2015-09-01から1日間の記事一覧

自衛隊法の改正 (3) -武器等の防護-

これまで自衛隊は自分の武器等について防護を行うために武器の使用ができることになっていた。しかしあくまでも自己保存のための武器使用であって正当防衛でない限りは相手を攻撃できないことになっている。今回の安保法制においてはその武器防護の延長上に…

自衛隊法の改正 (2) -物品または役務の提供-

第百条の六には米軍への物品や役務の提供が規定されているがここも大きく書き換えられる。いろいろな変更が行われるが、一番大きなものは一番下の四項の提供できないものとして武器から弾薬が除外されたことである。国会での防衛大臣の答弁によれば弾薬は消…

自衛隊法の改正 (1) -任務-

Law

今回の安保法制で自衛隊法は大幅に改正される。その中でほとんど議論にならないが大事なものがある。自衛隊法では第三条でその任務を規定している。今回の改正で第1項での「直接侵略及び間接侵略に対し」と第1項一号の「我が国周辺の地域における」が削除さ…

安保法制の内容

提出された法案については内閣官房のページに示されている。 平和安全法制整備法(我が国及び国際社会の平和及び安全の確保に資するための自衛隊法等の一部を改正する法律) 自衛隊法の改正 国際平和協力法の改正 周辺事態安全確保法を改正して重要影響事態安…

北側三原則

法案を取りまとめるに当たって与党協議で公明党の北側副代表が提案した海外派遣の3原則はこのようになっている。 国際法上の正当性の確保 国民の理解と国会関与など民主的統制 自衛隊員の安全確保 同時に確認されたPKO参加5原則は 紛争当事者間の停戦合意の…