、関係省庁と緊密に連携し、尖閣諸島周辺海域で操業する日本漁船の安全確保に万全を期したいと思います。
○委員長(山本一太君) 時間です。
青山繁晴君 ありがとうございました。終わります。
○委員長(山本一太君) 以上で青山繁晴君の質疑は終了いたしました。(拍手)

平成29年6月16日内閣委員会(田村智子議員)

○田村智子君 日本共産党の田村智子です。
 私も、昨日の文部科学省からの文書はあったというこの記者会見を見て驚きました。これまでの私たちの質問に対する答弁は何だったのかと、これまでの答弁に数々の虚偽があったと、これもう言わなきゃいけないような事態になっています。そして、内閣府も、その調査を受けて初めて山本大臣が、じゃ、これに対応する文書があるかどうかの調査を命じたという。
 これまでの委員会で、私たち、何度も内閣府こそ調査が求められているんじゃないのかということを求めてきましたが、一切拒否していましたよね。その対応は誤りであったと、まず山本大臣、これ謝罪すべきじゃありませんか。
国務大臣山本幸三君) 文科省等の文書については、私どもはその存在について承知する立場でありませんでしたから、それ以上のことはコメントできなかったわけでありますが、ただ、その中で指摘された、私どもの担当者が総理の意向とか官邸の最高レベルが言っていることとかいうような言及がされておりましたので、そこは調べなきゃいけないということで、担当、責任者に調査を命じて、そして聞き取り調査をやってもらって、そうした発言はなかったということを二回にわたって確認して調査をして申し上げたところであります。
○田村智子君 何の反省もないんですよね、結局、その答弁では。
 今日、私も、今、櫻井議員が使った、文科省にあったと、藤原内閣府審議官との打合せ概要、昨年の九月二十六日、これ、私も配付資料として配りました。これに沿ってお聞きをしたいんですが、その前提で、この文書がなかったというふうに内閣府の調査結果が先ほど発表になったようなんですけれども、それはそうですよ、文部科学省が作成した文書でしょうから、文部科学省がお届けしない限り内閣府にはないでしょう。
 問題は、こういう文書が明らかになったら、じゃ、こういうやり取りをしたのかということを確認したのかどうかなんですよ。山本大臣、確認したんですか。こういうやり取りがあったのかどうか、藤原審議官、佐藤参事官に確認をしたんですか。
国務大臣山本幸三君) そういう、その文書についてまだ存在がはっきりしていないところで全てについてやる必要はないというふうに思います。ただ、内閣府の担当者がそういう総理の意思とかそういうことについては、そこはきちっとしなければいけないということで、二度にわたって調査をいたしました。
○田村智子君 じゃ、ヒアリングやっていないということですか。藤原審議官や佐藤参事官にこういう中身での話合いをしたのかという確認していないということなんですか。
国務大臣山本幸三君) そういう発言をしたのかどうかということについては、ちゃんと調査をして申し上げたところであります。
○田村智子君 いや、一つ一つここまで具体的なんですよ。具体的だから、一つ一つ確認していかなきゃおかしいと思うんですね。やっていないということでよろしいですね。やっていないんでしょう。答えられる方、答えてください。
国務大臣山本幸三君) そういう文書が本当に存在するかどうかということで確認がなければそういうことはできないわけでありまして、それができたということで今回調査をしたわけであります。
○政府参考人井内正敏君) お答え申し上げます。
 昨日、大臣より指示がありまして、対象者九名、地方創生推進事務局の事務局長以下九名に対して調査を行い、先ほど調査結果を公表させていただきました。その中で、実際に文部科学省側が作成したと見られる、あるいは存在していたというものについて、内閣府について言及のあるところにつきましては、九名全員につきまして、昨日三時以降、私がヘッドになりまして、やり取りがあったか、そういう話が出ていたかというのを確認しましたところ、いずれの職員からもそのような事実はなかったという答えがありましたのでそういう調査報告をさせていただいたところでございます。
○田村智子君 そのような話というのは、全部否定ということですか。この協議自体がなかったということなんですか。
○政府参考人井内正敏君) お答え申し上げます。
 調査報告の中で、特に今委員が御指摘されているんだと思いますけれども、藤原内閣府審議官との打合せ概要というのがございます。それについてまずお答えいたしますけれども、私がヒアリングをして報告書に書かせていただいたことを申し上げますと、まずヒアリング対象者全てがその文書は見たことがないということで、さらに、ヒアリング対象者の中では、この内閣府からの実際の出席者が、文章が、記載が食い違っているとか、そういう正確性に係る疑問も指摘されました。ただ、この時期、第一回今治市分科会が開催された直後であって、関係省庁と様々な調整を行っていたことから、具体的な日時は不明であるけれども、このような会合に出席していた時期であったということは事実であるという回答がございました。
