id:HALTAN氏のダブスタ

昨日のエントリでは中途半端になったが、第二次トリアージ騒動が起こったのはおそらくid:HALTAN氏の

が切っ掛けでしょう。

はあ・・・自分がサヨクを嫌いなのは、
 
(1)階級闘争史観で何でも説明できるのか?
 
(2)仮に(1)が正しいとして、その論理の貫徹が不徹底ではないか?→2008-07-06■[左の旦那様]今さらですが、、、NHKのワーキングプア・プロデューサーにゴマをする日本共産党への深い深い失望id:HALTAN:20080706:p2
 
主にこの2点です。難しいことは何もない。簡単でしょ? こんなことは普通に拙ブログをお読みになられていればお分かりになれるはずなのですが・・・。

http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080806/p1

などとある意味どうでもいいことから始めています。
id:HALTAN氏がサヨクを好きでも嫌いでもいいし、理由なんてもっとどうでもいいのにね。

なんかトラバが飛んできているらしい。
 
→Apes! Not Monkeys! はてな別館 2008-08-05■[メモ]小沢代表は HALTAN氏に尋ねるといいと思うid:Apeman:20080805:p3

(1)政治家や有名人が余りに簡単にこうした歴史的事象をアナロジーに使ってしまうことについては、確かに軽率ではあるだろうなとは思う。

軽率、ですか。福耳センセについては「ウッカリ」とかおっしゃってましたな。でもどちらの場合も、「なぜそんなはなしになるのかわからない」ことはないんですよね? そこですよ、そこ! 慎重か軽率か、熟慮の上かウッカリか、なんてことが問題なんじゃないんです。わかるかわからないか、そこが問題なんですよ。「なぜ○○がひきあいに出されるのか理解できない」というのは、非常に強い主張ですよ。そういう強い主張でもって他人を Disった人間に対しては、その根拠を問いたくなるのは当然です(もちろん、強制なんてできませんよ!)。しかも「ナチスドイツ」とか「トリアージ」とか「全体主義」とか「優生思想」なら理解できるのにホロコースト「だけ」は理解できない、ってんだから、こっちこそ「理解できない」。

率直に申し上げて、相変わらずApeman氏の言い分がよく分からない。これは皮肉で言っているのではなく、本当によく分からないのだ。こういうことを書くと、また「あたまがわるい」タグを付けられてしまうのだろうか?

とひたすら「わからない」「理解できない」とid:Apeman氏をdisっている。
id:Apeman氏からはたとえば「説明したら負けかなと思ってる」ひと - Apes! Not Monkeys! はてな別館のような反論が出ている。またid:hokusyu氏からは1時間ほどでエントリにレスしたあげく盛大に誤読する人 - 過ぎ去ろうとしない過去のような反論が出ている。これに対してid:HALTAN氏はひたすらホロコーストについては「理解できない」というばかりで何も説明がありません。
この時点で最新のエントリであるhttp://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080818/p1を引いてid:HALTAN氏の論を考えてみる。

ところが、相続税の廃止に反対する者を「ポル・ポト呼ばわり」した渡部昇一に関しては、HALTANくんは「御本人は堂々と本気で発言しておられる」から「それを他人がとやかく言うことはできない」、とのたもうたわけです。

これについては、「そんなことを言われても渡部さんのそういう発言さえ自分は知らなかった」id:HALTAN:20080815:p1 わけで、唐突に渡部さんの当該発言の是非を問われても、「『ああいう芸風の人はそういうことも言うでしょうね、また真に受ける人もいるわけで相変わらず困ったじいさんだははは』以上の何を言えと要求」されているのでしょうか? これもまた突き返されても当方は困ってしまうだけですよ。

ここで出ている「渡部さんのそういう発言」はid:Apeman氏がいや出発点から一歩も動いてないんですが?(追記あり) - Apes! Not Monkeys! はてな別館で紹介した

参考人渡部昇一君) 平等主義というのは大変美しい言葉でございまして、ダンテだったと思いますが、地獄への道は善意をもって舗装されているというのがあったと思いますが、平等主義というのは私は地獄へ至る道だと思っております。
 というのは、我々が知っております宗教の偉い人、キリストでもいいし、マホメットでもいいし、釈迦でもいいんですが、この世における平等は決して口にしませんでした。死んだ後まで含めての神の前の平等とかそういうことであります。
 ところが、釈迦もキリストも言わなかった平等を唱えた人もおります。そして、それを実行した人もおります。そこの国はどうなったか。釈迦もキリストも言わなかったことを言うというのは、しゃれみたいなものですけれども、これは悪魔です。ですから、マルクスレーニンのつくった国ではいかなる粛清が行われましたか、毛沢東の時代の中国ではどのぐらいの粛清が行われましたか、ポル・ポトのもとでカンボジアはほとんど三分の一ぐらいの人が平等の名のもとで殺されております。文化革命のときは、ほとんどインテリ階級を絶滅させる意図さえありました。インテリとそうでない人は不平等だからであります。したがって、我々の歴史的なここ五十年くらいあるいは百年ぐらいの知識だけでも平等を唱えた国はいずれも地獄になっております。
(http://www.sangiin.go.jp/japanese/kenpou/keika_g/151_05g.htm)

http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20080808/p6

というものです。それについてのid:HALTAN氏は「そんなことを言われても渡部さんのそういう発言さえ自分は知らなかった」で済ませています。さらに

唐突に渡部さんの当該発言の是非を問われても、「『ああいう芸風の人はそういうことも言うでしょうね、また真に受ける人もいるわけで相変わらず困ったじいさんだははは』以上の何を言えと要求」されているのでしょうか?

と書いています。そこでポル・ポトが引き合いに出されていることについての判断はしないわけです。そのくせにid:hokusyu氏やid:Apeman氏が「ホロコースト」を持ち出すことにはあれこれ批判しています。まさにこれがダブルスタンダードです。
id:HALTAN氏の渡部昇一氏の発言に対する態度がもし本心だとしたら

唐突にid:hokusyuさんのホロコースト発言の是非を問われても、「『ああいう芸風の人はそういうことも言うでしょうね、また真に受ける人もいるわけで相変わらず困ったじいさんだははは』以上の何を言えと要求」されているのでしょうか?

唐突にid:Apemanさんのホロコースト発言の是非を問われても、「『ああいう芸風の人はそういうことも言うでしょうね、また真に受ける人もいるわけで相変わらず困ったじいさんだははは』以上の何を言えと要求」されているのでしょうか?

と言わなければならないということを理解したくないようです。ブログと議事録の違いはありますが、日本語で書かれたものであるからには議論の対象としては特に違いはありません。「唐突に渡部さんの当該発言の是非を問われても」と言いながら「唐突にid:hokusyuさんのエントリ内容の是非を問われても」とは言いません。「唐突に」などと言わずじっくり読んでから自分なりに論評をすればいいのです。他人のブログのエントリだって「唐突に」更新されることは同じなのに。本当に「理解できないなら」id:hokusyu氏やid:Apemanさんのエントリを無視されることをお勧めします。