id:Sokalianの「私の國語教室」

Sokalian 2008/09/08 22:16
お二方へ。今後、揶揄のようにも取れる名前を名乗ったり、内容のないコメントをすることはお控え下さい。今後そのようなコメントは断りなく削除することがあります。

fuku33氏の「ケーキ」は、どの辺が
「災害救助のための組織(救急隊など)の運営を意味していることは明らか」
なのでしょうか。


誤解があるようですが、福耳氏の記事が全体として「災害救助のための組織」の運営を論じているわけではありません。

どうすれば百貨店なり救助隊なりの具体的な組織の運営になると読解できるのか、私には本当に理解できないのですが、まず愚直に福耳氏の記事の文面を追ってください。以下、福耳氏の記事
http://d.hatena.ne.jp/fuku33/20080522/1211444127
を参照しながらお読み下さい。小学校流に解釈してみますので。

まず、全体を意味段落に分けると以下のようになります。各意味段落内の形式段落の冒頭を引用しておきます。

==
A:
今年度からのバイト先の社会学部の学生に経営学を教えていて、あまりにナイーヴすぎるんじゃないか、と思うことがありまして。

B:
アパレルメーカーに行って活躍している後輩に、
で、「百貨店という業態はある時期、(略)
後でリアクションペーパーに書かれた意見質問などは、(略)
「でもそうやって百貨店がおばちゃんくさくなって売れなくなったら、(略)
これまであちこちで教えてきて、「競争で負けた組織はかわいそうだ」ということをコメントされたことは初めてでした。
実際に存在する競争という現象を、そしてそこでの優位劣位を、(略)

C:
また、別の回に、資源の有限性がその合目的的な最適配分を促し、(略)
これ、「トリアージの判断をしなければいけないお医者さんたちもつらいだろうな」というのではないんですよ。(略)
「そんな重傷者をもう助けないなんてレッテルを貼るなんて、人権侵害じゃないですか?」と書いてきたお嬢さんもいた。(略)

D:
もちろん、これから少しずつでももうちょっと考えを深めさせていきたいと思いますが、なぜこうなるのだろうかわからない。(略)
ソリューションというものを考える時に、(略)

E:
いやあ、経営学系の人とばかり話していると、想像もできないことが世の中にあるんだなと勉強になります(付記:これはちょっと皮肉のつもりだったのですが、本気で取る人がいてびっくりしました。おかげで無粋な注釈をつけざるを得ない)。
==

この各意味段落の文章内での機能は以下の通りです。
A:話題提起
B:例示その1(百貨店)
C:例示その2(トリアージ
D:例示に関するコメント
E:結び
このように読めばおわかり頂けると思いますが、この文章内で、B(百貨店の話題)とC(トリアージ)は全く並列なのです。この文章の趣旨はAやEに触れられている、「現在の受け持ちの学生はものすごくナイーヴに思える、経営学の常識だけで通用する世界ばかりではないのだ」というようなものです。ありきたりな愚痴です。そして、BやCは単なる例示であって、別のエピソードと入れ替えても趣旨を変えずに完全に話が通るようなものです。
以上から明らかなように、福耳氏の文章全体に「トリアージ」が貫徹されているという読み方は絶対にあり得ません。福耳氏を批判している人はそのあたりを全員誤読していると思います。
別にあなた方を批判するわけではありませんが、高校時代の国語の成績まで引き合いに出して「アイアムは常に5」「国語の成績が悪そう」などと嘲笑混じりにいう人たちが、このように明快な文章の構成を読めていないというのは私には理解しがたいことです。別にラカンさんだの羅漢さんだのの宇宙語を読んでる訳じゃないのに。

http://d.hatena.ne.jp/Sokalian/20080901/1220276877#c

いままでさんざん主張してきた「経営学」とか「最適化」という話はどこにいったんでしょうか。しかもこれを読むと福耳先生がたかが学生の反応にブログで愚痴らないといけない無能な教員にしか思えなくなってしまいます。

全員誤読していると思います。

というなら自分が誤読している可能性を考えるのが普通じゃないでしょうか。