 ただ一方で、この中にありますような官邸の最高レベルが言っている等の発言については、ヒアリング対象者の全てが発言していない、聞いた記憶はないと回答しておりまして、さらに、官邸の最高レベルという変わった言い方が実際に行われたのであれば強く印象に残るはずだが、自分の記憶に残っていない点からもこのような発言はなかったのでないかと思うという、そういう発言もございました。
 以上でございます。
○田村智子君 これ、中身がよく分からないんで、藤原審議官に私もう直接お聞きします。ちゃんとしたヒアリングやっていないとしか言いようがないですね。
 今もお話のあった、まず平成三十年四月開学という言葉を、じゃ使ったんですか、九月二十六日。平成三十年四月開学、スケジュールを作成し、こういう言葉を使ったんですか。
○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げます。
 内閣府としまして、全ての項目でございますが、規制改革を推進する立場ということで、スピーディーかつ法令に基づいて規制改革を実行すべきという考え方を持って関係省庁との事務的な議論をしているところでございます。
 文科省との事務的な議論の中で、この時期でございますが、この官邸の最高レベルが言っているということで、三十年四月の開学を大前提に、逆算して最短のスケジュールを作成し、共有いただきたいというふうに申し上げたことは認識してございません。
○田村智子君 いやいや、ちょっと、逆算して最短のスケジュールは言ったという意味ですか。もう一度。逆算して最短のスケジュール。
○政府参考人(藤原豊君) 逆算して最短のスケジュールを作成して共有いただきたいなどと申し上げたことは認識してございません。
○田村智子君 待って、待って、ちょっと待って、済みません。じゃ、開学の時期、スケジュールについて、平成三十年四月開学と、こういうことを言ったのかどうかって聞いているんですよ。
○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げます。
 この時期でございますので、各省の役割分担でございますとか、こういった仮に規制改革が実現したときのスケジュール感につきまして議論をさせていただいておりますが、開学時期を明示しながら、あるいは選択肢の一つとして議論したことはあったかもしれませんけれども、それを前提にした議論ということは全くないと思っております。
○田村智子君 いや、口にしたんでしょう、平成三十年四月って。口にしなかったらメモにならないでしょう。
○政府参考人(藤原豊君) そこの会議で何をどう発言したかというのは全く記憶にございません。ただ、申し上げたいのは、これスケジュールにつきましては様々なブレーンストーミング文科省ともやっておりますので、その中で選択肢として一つ二つ、その中で最短のスケジュールという意味では平成三十年四月のスケジュールというのはあったと思います。
○田村智子君 もう記憶にないんだったら、文科省の方が記録しているからこれが真実だというふうに考えるしかないじゃないですか。あなたは何をお話ししたか記憶にないと言うんだから。そうでしょう。そうですよね。
○政府参考人(藤原豊君) 繰り返しになりますけれども、最短のスケジュールということで、選択肢の一つとして議論があり得たというふうに思っております。
○田村智子君 じゃ、最短のスケジュールは平成三十年四月だとあなたは口にしたということを今お認めになったと、そういうことだというふうに考えます。
 そのときに、確かに、総理の御意向というふうに言ったか、まあ総理のと、官邸の最高レベルですね、ここは。こういう言葉じゃなかったかもしれないが、あわせて、こういう規制緩和は進めることが総理の御意思だということを言ったということなんですよね、先ほどからの答弁は。そうですよね。ここで、国家戦略特区で進めている規制緩和というのは、安倍総理自身の御意思でもあるということを言ったということでしょう。さっきの櫻井さんへの答弁はそういう中身だと思いますが、違いますか。
○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げます。
 全ての項目、分野につきまして、全般的に規制改革を進めてくれと総論的な御指示を総理からはいつも諮問会議の場ではいただいていると思っています。
