id:HALTANは極左革命家か?

http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080819/p1について

それを目立ちたいがために極論を打つので反感を買ったのです。そんな極論はむしろ戦争犯罪ホロコーストを真面目に考える人たちこそが「それは言い過ぎですよ」と諌めなくてはならなかったはずなのです。

ここは全く仰る通りで、「id:hokusyu氏やid:Apemanさんのエントリを無視」するのが最善だったのかもしれません。ただどんなに内在的な論理がどうこうと言い訳されても、他者に「というわけで、経営学の理想はナチス・ドイツだったのでした」「どう見ても上のって全体主義理論」「なぜならば、トリアージがいったん、たとえば我らが経営学者様の手にかかって、救急救命の手を離れ一般的に通用する理論としてみなされたとき、上のような全体主義思想が復活する」(2008-05-23■「かわいそうなぞう」はなぜ「かわいそう」かid:hokusyu:20080523:p1)などと書く人間を自分は許すことはできなかったのです。

そうやって安易に他者を全体主義者であるかのように扱う(少なくともそう誤解を招くような書き方をする)者が戦争犯罪がどうの、ホロコーストがどうの語るとは、何と退廃的な光景なのでしょうか? Apemanさんは安易にポルポトを持ち出す者に手厳しい態度を取っておられるようですが、その厳しさは突き詰めると自分たちにも向けられるべきものなのですよ。

いずれも断定していますが根拠がありません。「はずだ」「べきだ」と言うのに理由が明確でないから多くの人から批判されています。そこをふまえないであくまで自己弁護に走っているのがid:HALTANです。
以前には

実のところ、hokusyuさんはさすがに「やべ。言い過ぎちまったかな」程度のことは分かっていて、そこで「(おまえは)あたまがわるい」「(おまえは)現国の成績が悪かっただろ」と罵倒することで乗り切ろうとしたがそれはさすがに無理があり過ぎで、最後の最後に「いやこれは内在的な論理の構造がですねえ・・・」とかそういう理屈を持ち出してきた可能性が高いと思っている(なんとなく) 
 
拙が「ぼ、ぼ、ぼくが・・・」型の人ではないかと失礼ながら推測しているのはもう御一方の方で、なんだか氏は大真面目に当方を戦争犯罪ホロコーストの啓蒙を阻む歴史修正主義者だと確信なさっておられるような気がしている。

http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080815/p1

「なんとなく」「気がしている」だけでこれだけのことを決めつけできるのはまともな神経ではあり得ないでしょう。

はあ・・・自分がサヨクを嫌いなのは、
 
(1)階級闘争史観で何でも説明できるのか?
 
(2)仮に(1)が正しいとして、その論理の貫徹が不徹底ではないか?→2008-07-06■[左の旦那様]今さらですが、、、NHKのワーキングプア・プロデューサーにゴマをする日本共産党への深い深い失望id:HALTAN:20080706:p2

主にこの2点です。難しいことは何もない。簡単でしょ? 

http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080806/p1

という昨日のエントリでも取り上げた記事について内容に意味がないのも批判されるべきですが、そのすぐ下で

ああ、そういうことですか? そういう意味では自分は確かに「階級概念が根本的に分かっていない」でしょうね。ただ仮に貴方が仰るように「日本共産党が、ルンペンプロレタリアートに目配りをし始めた」とすれば、やはりそこでもNHKの正局員プロデューサーに「御社も下請けを沢山使っておられるはずですし、そこでは非正規で働かされている労働者も大変に多いと思います。

と「階級概念が根本的に分かっていない」と書いてます。階級概念が分からないのに「サヨク」が「階級闘争史観」を使っていると言わんばかりのことを平気で書いている。その場その場の言い訳ばかり書いています。また「御社も下請けを沢山使っておられるはずですし」と本当に使っているかどうか根拠もないのにそれを前提にした議論をする。
何かというと引き合いに出すのが、

(6)階級闘争で物事を解決、というのも余りに安易でしょう。そもそも大衆自身が階級闘争を望んでいないことも多い。これは別に(いかにもサヨクや勧善懲悪ジャーナリズムが好みそうなストーリーである)抑圧とか諦めとか惰性に流されてしまったとかだけではない。大衆も自らは脳内勝ち組として振る舞いたかったり「俺だけはクレクレ弱者じゃない」と思いたいので、(自分も弱者の側かもしれないのに)割と平気で「弱者死ね」と言ってしまう場合も多いし、税制の累進強化や逆進性緩和にも必ずしも賛成しない。

http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080602/p1

という話で何も根拠がない。今の世の中で階級闘争を望んでいる人なんかいるんですか。正社員と派遣社員という階層化が出来つつあると言ってもいいかもしれませんが、これは対立するものではなく自民党の政策とそれを支える財界が作り出したものでしかありません。「大衆も自らは脳内勝ち組として振る舞いたかったり」というのはあるかもしれません。たとえば「ワーキングプア」と呼ばれる層の方々は生活保護を受けたほうがいいのに、制度を誤解していたり制度の対象になることは恥だと感じていたりして生活保護を受けないケースも見聞きします。これも元はと言えば小泉・竹中路線の「自己責任」が無制限に蔓延したせいです。まさに「今は痛みに耐えて」「自己責任で何とかしろ」というスローガンで疑似的な緊急状態を作りだされた中での「トリアージ」の結果と言っても大げさではないでしょう。しかし「税制の累進強化や逆進性緩和にも必ずしも賛成しない」というのはあり得ませんね。本当の金持ちから「ふんだくって」集められたリソースを再配分することで自分の支払う税金や社会保障費が減ることを喜ばない人がいるんですか。この話にはサヨクもウヨクも関係ありません。政治が国民の生活に責任を持つか持たないかということが論点となります。

 「金持ちからふんだくれ」と扇動するのも結構ですが、(実際にhokusyuさんやApemanさんがお金を持っておられるか否かはともかく)御自身も大衆の「あいつも、こいつも、やっつけろ!」という反感を向けられる側だということをどれだけ自覚されておられるでしょう? この辺りは「格差」論「貧困」論に乗じて勇ましいことを言っている学者・論壇人・ジャーナリストなどもどの程度、分かっておられるのやら・・・あるいは「どうせ自分たちが襲われることはない」という自信があるのかもしれません。

というのも意味不明ですね。「どうせ自分たちが襲われることはない」というのは誰が誰を襲うんですか。怖いですね。id:HALTANは暴力革命でも起こると考えているんでしょうか。きっと極左革命家の友達の友達なのかもしれません。いずれにしても一年以内には衆議院の総選挙があります。その結果によってはリソースの再配分の方法が変わります。その時でも同じことを書くのでしょうか。