南京事件に関する新書

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南京事件 (岩波新書)

南京事件 (岩波新書)

「南京事件」の探究―その実像をもとめて (文春新書)

「南京事件」の探究―その実像をもとめて (文春新書)

南京事件に関する二冊の本を読んだ。上はいわゆる「肯定派」の代表者、下は「中間派」と言われる研究者の著作である。同じことを取り上げてこれだけ違う見方ができるのか、というのが率直な感想だった。この時代のことは人によって見方が違うのは知っていたがここまでとは。
元々歴史に関する本は好きでよく読んでいたが、いわゆる「南京大虐殺」について教科書程度の知識しかなくて、中国では三十万人が殺されたと主張してるらしい、日本では教科書には載っているがそもそも大虐殺と言われるものは無かったという主張をしている人がいるようだという認識しか無かった。
この「南京大虐殺」を詳しく知ろうと思ったのは昨年かその前か何かの項目の検索をしていてたまたま引っ掛かったApes! Not Monkeys!といいうBLOGを知ったこと。時々思い出してここの過去記事をいくつか拾い読みをしていたが、、このBLOGを書いているid:Apeman氏がはてな別館という戦争犯罪についての話題のみを集めたサイトを作っていることを知り、過去の記事から順番にそれを読んで「南京大虐殺」について国内でどういう風に認識されていることを知った。
実は二三年前はmumur氏のBLOGやその関連のサイトを見ていたが、どうも腑に落ちないものを感じていた。それは私が学生時代に朝日新聞AERA週刊朝日朝日ジャーナルを読んでいて、他人から見ればまさに「朝日信者」(今風にいうとアカピーだっけ?)だっただけでは無いように思っていた。

id:Apeman氏やそこから辿れるid:bluefox014氏のBLOG、さらにhttp://norevisionism.ring.hatena.ne.jp/にリンクされているサイトを今年の初めから頻繁に読むようになった。そこで初めて「南京大虐殺」否定派の論理がどのようなものかを知り、また嫌韓嫌中といわれる勢力について他方からの見方というものを知った。BLOGを読むのはもちろん面白いが、そこで引用されている本について何冊か読もうとしばらく前に買いだめしたもののうち二冊をようやく読めた。という次第。

ちなみにそれぞれの本のamazonでのレビューをみると非常に面白い。また親の遺言で(嘘だけど)今でも新聞は朝日新聞のみだが、いま振り返ってみると最近の朝日新聞の紙面はどうも面白くない。