 そういった総論的な、進めていくべきだというお話を受けて、私どもは各論につきましてもそういった進め方をさせていただいております。これは、いつもワーキンググループ等々でも、民間の委員の方もそうですが、私どももそういった意識で仕事をさせていただいておりますので、そういった意味で、過去にあるいは直近に行われました総理の明確な御指示を受けて仕事をさせていただき、かつ発言をさせていただいたことはあり得たと思いますが、日程は定かではございませんけれども、この会合、こういった打合せの場でそういったことまで申し上げたかどうかというところにつきましては定かではございません。
○田村智子君 もう、ただ、言っていたということですよね、こういう三十年四月開学ということも口にし、そして規制緩和というのは、総論かもしれないけれども、これは常々総理の意思だということもわざわざ文部科学省との打合せの中でこれは述べていたというふうに、今もう認めたというふうに私は思いますよ。
 じゃ、次、二つ飛ばしての四つ目の丸のところで、「今治市構想について、獣医師会から文科省農水省に再興戦略を満たしていないと指摘する資料が届いており、簡単ではない旨の指摘に対し、」と括弧付け。これは、文科省の方から指摘をしたという意味でしょう。獣医師会から意見が来ていて、今治市のでは新たな需要とか、これクリアできていないと、これまでの既存の大学・学部で対応できないこと、そういう中身になっていないと、こういう意見が届いていると、こういう指摘が文科省からあった。
 そのときに、藤原審議官は、必要であれば、成田のときには医師会を呼んだと、だから、今治の分科会で獣医師会を呼ぶこともあるんじゃないかという趣旨のことを述べているというふうに書いてあるんですよ。ただし、成田の場合は反対派は呼んでいないが、有識者を呼ぶ回をつくった方がよければやると、こういうやり取りはあったんですか。
○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げます。
 ほぼ一年前に成田市におきます医学部の議論が行われておりましたので、その様々なやり方につきまして、方法論につきまして、幾つかの選択肢を文科省の担当の方々と御議論をさせていただいた時期だというふうに思っております。
 ただ、この分科会に医師会云々のくだり、そこまでの議論がここで行われたということは認識してございません。
○田村智子君 文科省から、今治市構想についてこれこれの資料が届いているという御質問はあったということでよろしいんですね。
○政府参考人(藤原豊君) 大変申し訳ございませんけれども、この場でそういったお話があったかどうかということにつきましては定かではございません。
○田村智子君 藤原審議官、知っていましたか、今治市構想について、獣医師会からこういう意見が文科省農水省に届いている、それは知っていましたか。
○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げます。
 当然のことながら、ずうっと告示改正ができなかった問題でもございます。大変長い間、議論を重ねてもできなかった話でございますので、大変文科省の方々も慎重であったことは当然認識しておりますけれども、明示的に、獣医師会からこういった資料が届いておるというふうな御指摘につきましては、私は記憶にございません。
○田村智子君 こんな大切な問題を進めるのに、そこで情報共有ないということですか、文科省との。獣医師会からこういう意見届いていると、情報共有なかったんですか。
○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げますけれども、管理職レベルでの議論というのは、当時、もう二、三回やったというふうに記憶しておりますけれども、様々なレベルでの議論あるいはやり取りというのをやっておりますので、その中でそういった話があったかもしれませんが、少なくとも私はこの点につきましては記憶にはございません。
○田村智子君 じゃ、このヒアリングの中で、そのまず平成三十年四月開学というのは言葉としてあっただろうと。今治市ということは言葉としてあったんですか、ヒアリングの中で、文科省とのこのやり取りの中で。
○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げます。
 このヒアリングといいますか打合せが、この時点、時期、何分間、どういうメンバーでというところにつきましても定かではございませんけれども、この時期に行われている議論の中で、この獣医学部新設についての議論をする中で、まだ、京都の提案というのも本格的に詳細なものが出てきましたのは十月でございましたので、この時期に本格的にこの議論をするということにつきましては、対象候補の一つとして今治市の議論があったというふうには認識しております。
○田村智子君 今治市の名前も挙がったと。
 で、そのもう一つ飛ばしたところに、これも文科省からの問い、他の新設提案者はどうするのかとの問いに対して、成田市の際には三省方針に一校と記載をしたと。こういうやり取りはありましたか。
○政府参考人(藤原豊君) この会議かどうかは分かりませんが、先ほど申し上げましたように、成田市のケースと同じ告示でございますので、成田での進め方というのを一つの参考にしながら様々な議論をさせていただいたということはございました。
○田村智子君 他の提案者との関係はどうするのかと、他の新設提案についてはどうするのかと、こういう問いはあったんですか。
○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げます。
 そういった問いがあったかどうかというところももちろん定かではないのでございますけれども、一般論として、こういった議論、成田のときもそうでしたけれども、私ども、そういったブレーンストーミング、何者もこういった事業候補者が出てくる可能性というのは十分あるわけでございますので、様々なブレーンストーミングをさせていただいた時期だというふうに認識しております。
○田村智子君 この時点でもう他の提案者というのは京都しかないわけですよ。それじゃ、京都というのが出てくるのをどうするのと、成田の場合は一校に限りと書いたから、今治に落ちるようにできるよというやり取りにしか取れないんですよ、これは。
 山本大臣、これ、ちゃんとしたヒアリングやっていないじゃないですか。一つ一つ、ここに書かれていることの、じゃ、意味が違うとか、言っていないんだったら何を言って何を言わなかったのか、こんなの確認するの当然じゃありませんか。やっていないんでしょう、それを。
○政府参考人井内正敏君) ヒアリングの中で個別に、どこについてということではないんですが、内閣府に特に言及をされていて、その問題と今されている点につきましては特に御本人からも詳しくヒアリングをさせていただきましたし、さらに、周りに他の職員がございます、その中にも、こういう発言があったかどうか、そういうことについて詳しく聞いております。そういうところにポイントを絞って、しっかりと調査を実施したことでございます。
○田村智子君 これ、答弁になっていないんですよね。
 私は、もちろん官邸の最高レベルが言っていることということを言ったかどうかというのは重大な問題だと思いますよ。だけど、私がこれまでずっと質問してきたということは、内閣府自身が今治市ありきで様々な協議を今治市と行い、そして文科省農水省を言わば圧力掛けてそれに屈服させてきたんじゃないのかということをずうっと聞いてきたんですよ。前回の質問では、今治市から出てきた平成三十年四月開学、こういう予定を今治市がスケジュールとして持っていたと、そのメールが内閣府にも届いていると、それをお認めになったんですよ。場合というのを付けたけど、平成三十年四月開学の場合というふうにおっしゃいましたけれども、それが最短のスケジュールだという認識が内閣府にあったということを追及してきたんですよ。
 ところが、山本大臣は、私の質問に対して何度も何度も、事前に提案者との協議はありません、今治市がどのように判断しているかについて私どもはそれを承知しておりません、さんざんそういう答弁を繰り返しているんですよ。違うじゃありませんか、文部科学省から出てきたのは。ほかの文書だって、今治市という言葉が出てくる、平成三十年四月開学、そういう言葉がたくさん出てくる。今治市とそのスケジュール感を共有して、その今治市に結論が出るように、つまりは加計学園に結論が出るようにと、こうやって文科省農水省とのやり取りを進めてきた、これ以外に出てきた資料の説明は付かないんですよ。そうじゃないですか。
国務大臣山本幸三君) そんなことはありません。
 それぞれ、私どもは、まず制度を改正するかどうかを決めるわけであります。つまり、獣医学部の新設を認めるかどうかということをまず制度改正として決めるわけであります。これは、ワーキンググループの有識者ヒアリング、そして区域会議、最終的には十一月九日の特区諮問会議で、そういう、制度を変えて獣医学部新設をやりましょうということをまず決めるわけでありまして、その前段階で今治市ありきなんということはありません。
 ただ、今治市が従来から長い間を掛けてそういう提案を熱心にやってきたということは十分承知しているわけであります。そして、ほかのところも手を挙げてきたということも承知しております。
 しかし、そういうことを承知しておりますけれども、やることは、まず制度を変えて獣医学部の新設を認めるかどうかということを決めて、それから、今度はパブリックコメント等を経て、そして最終的に一校に限ると。そして、最後の段階で、一月四日に今治市で公募をするということは、それは私が最終的に判断しました。しかし、制度を変える前に、経緯はそれぞれの地域等からもありますけれども、一切その段階で今治市ありきということはありません。
○田村智子君 今の答弁が覆る資料が文部科学省からこれだけ出ているんですよ。そんな言い逃れが通用するはずがありません。
 徹底的な審議を引き続き求めて、質問を終わります。